大型犬軍人の首輪はしっかり繋いでおいてください
宮廷文官試験に藤柯(とうか)は最年少で合格したらしいが、実際の仕事は先輩文官から押し付けられる雑用がほとんど。平穏に過ごせたら良いなと思っていたのに、気付けばいつも隣には年下の軍人翠嵐がいる。彼は軍部試験を主席合格した優秀な人材だった。ちょっと書類の書き方を指導すれば、するすると要領を得て不備のない書類を作成できるのに真面目にやってくれていたのは最初だけ。最近は不備というか「肉代(今月のお小遣いなくなったから恵んでください)」とかいう意味の分からない申請書を持ってくる。
書類を突っ返しても冷たい態度を取っても藤柯から離れる様子はない。それどころか執務室には入り浸り、藤柯の髪が伸びれば嬉々として結びにくる。
一体どうしてこんな風に育ってしまったのか。
書類を突っ返しても冷たい態度を取っても藤柯から離れる様子はない。それどころか執務室には入り浸り、藤柯の髪が伸びれば嬉々として結びにくる。
一体どうしてこんな風に育ってしまったのか。