白兎
両手の刀が鋭い音を奏でる。
目の前に光の束ができる。
「お、おい…。」
「まじかよ。」
「リーダーが…?!」
周囲がざわつく。
「さあ、次は誰だ?」
腹の底から笑いがこみ上げる。
「次はどいつが手合わせしてくれるのかい?」
敵全体が恐怖に包まれる。
『ひぇぇ。怖いねぇ。』
インカムからアカネさんの声が聞こえる。
「いやぁ、楽しいですね。」
敵が一人我武者羅に突っ込んでくる。それに触発され、あちらこちらから次々と敵が襲い掛かる。
「こんなにも思い通りに動けるのはぁ!」
刀を大きく横に振り、近くの敵を切り捨てる。
そのままポリゴンを目くらましに、突き、振り下ろし、捻り…。
『殲滅完了。』
AIが告げる。
「ん~、疲れたぁ。」
「お疲れさん!!」
アカネさんが駆け寄ってきた。
「さすがに疲れました…。」
「ほんとにあんた何でも器用にこなすよね。」
「そうですか?」
「二刀をあそこまで使える人はほとんどいないし、そもそも慣れてないと実戦で使うのはほとんど無理だよ。」
「あ、打さん。ありがとうございました。」
「いやいや、面白いものを見せてもらったよ。やっぱり、作った武器を最大限に使ってくれると嬉しいねぇ。」
打さんが鞘を渡してくれる。
「ほんとに扱いやすかったです。」
刀身をじっと見ながら、刀をゆっくり鞘に収める。
「本当にありがとうございます!大切に使います!」
「いえいえ。刃こぼれとか起こったらいつでも持ってきてね。」
「はい!」
「じゃ、拠点に戻ろうか。すぐにまた敵が集まってくるだろうし。」
◯スコアランク
・不明プレイヤー:191
・不明プレイヤー(1):178
・弦雷:105
・時計屋:81
・主催チーム:71
・その他:データなし
「うーん。」
なかなかに上位になっちゃってるな。
◯プレイヤー情報
プレイヤー:Sou
タイプ:アタッカー
通常スキル:加速、筋力上昇、飛翔
言語:日本語
所持武器:白兎(Lv.1)
◯ステータス/残数
筋力:256
体力:2560/2560
魔力:0/128
速度:256
撃破ダメージ:256
通常スキル(残):0/256
◯特殊ステータス
特殊タイプ:水属性
属性付与:未開放
特殊秘技:0/1280
◯特殊スキル
固有スキル:可視化(Lv.2)
スキル生成(Lv.1)
〜経験値が溜まっています。ステータスに割り振りましょう。〜
経験値:500
「んー。」
このステータスで、体力=HPなのはまず間違いないと思う。ただ、
「体力切れを感じたんだけどな。」
おそらく、スタミナの表示はまだ解放されてないのだろう。
「こりゃもうちょっと考えて戦闘しないとなぁ。」
表示に頼りすぎてるところが僕にはある。今回みたいな、もしくはそれ以上厳しい戦闘になると命取りになるかな。
「てかこの残数ステータスは時間経過で回復するのか?」
しばらく考えたのち、考えるのをやめるという結論を出した。うん。疲れた。寝よ。




