第二章・平原サバイバル試練の準備
はい、絵を描くことにハマり過ぎて、小説を忘れていた人です。はい。
瀬葉「...そろそろ夜になるか。」
転移してから、初めての夜である。
そして、同時に平原からの試練も来るのであった。
「平原のサバイバル生活の試練」
瀬葉「...少し気温が下がり始めたか?」
突然、ノックが聞こえる。
瀬葉「どうぞ。」
扉から、厚着の隊員Aが2つの段ボールを抱えながら入ってきた。
隊員A「瀬葉少尉、防寒具とか弁当とかを持ってきました。」
瀬葉「おぉ、助かる。ありがとう。」
隊員Aは、防寒グッズが入った段ボールを瀬葉に手渡した。
隊員A「それと、その子の言語の解読は?」
瀬葉「順調だ。しかも、日本語もちょっと理解してるから、今秋鹿に日本語の辞書を持ってきてもらってる。」
隊員A「おぉ!それは凄い!」
瀬葉「あぁ、超簡単な命令なら出来る。」
瀬葉「丁度いいや、見てな。」
瀬葉「アテーリ、来て。」(アテーリの言語)
アテーリ「はーい」(アテーリの言語)
アテーリは瀬葉がいるところに駆け足で来る。
隊員A「おぉ...ほんとに通じてる。」
瀬葉「今はこんぐらいのレベルしかできない。」
隊員A「そ、それでも凄いですよ...」
瀬葉「それと、この中に入ってるのは?」
隊員A「あぁ!えっと、防寒着とあったか手袋とカイロとサイリウムライトと軽い毛布です。」
隊員A「こっちが、ジュースとコンビニ弁当、特産クッキーです。」
瀬葉「おぉ、サイリウムは助かる!」
隊員A「アテーリさんの分もあります。その恰好、絶対寒いですよ。」
その通りで、アテーリの恰好はかなり薄着であり。
腕は肩まで露出しており、足も、太股も半分も露出しており、
靴下もない。因みに、脹脛の部分の防具は外しある。
※五話で説明し忘れていたため、ここに書いておきます。(5話にも追加済み)
装備は、革?のタンクトップの形をした装備で、スカートみたいな物もあり、
何故か片方だけ、脹脛の部分に例の金属の防具がついている。
その下には、少し厚めの布が巻いてあるみたいだ。
胸にも、例の金属製で、胸当てらしき装備もある。
瀬葉「...確かに、そうだな。(なんで今まで着るもん来なかったんだろ?)」
隊員A「あ、じゃ、俺は次があるのでこれで、」
瀬葉「あぁ、頑張って。あと、気を付けてな。」
隊員Aは一礼して、座学室から去った。
アテーリ「おぉ~?」
アテーリは防寒着などが入った段ボールを見ている。
瀬葉「アテーリ。」
アテーリ「おぉ?」
瀬葉は、防寒着を段ボールから取り出し、着た。
そして、防寒着を指しながら、
瀬葉「ぼうかんぎ」
アテーリ「ぼー、ぼーかんぎ?」
瀬葉「あぁ。」
すると、瀬葉は、アテーリの方の防寒着を広げ、アテーリに羽織らせる。
アテーリ「お!?お?おぉ!ふぇもっず!」
瀬葉「あ、知らない単語が聞こえたな。」
すると、廊下の方から、走ってくる音が聞こえる。
そして、ノックが聞こえて、
瀬葉「入っていいよ。」
扉が開く。
秋鹿「はぁはぁはぁ、辞書持ってきました!」
瀬葉「ありがとう。あと、そんなガンダッシュで行かなくも大丈夫だから...」
秋鹿「わ、分かりました。」
秋鹿「あれ、この段ボールは?」
瀬葉「防寒着とか、サイリウム、そっちは弁当と飲み物。」
秋鹿「おぉ~!弁当は?」
瀬葉「そうや、中身なんだだろうな。」
瀬葉は梱包されていない段ボールを開ける。
中には、
ドリア
グラタン
ミートスパゲッティー
それぞれ一づつ
固形栄養食のやつ2個入りが一箱
ゆで卵が一個
駐屯地特産クッキー6個入りが一箱
オレンジジュース一本
ぶどうジュース一本
お茶一本
500MLの飲み物が三本
そして、
ウイスキーが一本ある。
700MLぐらいの。
そして、紙コップ付き、やや小さめ。
そして、箸三膳、フォーク一本、スプーン三本
秋鹿「え、なんでウイスキーがあるんですか。」
瀬葉「アルコールだ。体温が不味い時に飲めということだろ。」
秋鹿「あ、確かに、けど、ビールで良くないですか?」
瀬葉「いや、度数が桁違いに違う。」
瀬葉「ウイスキーは40~60度ぐらいあるから、簡単に火照る。対して、ビールは4~5度ぐらいしかない。」
秋鹿「...確かにそうですね。」
瀬葉「まぁけど、絶対にそれ以外で使うやつはいるだろうな。」
秋鹿「...」
秋鹿、少々複雑な表情をする。
瀬葉「けどまぁ、しょうがないよ。こんな状況だし、飲みたくなる気持ちはわかる。」
アテーリ「せは~」
瀬葉「ん?どうした。」
アテーリは、不思議そうな顔で弁当などが入った段ボールを指さしている。
瀬葉「...これか、」
すると、瀬葉はドリアと、スプーンを取り出し、
瀬葉「ごはん。」
と、言い、その次に、
ドリアの蓋を開け、スプーンでドリアを取り、
口に運び、食した。
そして、飲み込んでから、
瀬葉「たべる。」
アテーリはそれを理解したようで。
目を光らせて
アテーリ「ごはん!ごはん!アテーリ!食べる!」
まるで、子供が「ちょうだいちょうだい!」と言いそうな顔で、瀬葉を見つめている。
瀬葉は少し笑みを浮かべた後、ドリアをスプーンでドリアを取り、
スプーンをアテーリに向けた。
そして、アテーリは勢い良く食らいつき、
アテーリ「(ニパァァァア)」
満面の笑みで咀嚼する。
飲み込んでから、アテーリは、
アテーリ「らぁすっ!」
アテーリ「えげでおんまぽでぃずっでぃどぉ!ぽでぃずっ!」
満面の笑顔でドリアを指指しながら、瀬葉に話す。
瀬葉「あ~成程、なんとなくわかった。」
瀬葉は、アテーリに先程のドリアとスプーンを渡す。
すると、アテーリは目に星が出そうな満面の笑みで、
アテーリ「おぉ!ひゅっすでぃお!」
と、瀬葉に向けて言ったが、瀬葉は、
瀬葉「ダメだ...何言ってるかさっぱりだ。」
瀬葉は、少々困り顔である。
秋鹿「聞いた感じ完全な文章ですよね。」
瀬葉「指さして、表情に出してくれてるからまだ何となくわかるけど...」
秋鹿「...一旦、ご飯食べますか。寒くなる前に。」
瀬葉「そうだな。」
すると、アテーリが少々申し訳なさそうな顔で、
アテーリ「おぉ...はぅてぃ~?」
瀬葉「ん?あ~大丈夫だ!」
アテーリ「お~...りょーかい?」
瀬葉は、笑顔を作り、問題ないという意思を伝えた。
そして、瀬葉はミートスパゲッティー、秋鹿はグラタンを取り出し、
食事を始めた。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます!
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