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練習したのに
「先輩!」
憧れの背中に声をかける。
「なに?」
ゆらっと振り返り、ぶっきら棒な声音。
「あの、えーと…」
お昼休み。貴重な先輩の休憩時間。
勢いで、追いかけて、やっと追いついたら、屋上のココで。
顔を見たら、あれだけ練習したのに、言葉が出てこない。
ここには、誰もいなくて、校舎に反響した声が賑やかに空気を震わせている。
そよと風が火照った頬を撫でる。
「あ、す、あす、明日の試合、頑張って下さいッ」
ぺこりと頭を下げると、踵を返して、駆けていた。
『好きです。付き合って下さい』
言えなかった。紙にも書いて、何度も練習したのに。
鼻の奥がツーンとする。視界が歪む。
駆けていく後ろ姿を見送る。
「ああ、ありがとう。ーーーーん?」
折り畳まれた皺が寄った白い紙が落ちていた。
さっきの…。
拾い上げて、広げる。
頑張った!
でも!
って有るよね。
頑張ったら、その分、神様はチャンスをくれるって思う。
だから、頑張れ!(^-^)b
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