第二章・言語解読
アテーリ「アテーリ・ラリス!」
そこに書かれていたのは9文字の文字。
瀬葉「...これがこの言語の文字か。」
秋鹿「...9文字ぐらいですね。」
瀬葉「なぁ、これアルファベットに見えねぇか?」
秋鹿「確かに、多分これ"A"で、これが"T"ですよね?だいぶ崩れているようですけど。」
瀬葉「...確実に元の言語がヨーロッパ圏の言語なのは確定だな。」
アテーリ「お~...?」
アテーリは困惑顔である。
瀬葉「秋鹿!図書室からヨーロッパ圏の言語集の本をできるだけ持ってきて!」
秋鹿「了解!」
と、秋鹿が座学室から出てて、瀬葉とアテーリだけになった。
瀬葉「...取り敢えず、この人から何かしらの単語は聞き出そう。」
瀬葉「けど、どうやって...」
と、瀬葉がアテーリを見ていると。
アテーリが突然笑顔で。
アテーリ「りょーかい!せは!」
瀬葉「ん?」
瀬葉は、いきなり笑顔で、名前と了解を言われて困惑している。
アテーリ「お...ア、アハハ...」
なんか賭けたのだろう、乾き笑いをしている。
瀬葉「(まさか、向こうも考えは一緒か?)」
瀬葉「アテーリ、」
アテーリ「にぁい?」
瀬葉「(ん?にぁい?)」
瀬葉「(あ、もしかしてこの"にぁい"の意味って。)」
と、瀬葉は指をノートにさしながら、
瀬葉「にぁい、」
アテーリ「...お~!」
伝わったのか、アテーリはノートに何か書いてくれている。
そして、返ってきたノートに書かれていたのが。
瀬葉「...やっぱ、これVとAだよな...?最後の文字はわからないけど。」
瀬葉「んでと、」
と、瀬葉はノートに何かを書き始めた。
そして、書き終わるとアテーリに見せつけた。
瀬葉「にぁい。」
瀬葉「了解、了、おっけー」
アテーリ「お~...えいっぽ~!」
すると、瀬葉いきなり立ち上がり、
アテーリ「...????」
座学室の隅に行き、アテーリの方に向き直し。
瀬葉「(こっちに来いの合図)」
アテーリ「にぁい?」
アテーリは困惑顔で立ち上り、瀬葉の所に向かおうとした時
アテーリ「...おぉ!」
アテーリは何かわかった顔をし、満面の笑みで。
アテーリ「りょーかい!」
瀬葉「...やっぱりな。」
瀬葉「(にぁいは、OKとかの応答系か!)」
と、考えている間にアテーリが来た。
アテーリ「はぅてぃ~?」
瀬葉「あ~...呼んだだけって言っても通じないか...」
瀬葉「あ、そうだ。」
すると、瀬葉は解読してた机にもどり、椅子に指をさし。
瀬葉「いす」
と、言って、その後に椅子に座り。
瀬葉「すわる!」
瀬葉「(さて、これで通じるか?)」
すると、アテーリはまた笑顔で、そして、椅子に近づき。
アテーリ「りょーかい!すわぁる!いすぅ!」
そして、アテーリは椅子に座った。
そして、瀬葉は小さくガッツポーズをしながら。
瀬葉「よしっ!通じた!」
瀬葉「じゃ~次は文字化するか。」
と、瀬葉はノートを渡し。
瀬葉「すわる、いす。」
と、指をさして言った。
アテーリ「りょーかい!」
と、アテーリは慣れたような感じに書いた。
そして、書き終わった時に。
アテーリ「かっでら!いす!」
アテーリ「だっけ!すわる!」
と、アテーリは自信満々な顔で言った。
瀬葉「お~(新しい文字が出たな。)」
と、こんな感じにアテーリの言語を解読したのである。
そして、その後、約10分後。
秋鹿「今戻りました!遅れてすみません!」
瀬葉「あぁいいよ。地味に距離あるし。」
秋鹿「それで、図書室で8ヵ国の言語がありました。」
瀬葉「なんの言語?」
秋鹿「英語、仏語、独逸語、ハンガリー語、スペイン語、現代ギリシア語、イタリア語、ロシア語です。」
瀬葉「成程、わかった。」
瀬葉「あと、秋鹿が行ってる間、文字とか単語とかが色々分かった。」
瀬葉「少しだが、会話できる。」
秋鹿「え!?ほんとですか!」
瀬葉「あぁ」
瀬葉「えぇ~...」
瀬葉「アテーリ、来て。」(アテーリの言語)
アテーリ「ん、わかった~」(アテーリの言語)
と、アテーリは椅子から立ち上がり、駆け足で瀬葉の近くに来た。
※秋鹿には、この会話は日本語には聞こえません。
瀬葉「秋鹿に、これを渡してくれ。」(アテーリの言語)
アテーリ「わかった!」(アテーリの言語)
と、アテーリはノートを取り、秋鹿に渡した。
秋鹿「す、すごい...!本当に通じてる...!?」
瀬葉「秋鹿、簡単な命令を作れ。アテーリに話すから。」
秋鹿「え...そ、そうですねぇ...」
秋鹿「あの扉を閉めれますか?」
瀬葉「おけ、できそうだな。」
瀬葉「え~と。」
と、瀬葉が文章を作っている時。
アテーリ「おぉ!りょーかい!」
秋鹿。瀬葉「え?」
と、アテーリは立ち上がり、秋鹿が開けた扉に向かい。
そのドアを閉めた。
アテーリ「おぉわり!」
瀬葉「...あ、そっか。うち日本語からアテーリの言語に変換させてたんだった。」
秋鹿「え、てことは、アテーリちゃんは日本語が少し理解できるということですか!?」
瀬葉「...そうなるな。」
瀬葉「ごめん秋鹿、図書室から日本語の辞書持ってこれるか?」
秋鹿「寒くなってきましたけど、行けます!」
瀬葉「色々グダグダでごめん。」
秋鹿「いや!解読成功してる時点でグダグダではないです!!」
秋鹿「しかも!日本語も理解させれているのもです!」
瀬葉「そ、そうか。」
秋鹿「では、行ってきますね。」
瀬葉「あぁ、ありがとう。」
と、秋鹿は、持ってきた言語の本を置き、座学室から出て行った。
瀬葉「そうや~寒くなってきたとか言ってたが、外は...」
座学室にある窓を見ると、時間帯は大禍時に入るところである。
時計で言う、17時頃だと考えられる。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます!
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