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青い蓮の謎  作者: ナンデス
第2章: 疑惑の影
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トーマスの借金

エリザベス・グレイは、アリスの不審な行動に関する情報を整理しつつ、次にトーマス・ハリスンについて調査することにした。トーマスはジョージの弟であり、兄弟間の関係は非常に悪化していたことが分かっていた。特に彼の借金問題は、ジョージの死に深く関わっている可能性があった。


エリザベスはホテルのロビーでジョン警部と合流し、トーマスの行動について話し合った。


「トーマスの借金についてもっと詳しく調べる必要があります。」エリザベスはジョンに言った。「彼の財政状況が動機に繋がるかもしれません。」


「同感だ。」ジョンは頷いた。「彼がギャンブル好きで多額の借金を抱えていることは確認済みだ。だが、具体的な金額や借金の相手についてはまだ分かっていない。」


「それを突き止める必要がありますね。」エリザベスは決意を新たにした。「まずはトーマス本人に直接話を聞いてみましょう。」


二人はトーマスの部屋に向かった。ノックすると、しばらくして扉が開き、疲れた表情のトーマスが姿を現した。


「何か御用ですか?」トーマスは警戒心を露わにしながら尋ねた。


「トーマスさん、お話を伺いたいのです。」エリザベスは穏やかな声で答えた。「ジョージさんの死に関して、いくつか質問があります。」


トーマスはため息をつき、部屋に二人を招き入れた。部屋は散らかっており、彼の生活の乱れを示していた。


「さあ、どうぞ。」トーマスは椅子に座り、二人に向かい合った。


「トーマスさん、あなたの財政状況についてお聞きしたいのです。」ジョンが切り出した。「多額の借金を抱えていると聞いていますが、それについて詳しく教えていただけますか?」


トーマスは一瞬顔をしかめたが、やがて重い口調で話し始めた。「そうだ、借金がある。兄に頼ったこともあったが、彼は冷たく突き放した。だから、自分で何とかしようとしたが、うまくいかなかった。」


「その借金は誰から借りたものですか?」エリザベスは問いかけた。


「複数の相手からだ。」トーマスは肩をすくめた。「銀行もあれば、個人の貸し主もいる。最近は特にハロルド・ブラックから多額の借金をしている。」


エリザベスとジョンは顔を見合わせた。ハロルド・ブラックの名前が再び浮上してきた。


「ハロルド・ブラックがあなたに借金を?」ジョンは驚きを隠せなかった。「それはどういう経緯で?」


「ハロルドはビジネスパートナーとして兄と対立していたが、私に対しては友好的だった。」トーマスは苦笑いした。「彼は私にお金を貸し、その見返りに兄のビジネスに関する情報を要求してきた。」


「それで、あなたはその情報を提供したのですか?」エリザベスは鋭く尋ねた。


「いや、情報は提供しなかった。」トーマスは即座に否定した。「だが、ハロルドはしつこく要求してきた。兄の死が彼にとって何かしらのメリットになると思っているのかもしれない。」


「ジョージさんが亡くなった夜、あなたはどこにいましたか?」エリザベスは核心に迫る質問を投げかけた。


「ギャンブル場にいた。」トーマスはため息をついた。「証明する人もいる。だが、そんなことを言っても誰も信じてくれないだろう。」


エリザベスはトーマスの話に耳を傾けながら、彼が何かを隠している可能性を感じた。彼の証言とハロルド・ブラックの関係についてさらに調査する必要があると感じた。


「トーマスさん、ありがとうございました。」エリザベスは感謝を述べた。「引き続き調査を続けますので、何か思い出したことがあればすぐに教えてください。」


トーマスは無言で頷き、エリザベスとジョンを見送った。廊下に出たエリザベスは、次の手掛かりを追うための計画を練り直す決意を固めた。

次の投稿は本日1時:クララの証言


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