表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/13

10

 そこから浅川岡太郎は変わった。前、昔のような彼に変わった。進化した。

 あいつがどんな気持ちで毎日を過ごしたか、登校をしていたかは、俺には分からない。それは気軽に想像して、理解して、分かったようにしてはいけないことだと思う。


 全てがまるで無かったかのように、薄れ、風化した。

 いつしか、誰もあいつのことを、陰で言うようなことはしなくなった。

 あいつが変わったのか、周りが大人になったのか、ただ飽きただけなのか。

 今となってはもう、当事者である俺と岡太郎しか記憶にないのかも知れない。


 謝ることはなかった。

 謝ることもなく、なかったことのように俺は生きて、あいつと親友に戻っていた。



 これは俺の予想だが、あいつは何かに影響を受けて、俺を許したんだと思う。

 漫画なのか、アニメなのか、小説なのか、ドラマなのか、リアルな人間の言葉なのか。

 それが何なのかは分からないが、あいつはその許した日から、オタクになった。オタクを公言した。

 完全に、今の浅川岡太郎になった。

 俺が求めたあいつを演じているかも知れない、とすら思うのだ。


 そんな彼に対して俺は、

 近所の悪ガキや一つ、二つ年上のお兄ちゃんに抱く憧れから、

 ひととして、生き方として浅川岡太郎に憧れ、惹かれていた。


 幼少期に求めていた自慢できる友達から、自慢するのは恥ずかしい、恥ずかしくらいにカッコいいと思ってしまう親友になっていた。


 言ってしまえば、俺は惚れていた。

 

 俺は向き合うべきだ。

 決意するべきなんだ。

 今、俺らがこの世界に来たことが何かのきっかけなら。

 きっかけにするべき、してしまえばいい。


 結婚する前に、この想いをきちんと伝えるべきだ。

 想いが消えてしまう前に。


 それが俺が、あいつに相応しくなる一歩なんだろう。

 あいつが変化したように、俺も、


 今の俺と告別するべきだ。

短いですが、今回はここで一区切りです。

次回から本格的に話が進む予定なので、ここまでが1章です。

心理的な描写が多く、くどいかもと不安でしたが、結果としてこうなってしまいました。



ここまで読んでくださった皆様に感謝を述べたいと思います。

貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ