終わりの始まり
アリス
僕らのアリス
苦しく理不尽なその世界を
君が捨てたいと言うのなら
僕らはそれを手伝おう
辛い事も悲しい事も
全て捨ててしまって
夢の世界に迎えてあげる
さぁ、君の望む冒険の旅を・・・。
気付くと知らない場所にいた。
一面の野原。地平線のその先まで草が生えているだけで他に何もない。
上を見るとオレンジ色の空が広がっていて、雲は黄色く、わたあめみたいにフワフワしている。
目線を下に戻すと足元から真っ直ぐ伸びる道が出来ていた。
私は特に不思議に思うこともなく、道に沿って歩きはじめる。
ふと、道の先に人が立っているのが見えた。
男の子だ。
私は躊躇う事なくその男の子の前に立った。
「ずっと君を待っていた」
男の子が無表情に言う。
「さぁ、アリス。白兎を追い掛けよう」
差し出された手を、私は。
目が覚めると、自分の部屋の見慣れた天井が目に入った。
「んー・・・。変な夢見たなぁ」
伸びをして体を起こす。
私は新城 亜李咲。17歳。ごく一般的な女子高校生だ。
今日は休日で特に用事もない。
一日何しようかな・・・。
親は仕事が忙しくて夜にしか帰って来ないし、私には兄弟がいない。
家の中は静かで、自分の息の音しか聞こえない。
「やることもないし。寝るか。起きたら掃除でもしよ」
亜李咲は朝ご飯を簡単に食べると部屋に向かった。
分かるとは思いますが、元にしているのは童話の不思議の国のアリスです。世界観は全然違うとは思いますがねwというより、知ってる人は知ってるかな、どちらかというと、世界観自体は携帯ゲームの歪みの国のアリスに似ているところが多いかもしれません。が、完璧に真似しているわけでも、ましてや真似しようとしているわけでもないです。
この作品はあくまで僕のオリジナルとして投稿させていただきます^^