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終焉王女と覚醒騎士の王国創世記  作者: 織姫
第2幕 女王と騎士の初行幸

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第35話

「アリス様っ!」

「2人は大切な客人だ。危害を加えるつもりはない。安心しろ。騎士殿」

「女王陛下を監禁など自分のしていることを分かっているのですか!」

「この街で見聞きしたことをすべて見逃すと言うのなら開放してやらんこともない」

「そのようなこと出来る訳がありません!」

 アリス様が自分の助命と引き換えに不正を見逃すなど天と地がひっくり返ってもあり得ません。それがもし自分の命だけでなくわたくしの命も掛かっていたとしても、アリス様は絶対に民が苦しむ姿は見たくないはずです。そう信じるわたくしは私利私欲に塗れるだけなく、嘘の王名を発布して王家の名を汚した不届き者を睨みつけます。

「近衛騎士だけあって威勢だけは良さそうだな」

 威勢は良い、だが所詮女だと侮蔑するウィレット様は残っていた者にわたくしを連れて行くよう命じます。

「一応は元貴族だ。丁重に扱え」

 皮肉を交じりの命令に恭しく従う男たちはわたくしの背後へ回り、剣の持ち手でしょうか。金属のような硬いものでわたくしの腰を小突き、歩くように促します。明らかにアリス様と対応が違います。

(完全に見下されていますね)

丁重に扱えと言われた割に雑な扱いをされていますが変に抵抗するのは得策とは思えません。大人しく彼らに従いましょう。

(アリス様がご無事ならそれで良いのです。アリス様がご無事なら)

 疚しいところを知られたと言え、ウィレット様もそう易々とアリス様へ手を下すとは思えません。まずはアリス様に危害が及ばないようにするのが最優先です。そう。アリス様が無事であることがなにより重要なのです。

 思わぬ展開になってしまったウィレット邸訪問。わたくしにも責があるのは事実であり、到底許されるようなものではありません。

ですがいまはアリス様のみの安全を確保すること。それが絶対なのです。そのために必要とあればこの身を危険にさらしても構いません。その覚悟を持ってわたくしは背後から男たちの監視を受けながら屋敷の中を言われるがまま移動しました。


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