表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終焉王女と覚醒騎士の王国創世記  作者: 織姫
第2幕 女王と騎士の初行幸

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/104

第40話

「少なくとも陛下や貴女が置かれている状況が正しいとは思えません」

「アリス様は何処にいるのですか」

「わかりません」

「知らない、ということですか」

 頷くジル様は屋敷の中にいるのは間違いないと言われ、再び食事を勧めてきました。

「私は下がりますのでお食べ下さい」

「あ、ありがとうございます」

「籠を取りに後ほど参ります」

 会釈程度の礼をして回れ右をするジル様は地下室を出られます。その際、入口扉に鍵を掛けられたのはそれなりに逃亡を警戒しているからでしょう。ジル様は暗に逃げても良いと言われていましたし、ウィレット様の命があってのことなのでしょう。

(さすがに鍵が掛かった扉を打ち破る訳には参りませんね)

 ジル様が怪我をされては困る仰っていたのは本心でしょうし、やはり今は大人しくしていた方が良いのかもしれません。

(アリス様はきっと大丈夫です)

 ジル様を信じるのであれば、少なくともアリス様に危害が及ぶことはないはずです。ならばわたくしは自分の身を守ることに徹し、然るべき時が訪れるのを待ちましょう。アリス様さえ御無事なら良いのです。アリス様さえ御無事なら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ