第一章・異世界サバイバルの始まり
探検編!何がいますかね?
誤字、間違った表現などございましたら、ご一報ください。
そして、うちは小説初心者なので、コメントを下さると大変うれしいです!
ご指摘があれば、具体的に説明してくださると幸いです。
第一章・異世界サバイバルの始まり
場所・駐屯地正門前・太陽の位置的に昼下がりぐらい
無線「開門します!!」
と、重い大きな門が開く。
場所・高機動型偵察車内
亘「…行きます。」
亘「行進開始!」
と、車が動き出した。
目の前には、綺麗な草原が広がっていた。
秋鹿「綺麗な平原…」
瀬葉「しかも、良い感じの晴れ具合だからなぁ。」
亘「っと、こっから整備路が途切れてまっすね。」
亘「こっから完全な悪路だ。何かつかまってて。」
数分後…
岩楯「…ちょっと気持ち悪くなってきた。」
瀬葉「…まぁ、この揺れはちょっとね」
秋鹿「これのどこがch...のわあ!!
秋鹿「...ちょっとですか。」
まるで、山の道を走っているような揺れである。
天井に当たりそうな者もいる。
亘「…そろそろ、目的地に着くっす」
皆「了解」
瀬葉、無線機を取る。
瀬葉「こちら瀬葉、本部かん送れ。」
無線機「こちら本部かんよし、」
瀬葉「こちら探索隊瀬葉、間もなく目標の川に到着する。送れ」
無線機「了、出来れば森の偵察はできるか?送れ」
瀬葉「できそうか。亘」
亘「(ガスメーターを見る)」
亘「...行けます。」
瀬葉「じゃ、ついでに行くか。」
瀬葉「こちらエオ、森の偵察もやっておく、終わり。」
無線機「了。やばかったら直ぐに戻れ。」
瀬葉「了。」
亘「ここで一度停車しますね。あと、ガス温存の為にエンジン停めますね。」
皆「了解」
瀬葉「亘は待機、何かあったらすぐエンジンかけろ。」
亘「了」
瀬葉「...よし、出るぞ!」
場所・川付近
小型無線(秋鹿)「周辺に何か見えるか。送れ」
瀬葉「確認できず。」
岩楯「同じく。」
小型無線(遠藤)「こちら遠藤、特に確認できず」
瀬葉「小動物の一匹もいないなんて…なんだこの平原地帯。」
岩楯「エンジン音にビビって隠れてるんじゃね。」
瀬葉「...そうかもな。」
瀬葉「よし、川に近づくぞ。」
場所・川
瀬葉「...分析機を使う。警戒を。」
小型無線「了。」
と、瀬葉は駐屯地から持ってきた紙コップで川水をすくいあげ、
分析機を使った。
分析機「ピピ…」
瀬葉「…秋鹿。無線」
秋鹿「はい。」
と、秋鹿が背負っている無線機で、本部につなぐ瀬葉
瀬葉「えぇ~こちら瀬葉、かん送れ」
無線「かんよし、こちら司令官、送れ」
瀬葉「かんよし、それで川の水質検査の結果、」
瀬葉「カルシウムとマグネシウムが多い為、硬水よりの川水です。」
瀬葉「現時点での分析機で汚染物質は確認できなかった為。」
瀬葉「飲料可能な水です。」
無線「よくやった!これで水源問題は解決だ。」
無線「それと、森の偵察を頼む。やばかったら直ぐに撤退しろ。いいな?」
瀬葉「了解、肝に銘じておきます。」
無線「おぉ、十分注意しろ。終わり」
(カチャ、)
瀬葉「えぇこちら瀬葉、森方面の偵察をするぞ。」
瀬葉「一旦車にもどれ。」
小型無線「了(了解)」
場所・高機動型偵察車内
亘「とりあえず、水問題は解決っすか。」
瀬葉「いや、新たな課題が一つ、」
亘「え?なんすか?」
瀬葉「運送問題」
亘「…確かに、車での運用は無理ですもんね。」
瀬葉「まぁ、一応、駐屯地に避難用水はあるから、使わなくても暫く行けるけどね。」
瀬葉「けど、それでも無くなっても安心だな。」
瀬葉「...よ~し準備良いかぁ」
皆「はい。」
瀬葉「こちら瀬葉、そちらはどうだ。送れ」
小型無線(遠藤)「こちら遠藤、よし!」
瀬葉「了、」
瀬葉「じゃ、亘、お願い。」
亘「はい。」
と、亘はエンジンをかける。
(エンジンがかかる音)
亘「移動開始!」
場所・高機動型偵察車内
亘「そ、想像以上に深くないですかあの森…?」
瀬葉「あぁ、結構暗いな。」
秋鹿「まるでジャングルですね…」
水島「…なんか、あの木」
瀬葉「どうした?なんかわかるのか。」
水島「…いや、なんかあの木々ヨーロッパナラにそっくりなんですよ。」
瀬葉「…そういえば、あんた植物詳しかったな。」
水島「えぇ、もしあれが本当にヨーロッパナラと仮定すると、」
水島「ドングリが実るんですよ。」
秋鹿「…あれ、ドングリって食べれたっけ」
水島「食べれます食べれます。しかもかなり栄養価も良いです。」
水島「確か約6割が炭水化物、そしてビタミン豊富なのでかなりいい食料になります。」
水島「因みに、味は美味しくないです。普通に不味いです。」
岩楯「すげぇな、お前よく知ってな。」
水島「あ、ありがとうございます!」
水島「親が食い意地が異常に凄い人なので…」
亘「いや待て、ドングリ食うってどんだけだよ。しかも不味いのに。」
水島「時間をかけて下処理すれば、まぁまぁ食えるんで…」
松下「お前に好き嫌いまったくない理由がわかったわ…」
松下「乾燥蟋蟀を余裕の顔で食ったのは衝撃だったけど。」
水島「あとは、あれ落葉樹なので、今が夏だと仮定すると、恐らく冬になれば今より葉は少なるかと…」
瀬葉「だが、あくまでも仮定だ。そっくりさんの可能性もある。」
水島「そっくりとなれば、近縁種なので、ヨーロッパ付近仮定できます。」
瀬葉「…亘、」
亘「はい、なんっすか」
瀬葉「できるだけ近づこう。何か良い発見があるかもしれない。」
亘「…気をつけてください。」
瀬葉「あぁわかってる、少数で行く。」
亘「…わかりました。」
場所・高機動型偵察車内で川沿いの森付近
亘「着きました。エンジンかけっぱなしにしておきますね。」
瀬葉「了、早めに戻る」
瀬葉「水島、行くぞ。」
岩楯「援護でついていく。」
瀬葉「遠藤たちは待機してろ。送れ」
小型無線「こちら遠藤、了解。」
秋鹿「ほんとに気を付けてください。」
松下「いつでも発砲準備しておきます。他の方面からの警戒をしておきます。」
瀬葉「ありがとね。皆。」
瀬葉「何か感じたらすぐ逃げる。松下は、やばかったら援護して。」
松下「了解。」
瀬葉「…じゃ、行くぞ!」
岩楯・水島「了!(あぁ)」
(ドアを勢いよく開ける音)
場所・川沿いの森付近
水島「…あれは恐らく、セイヨウトネリコではないでしょうか。」
水島「本物なら、硬く重いので防衛とかに役に立つでしょう。」
瀬葉「ぱっと見こいつが結構占めてるか…?」
岩楯「…ぽいな、大体4から5割ぐらいがこいつぽいな。」
水島「俺の記憶が正しければ、この木々は石灰質な土壌でよく見かけるらしいです。」
岩楯「…石灰質?」
水島「はい、けど、こればかりは...」
と、水島は申し訳なそうな顔をしている。
瀬葉「ふーん、ちょっと周りを見てて、」
と、森に入ろうとする瀬葉
岩楯「おい!バカ何やって!」
瀬葉「大丈夫だ。ちょっと周りを見てて。」
岩楯「…みず、一応構えとけ。」
水島「はい。」
瀬葉「…」
分析機「ピピ...」
戻ってくる瀬葉、
瀬葉「窒素とカリウムが多くあるみたい。」
瀬葉「あと、土ちょっと柔らかい。」
水島「う~ん…土壌についてはよくわからないです…すいません。」
瀬葉「いいよいいよ、中央館に図書室あるだろ?」
水島「ありますね。」
瀬葉「あそこ、なんでもあるっていいほど、種類豊富だから土壌関連もあると思うぞ。」
水島「知って何になるんですかね…」
瀬葉「知的好奇心が強いやつか、農家志望がいるんだよきっと」
水島「はぁ…」
水島「あ、ドングリありました?」
岩楯「いやない。が、青い実なら見えるぜ。」
瀬葉「あぁ、うちも確認した。」
水島「なら確実にヨーロッパナラの一種ですね。」
瀬葉「成程…それで、他に」
と、岩楯が急に銃を構えた。
と、気づいた水島と瀬葉も構える。
瀬葉「なんかいたか。」
岩楯「何かが枯葉を踏んだ音がした。方向はわからん」
瀬葉「(下がれの合図)」
銃を構えながらゆっくりと森を離れる瀬葉達
瀬葉「…」
瀬葉「(さっき何も見えなかったぞ...?)」
水島「…」
クルマまであと、10m
岩楯「…左だ!!」
次の瞬間、
約15m先に狼らしき動物が左に隠れているのがわかる。
瀬葉「(狼?)」
数はおおよそ8匹
静かに下がる瀬葉達
しかし、次の瞬間
狼?「ガ”お”お”ん”!!」
3匹の狼が草むら飛び出し瀬葉に向かって飛んできた。
しかも10m先からジャンプで、
瀬葉「っ!」
複数の銃声
狼?「ンギャン…」
と、2匹は倒したものの、1匹はそのまま瀬葉に飛びつく、
瀬葉「ぬお!あっぶね!」
間一髪で避け、そして、
3発の銃声
瀬葉が2発
援護で1発
狼?「ンギャャン!ンギャん!ギャ…!」
瀬葉「っ!はぁはぁ..」
と、瀬葉は狼たちが飛んできたところに向き直す。
しかし、先ほどいた狼たちは消えていた。
瀬葉「はぁはぁ…逃げたのか。」
水島「銃声にビビって逃げたみたいです。」
岩楯「物分かりのいい奴らで助かったわ。」
瀬葉「援護ありがとう、助かった。」
小型無線(松下)「それより怪我は?」
瀬葉「ない。無傷だ。あと、血も浴びてない。」
小型無線(松下)「よかった。周りを警戒しておきますので、収集を。」
瀬葉「あぁ。」
岩楯「しっかし、こいつ…」
狼?の死体に目を向ける。
岩楯「ただの狼じゃねぇな。なんだこいつ?」
その狼?は、
体長1mぐらいあり、足の筋肉が非常に発達しており、そして、
犬歯がやや長大化している。(歯はちょっと出ている程度)
そして、頭も少し小さく、耳は小さくて垂れ耳であり、毛は短毛。
水島「なんだこれ…」
岩楯「…んな動物見たことねぇ」
瀬葉「えっと、スマホスマホ…あった。」
瀬葉「えっとカメラカメラ…」
カシャ!カシャ!カシャ!
録画開始音、数秒後
録画停止音
瀬葉「…これで、動物図鑑に載っていなければ、」
瀬葉「ここは未知の土地だと、証明できるな。」
瀬葉「…あ、無線!無線!」
瀬葉「なぁ!報告は?」
松下「既に報告済みです!写真の件もです!」
瀬葉「助かる!よし!帰るぞ!」
水島「了解!」
岩楯「あぁ。」
場所・高機動型偵察車内
(ドアを閉める音)
瀬葉「ふぅ…流石にあれはビビった。」
亘「行きますよ。遠藤さん!」
小型無線(遠藤)「あぁ!」
ブロロロロロロ…
瀬葉「はぁぁ…一体なんなんだあれは。」
水島「色んな動物図鑑読んだことありますが、あんなん見たことありません…」
秋鹿「けど、あの動物、」
秋鹿「助走もなしであんなに飛べるもんなんですか…?」
瀬葉「知らん。とにかく調査あるのみ。」
亘「…ん?」
亘、バックミラーを凝視している。
瀬葉「んあ?どうした?」
亘「なんか来て?…っ!」
と、亘は急ブレーキをかけた。
皆「わっぁぁ!!(ゴン!!いてぇ!)」
岩楯「おい!どうした!」
亘「人だ!後ろ!人間です!」
岩楯「んな!?」
小型無線(遠藤)「おい!亘どうした!」
亘「人だ!後方に人が走って来てる!」
小型無線(遠藤)「んな!?…ホントじゃねぇか!!」
瀬葉「おい!急げ!」
瀬葉「これは、さっきの動物以上の発見だぞ…」
岩楯「待て、敵意ないわけじゃないから、警戒はしろ。」
秋鹿「本部に連絡します!」
松下「俺はあの人を監視しておきます!」
瀬葉「了!急げ!」
秋鹿「こちら秋鹿こちら秋鹿!撤退中に人らしきのが…」
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