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転生した俺は、全属性魔法と神剣を極めて異世界で無双する  作者: ななほし


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第16話 王都襲撃――俺の日常は、突然壊された

――ドォォォォン!!


王都全体が揺れた。


地面が大きく震え、建物の窓ガラスが一斉に鳴り響く。


「きゃっ!」


セレナがよろめいた。


俺は咄嗟に彼女の腕を掴む。


「大丈夫?」


「う、うん……」


セレナは俺の腕を見つめ、それから顔を赤くした。


「ありがとう、レオン」


「どういたしまして」


そんなことを言っている場合ではない。


俺は空を見上げた。


王都の上空。


そこには巨大な黒い魔法陣が浮かんでいた。


直径は数百メートル。


禍々しい紫色の光を放ち、そこから黒い稲妻が地上へ落ちている。


「これは……転移魔法?」


エリシアが呟いた。


「違います」


答えたのはセレナだった。


「王都結界が……反応している」


「結界?」


「王都には強力な結界が張られているの。普通の魔族なら、あれほど大きな魔法を使うことなんてできない」


セレナの表情が険しくなる。


「つまり……」


俺が空を見上げる。


「結界の外から、何かを呼び寄せている?」


「たぶん……」


その時。


黒い魔法陣の中心が、大きく歪んだ。


――ズズズズズ……。


何かが。


出てくる。


巨大な腕。


黒い鱗。


そして、真っ赤な瞳。


「……嘘」


エリシアが息を呑む。


「魔獣……?」


違う。


俺には分かる。


あれは普通の魔物じゃない。


鑑定を発動する。


【鑑定】

――――――――――

種族:魔獣兵器

名称:グラウ・ヴァルガ

危険度:SS

魔力:185,000

特殊能力:魔力吸収・自己再生・呪縛・狂化

製造者:魔族軍第六魔将ヴァルガス

目的:勇者の器の捕獲

――――――――――


「……勇者の器?」


俺が呟く。


エリシアがこちらを見る。


「レオン……?」


「俺を狙ってるみたいだ」


セレナの顔が青ざめる。


「レオンを……?」


「うん」


その瞬間。


魔獣が咆哮した。


『――――グオオオオオオオオッ!!』


王都中の人々が悲鳴を上げる。


「逃げろ!」


「魔物だ!」


「騎士団を呼べ!」


「子供を連れて逃げろ!」


街は一瞬で混乱した。


俺は周囲を見る。


小さな子供。


老人。


逃げ惑う人々。


建物の中には、まだ大勢の人がいる。


「……エリシア」


「はい」


「セレナを頼む」


「分かりました」


「レオン!」


セレナが俺の服を掴んだ。


「どこへ行くの?」


「ちょっと、あいつを倒してくる」


「駄目!」


セレナが叫んだ。


「相手はあんな化け物なのよ! 騎士団が来るまで――」


「大丈夫」


俺は笑った。


「俺、強いから」


「でも……!」


セレナの瞳が揺れる。


俺はその頭に手を置いた。


「すぐ戻るよ」


「……絶対?」


「絶対」


「約束して」


「ああ」


俺は頷いた。


「約束する」


そして。


俺は地面を蹴った。


――ドンッ!!


一瞬で王都の建物を飛び越える。


「レオン!?」


セレナの声が遠ざかっていく。


俺は空へ飛び上がった。


目の前には巨大な魔獣。


その全長は三十メートルを超えている。


「さて……」


俺は神剣アストラを右手に握った。


白銀の刀身が輝く。


「お前が俺を捕まえに来たっていうなら――」


魔獣が腕を振り下ろす。


「まずは、俺から一発だ」


――ズガァァァァァン!!


俺と魔獣の拳がぶつかった。


王都上空に衝撃波が広がった。


しかし。


「……なるほど」


俺は空中で笑う。


「結構強いな」


魔獣の拳が。


――粉々に砕けた。


『――――!?』


俺は剣を構える。


「でも――」


神剣アストラが眩い光を放った。


「俺の方が強い」


次の瞬間。


王都上空に――


白銀の斬撃が走った。

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