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後は野となれ山田となれ  作者: 有氏ゆず
第二話 山田、オフ会に参戦す
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2-4





……というか今気づいたのだが、このオフ会は俺以外は女性しか居ないらしい。気まずい。


「じゃあ次は……鈴木さん」

「えっ、あー…えっと!私、あの……鈴木です!ファンクロはアリスが大好きで、ずっと細々とやってます!よろしくお願いします!」


そう言って彼女は勢いよく頭を下げる。やっぱり落ち着きが無いらしい。


呟きを見る限り鈴木さんは自分と同い年くらいではないかと思っていたのだが、よく見ると彼女の外見は成人しているように見える。大学生か社会人だろうか。

いや、社会人にしては滅茶苦茶主張してくる金髪が目立つな……。だとしたら大学生か。


「鈴木さんの金髪は、地毛なのかな?」

「あ、いえ!これは染めてます!」

「へえ……とても綺麗に染まってるね。コスプレの参考にしたいから、何処で染めたか教えて欲しいな」

「あー……これはですね」




漆黒の翅さんは鈴木さんの髪色に興味を持ったらしく、暫く二人で話し込んでしまった。


その間、俺はぼーっと二人を見ていたが……改めてよく見てみると、鈴木さんは、びっくりするほど綺麗だった。


「美人過ぎ……やむ」

「そうですね。とてもお綺麗な方です」

「分かるわ。最初入ってきた時部屋間違えたかなって思いましたもん」


残りの3人の女子も楽しそうに話している。

……やっぱり、俺はこの場では浮いているんじゃないだろうか。




「あ、あの!私のことより山田のことが聞きたいかな!」

「……え?俺?」


突然、鈴木さんから俺に話が振られ、思わずぽかんとしてしまう。


「ああ、申し訳ないです。コスプレのことになると周りが見えなくなってしまって」

「……ああ。それはよく存じております」

「それでは山田さんも自己紹介お願い出来ますか?」


自己紹介……と言っても、俺は最近ファンクロに復帰したにわかもにわかで、何も紹介出来るようなことは無いんだが……。




「……えっと、間違ってたら申し訳ないんだけど……」


どうやって自己紹介しようかと俺が黙っていると、YOU霊さんが口を挟んで来た。






「山田さんって、もしかして氷室様だったり……する……?」






……バレた。あまりにも突然に。




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