偶々+需要=とばっちり?
ちょっと誤字修正です。
もしかして次話更新?なんて思わせてしまったらゴメンナサイ……。
拝啓、私・ソドム・ヴァイアラス・ゴモラ・アルフェルリア・レグヴェッカ・シュバルツァー・ネイルフルフルスト・ツァヌルコフスは、実はメイドさんでは無いのに、メイドさんとして振る舞った事に対し、ここで皆々様方に深く謝罪させていただきます。
本当にすいませんでした………。
………じゃねぇよコラ。
とか言いたいけれど、これは事実だ。
メイドがメイドである為の絶対的条件は誰が何と言おうが、やはり御主人様---つまり仕えし者の存在が必要不可欠と言えるだろう。
この世界のどこに、主に仕えていないメイドが居るだろうか?
答えは否だ、そんなメイドはメイドではない、メイドは主に仕えるからメイドなのだ。
つまり主の居ない俺は、職業が《メイドさん》であっても世間一般的にはメイドではないのだよ、くそったれめ。
だから、俺がメイドさんとして活動するならば、誰かが俺の主になって貰わなきゃいかんのだが、それはそう簡単には見つからないだろう。
誰でも良いなら別にどうでも良いんだが、俺にもメイドさん(仮)のプライドもといワガママがある。
まずは、浮浪者が主とか論外だから、ある程度の地位があることは絶対条件である。
次に、ある程度は若くなければいかんだろうと思う、これは別に爺さんや婆さんに仕えたくないって訳じゃない。
ある年齢までいった主は、仕えし者が優秀か否かではなく、誰が仕えるかに重点を置き、そのほとんどが自身の伴侶よりも永く付き添った者である事が多いからだ。
そして、最後は完璧に俺のワガママになるが、どちらかというと女性の方が好ましいのだ。
理由としては俺が元男だという事を筆頭に、相手が男だと何か勘違いして夜伽とかを要求して来る可能性があるからだ。
メイドはメイドであって娼婦では無いのだから、この勘違いは絶対的に許されん部類の糞愚行であろう。
とゆう訳で、メイドさんのプライドと俺のワガママを考えると、直ぐには見つかるわけでも無いので、暫くはメイドさん(仮)で過ごすしかないn---
………いや、居たよ目の前に、俺のワガママとメイドさんのプライドを解決した優良物件。
しかし彼女は、良家(勘)の娘なのに騎士をやっている時点で、メイドみたいな奴を必要とはしないだろう………。
が!そんなの関係ねぇんだよう!要は力づくでも納得させりゃ良いんだからなククク……。
〔マルレイアが「ソドム殿の主は~」と聞いてから、この間わずか0,05秒〕
「私の主については、説明がいささか永くなってしまいますが、それでもよろしいでしょうか?」
「?、あぁそれは別に構わないが。」
「ありがとうございます。」
さて、ここからが問題だ、さぁ俺の一世一代の演技力を見せてやるぁ!!!
「先程の御説明で、私はとある魔法の失敗にて、この場所に転送された事をお聞き頂けましたよね?」
「うむ。」
「その魔法の詳細については御説明できませんが、おおまかにお話しますと《魂の転生においての世界と時の指定》にてございます。」
「………! バ、バカな!そんな魔法が存在する訳が無い!!!」
うん、存在しないよ、だって俺のデタラメだからな(笑)!
俺の言葉に、かなり動揺するマルレイアさんを余所に、俺はデタラメと言う名の説明を続ける。
「この魔法は、私の主が生涯を賭けて編み出した魔法ですので、御存知無いのも無理はありません。
私の主は、先天的に重度の病を発症しておりました、その病は全くの原因不明の病で、いかなる名医や魔導師、霊薬や加護ですら治す事はおろか、病の進行を遅らせる事すら叶いませんでした………。」
「………その病とは何だ?」
マルレイアさん、話の腰を折らないでくれ! 只でさえ色々考えているのに!!!
…えー、何にするかな?
「病名はございませんが、症状は身体の金属化にございました。」
「………初めて聞く症状だな。」
よし!一応ゲームに《石化》のバッドステータスが有ったから、それの上位系みたいな奴でいったら大正解のようだったZe!
「誰しもがマルレイア様と同じ御意見でございました。
その病状は私が御使えさせていただいたときには、もう既に両脚が金属化しておりまして、そのため主は生きる事を諦め、何度となく自らの命を絶とうとしておられたそうです。」
俺はしょんぼり(フリだけど!)しながら「私も何度か現場を見ました。」と嘘をならべながら、マルレイアさんの様子をうかがう。
良い感じに騙せてるようだなグヘヘヘヘヘ~、ジュルリ。
「そのような日々が続いていたある日、主はとある一冊の書物を御読みになられ、それに一筋の希望を見いだされた御様子でした。」
「その書物が…。」
「はい、転生魔法に関する書物でございました。
その書物に記されていたのは、机上の空論と言われるものばかりでしたが、主は「今生で駄目ならば来世に賭ける」とおっしゃり、それを手掛かりに独自の魔法を、私を助手として2人きりで造り始めたのです。」
「だが、それは失敗してしまったと……?」
「………その通りでございます。
魔法の術式自体は完成させる事ができたのですが、魔法の発動中に、主の発作がでてしまい、それが原因で……。」
それから暫く、2人の間に流れるシリアス(俺は心中ガッツポーズ)な空気が、俺の嘘演劇の幕が無事に閉まった事を知らせてくれる。
ふぅ……、とりあえず一段落ついたか。
……まぁ俺的には、ここからが本番なんだが。
と再度気を引き締め、いたたまれない表情で立ちつくす彼女に対して、最後の仕上げに取りかかる。
「マルレイア様。」
「ん? な、なんだ?」
シリアスな雰囲気から一変した俺の態度に、戸惑いながら不思議そうに反応するマルレイアさん。
「不躾ながらも、マルレイア様に1つ御願いが有るのですが、よろしいでしょうか?」
俺が、そう言うと、俺の雰囲気に合わせてか、マルレイアさんも顔を引き締めてきた。
「命を助けて貰ったうえに、無礼にもその事を疑ってしまったのだ、要望があるのならば、是非とも私からさせてくれ!」
よしよし、言質も聞けたことだ、さっさと本題を進めよう。
善は急げって言うし。
「私と主が、再開するまでの間なのですg---
「うむ!」グッ
---私の御主人様になっていただけませんか?」
「よし!任せr---えっ?」
俺の一言に、グッと握り拳をつくったマルレイアさんは、そのまま固まってしまったのだった。




