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拠点

◯プレイヤー情報

プレイヤー:Sou

タイプ:アタッカー

スキル:速度上昇、筋力上昇

言語:日本語

所持武器:初級剣(Lv.1)


◯ステータス/残数

筋力:256

体力:2560/2560

速度:256

スキル(残):256/256

撃破ダメージ:256


◯特殊ステータス

特殊タイプ:水属性

特殊秘技:1280/1280


◯特殊スキル

固有スキル:可視化(Lv.1)


経験値:0



 現在のステータスがこうなりました。経験値による成長速度が桁違いだ…。思わず全部使っちゃった。


「さて、そろそろ移動するか。」


 ビルから出て、あたりを見渡す。空は相変わらず灰色で、あたりに人影はない。

 僕はおもむろにマップを開く。


「北西約500m先に敵の反応が固まってる…。おそらく基地か。ただ自分から半径500mまでしか地図は見れない、と…。6チームってことだったからこの世界はかなり広いな。陣取り合戦ってことだったけどこれじゃ自陣の管理もきついだろうな。」


 さて、どこに行くかな。とりあえず南に歩いてみようか。


 しばらく歩いていると、森にあたった。


「こんなところに森なんてあるんだな…。」


 灰色しか見れなかった僕の目が癒やされるのを感じる。

 僕は迷いなく森の中に足を踏み入れた。



 暫く歩いていると、小屋を見つけた。


「こんなところに小屋…?」


 恐る恐る中に踏み入る。

 中は薄暗く、すこしカビ臭い。ドアと窓を開け放ち、空気だけ入れ替える。


「長い間人が入ってないな…。とりあえずもらえるものをもらってくか。」


 物色たーいむ。あまり物は置かれていないが、タンスや引き出しの中には色々残っていたりする。空き缶、古新聞、謎の広告、なぜかパソコンのキーボード…。


「役に立つものがない…。」


 とりあえず古新聞だけもらう。引き出しから古新聞を取り出すと、カランと何かが床に落ちた。


「…鍵?」


 部屋を見渡すが、鍵を使うものなんてこの小屋にはなかった。ドアも鍵が付いていた痕跡すらなかったし。


「となれば…。隠し扉探しのお時間かな?」


 こういうのってワクワクするよねぇ…!!

 とりあえず家の中から探し始める。床に不自然な場所はないか、壁に隠し扉はないか。天井もくまなく確認する。

 屋内には怪しいものは一切なかった。

 屋外も漁り始める。壁の違和感、地面の違和感…。


「ない、かぁ…。」


 なんかあると思ったんだけどなぁ。


「いや、絶対どこかにある!」


 僕の勘がそう言っている!



「マジであるのかよ…。」


 数時間探し続けて、小屋から10数m離れたところにある崖にありました。面白いのが、鍵は鍵の形をしてたけれど近づいただけで反応したこと。さして使うんじゃないんかい。

 とりあえず自動ドア(?)をくぐる。中は自動で電気がつき、明るい。そして部屋の真ん中には一つの大きな机が置かれていた。


「なんだろう、この机は…?」


 とりあえず引き出しを片っ端から引き出してみる。

 以下、収穫品。


・手帳(記入なし)

・日記(完結5冊、半分程度1冊、合計6冊)

・羽ペン

・インク(12瓶)

・栞

・小説1冊

・紙束(インクが薄すぎて解読不能。)


 ざっくりこんな感じ。書斎というべき場所だった。手帳の内容はあまり面白くなかった。なにもない平和な生活が書かれているだけだった。


「大きな収穫はなしか…。」


 さて、次はどっちの方角に向かおうかな、とマップを開いたところで僕はあることに気づく。


「マップの範囲内に敵の反応がない…?」


 ってことはここは安全地帯…?いや、でも今のタイミングが偶然いないだけか…?


「まあ、屋根があるところに居れるだけマシか。数時間住んでみて誰もマップに映らなければここを拠点にするか。」


 ということで小屋に戻る。ちゃんと小屋に戻っても敵の反応はなかった。


「そういやOWって今何時なんだ…?」

『OWノ現在時刻ハ18:00デス。』

「そろそろここを離れるか。」


 一瞬目の前が真っ暗になり、僕は見覚えのある改札口に立っていた。


「お疲れ様でした。次回のRW大戦はOW時間で明日12:00からになります。」


 駅員に声をかけられたので、僕はあのことについて聞こうとする。


「あの、僕がRWに入ったらどこのチームにも所属してなかったのですが…。」


 駅員は一瞬フリーズし、少しお待ち下さいと言って部屋に入っていった。



「調べてみたのですが過去にそのような事例はなかったようです…。原因はわからないですね…。如何せん、RWのプログラムとOWのプログラムの咬み合わせによってワールド間の往復ができることは分かっているのですが、詳しいメカニズムが不明で。RWのチーム配属もRWに入れば勝手に行われていたので。」

「RWの戦闘システムも、誰も作っていないのに勝手にできてたんですか?」

「うーん、そうですね。作った人がいないのかはわかりませんが、明らかに非科学的なワールドという仕組みですから普通に考えれば作ることは不可能ですし。勝手にできたと考えるのが妥当かなと。まあ、あんな完成に近い戦闘システムが自然に出来上がるなんて考え難いですが。」

「なるほど…。」


 誰かが作ったようなシステムだけど、そんなシステムを作れるわけがない…。闇が深すぎる。


「チーム振り分けに関してはこちらからの干渉は基本不可能ですから、個人として頑張ってもらうしか無いですが…。こちらも一応調査してみます。もし気になるチームがありましたら、システム上は個人となってしまいますがこちらからチームリーダーに掛け合ってチームへの編入も可能ですが?」


 事実上のチーム加入か…。うーん。


「一旦保留でもいいですか?」

「ええ、もちろんですとも。ご不便をおかけして誠に申し訳ありません。」

「いえいえ。」


 固有スキルについても聞こうと思ったが、チームの一つに主催チームが入っていたことを思い出し、やめる。この駅員も主催チームの可能性が高いし、システムを把握しきれてないなら固有スキルについても知らない可能性が高いから。それなら言わないほうが吉だろうとね。


 改札を2回抜け、18時を過ぎているのにも関わらずまだ明るい空の下を、じいちゃんの家まで歩く。この時間は帰宅ラッシュで人が多い。


「それにしても時間感覚がバグるな…。」


 RWに潜っていたのはOWでは1時間も経っていないはずなのに体感では50時間くらいだからなぁ。それにいろんなことが起こりすぎて脳がショートしそう…。早く帰って早く寝よう。明日に備えよう。

 僕は家へと急ぐ人々に紛れ、じいちゃん家へ早足で帰った。

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