異世界転移現象当日
さぁ、瀬葉達はどうなるのでしょうかねぇ!
誤字、間違った表現などございましたら、ご一報ください。
そして、うちは小説初心者なので、コメントを下さると大変うれしいです!
ご指摘があれば、具体的に説明してくださると幸いです。
見慣れた駐屯地と、
見知らむ平原が、駐屯地の外に広がっていた。
瀬葉「え...え?えぇ!?」
松下「な、なん…(パキ)わわわぁ!?」
女部下「うお!あぶな!硝子片に気を付けろ!」
体育館玄関前は硝子片があり、非常に危険な状態である。
無線「聞こえてるなら。通達!戦闘態勢に入れ!聞こえてるなら通達!皆戦闘態勢に入れ!」
瀬葉「!さっき地鳴りがあったよな!」
瀬葉「急げ!」
部下達「はい(了解)!」
(走りの足音)
場所・体育館内ホール特設研究室
(ドアを蹴り開ける音)
瀬葉「っ!!大丈夫ですか!!」
男性「あぁ!こっちは全員平気です!」
ぱっと見、10人以上いる。しかし、皆安全確保ではなく。
皆、何かを探している。
女性「いぬみねさん!あの水晶が見当たりません!!」
いぬみねという男性は、以前、体育館に荷物を運ぶ際に来た専門家である。
いぬみね「今はどうでもいい!」
松下「...水晶?」
いぬみね「と、取り敢えず、無事です!他を!」
瀬葉「駄目です!この後何が起こるか分かりません。」
瀬葉「亘、岩倉、水島 、秋鹿は外で待機してて!」
亘・岩倉・水島・秋鹿「了!」
(走って去っていく足音)
瀬葉「兎に角、機材は置いて外に避難を!」
いぬみね「っ!わかりました。皆!」
いぬみね「兎に角、水晶はどうでもいいから外に出ろ!!早く!」
女性「っ!?し、しかし、あの水晶は…」
いぬみね「んなもんどうでもいい言っただろ!早くしろ!」
女性「わかりました!」
場所・体育館玄関外
水島「…全員で19人ですが、問題は?」
いぬみね「ないです!確かに19人です!」
研究員A「なんなんだ…ここは?」
研究員B「ぼ、僕は天国にもいるんですか…?」
研究員C「いったん冷静になるんだ!」
秋鹿「皆さん落ち着いて!天国でも地獄でもないです!」
亘「それ励ましになってんっか?」
瀬葉「…(しっかし、ここ)」
瀬葉は、駐屯地の外を見まわす。
天候は晴天に近い晴れである。
時間帯は、太陽?の位置的に昼ぐらいである。
瀬葉「(ここ何気に結構良い気候では?)」
瀬葉「(体感的に温度は20度ちょいぐらいか?)」
瀬葉「(湿気も特に強くもない。あっても50%あるかないかぐらいか?)」
瀬葉「なんだこの絶妙に過ごしやすい気候は…」
???「ぉーぃ!おーい!」
遠くから瀬葉達を呼ぶ声が近づいてくる。
瀬葉「!岩楯!お前の方は大丈夫か?」
岩楯「あぁ、大丈夫だ。てか、それよりそっちだろ!?」
岩楯「白いブラックホールみてぇなのがそっちら来たんだが、」
瀬葉「え?白いブラックホール???何それ?」
岩楯「近すぎてわからなかったのか、遠目から見たらまるで白いブラックホールみてぇだったぞ!」
瀬葉達「…」
エオたちは全員驚きと恐怖の顔であった。
自分達がブラックホールみたいなのに吸い込まれたという話を聞けば、誰でも血の気が引くだろう。
岩楯「と、兎に角、これで一応全部隊の安否確認はとれた。」
瀬葉「そ、それよりも!敵影とか見なかったか!」
岩楯「…そういえば、敵から奇襲を受けたと思ったに、誰も来ねぇしいねぇな。」
瀬葉「じゃ、何なんだこれ、余りにもおかし過ぎるだろ…」
瀬葉「頭痛くなるほどの耳鳴りに地鳴り、そして、どこかにテレポート?されるなんて、」
瀬葉「んなもん…」
岩楯「考えるな!今は目の前のことに集中しろ!」
瀬葉「っ、すまん。」
岩楯「いやいい。こんなので冷静にいろって言うのがおかしな話だ。」
瀬葉「あ、あぁ…」
岩楯「取り敢えず、安全確保するぞ。話はそれからだ。」
その後、
警備部隊の安否確認、目視による建物状態確認、設備破損確認、
そして、警備部隊による双眼鏡で見える範囲を地図化など。
それと、敵兵らしき攻撃も影も見ない為、戦闘態勢は解除された。
なんやかんやあり、2時間後にようやく、駐屯地は落ち着きを取り戻した。
損害
体育館・中央館・中央軍部館の外側の窓硝子全て破損
その他は、ヒビなどが確認された程度で、ガムテープで補修している。
建物自体は、目視では、これといった異常は見つからず。
そして、体育館などの機材は、複数個のモニターにヒビが入った程度で、
中央館方面の家具に関しては、窓硝子以外の損害は見られず。
因みに、コンビニの冷蔵庫の硝子はヒビが入った程度でした。
場所・中央館軍部館作戦会議室
司令官「…集まったな。」
幹部「はい。」
司令官「では、戌峰さん。」
戌峰「…はい。」
司令官「警備部隊からの様々な証言で、体育館方面から白いブラックホールみたいなのが見えた。」
司令官「という話を聞いている。これについて知っていることは?」
戌峰「…今回に任務の護衛対象の隕石あるじゃないですか。」
司令官「…えぇ。」
戌峰「あれは、ただの隕石ではありません。」
戌峰「皆さんが護衛していた隕石は、正確には"岩石の隕石"ではなく、」
戌峰「隕石の中に入っていた”水晶”です。」
司令官「じゃ、お前らの言っていた水晶は一体何だ。」
戌峰「…実は、」
戌峰「我々にもわかりません。」
司令官「え、わからない??」
戌峰「はい、我々も、解析して欲しいと頼まれただけで…」
司令官「…他は知らないと」
戌峰「……はい。」
司令官「…」
司令官「知らないのであれば仕方ない。」
戌峰「え?」
司令官「知らないんだよな?ならいくら問いただしたところで時間の無駄だからな。」
司令官「さて、この話は終わり」
司令官「皆、一つ質問がしたい。」
司令官「…ここって何処かって見当つくか?」
幹部達「…」
全員顔を横に振る
司令官「...だよなぁ」
司令官は完全に困ったという顔をしている。
司令官「インフラ全般は全滅。あるのは、緊急用の発電機と停電時の予備電源12時間分だけ。」
司令官「ガスも、車に残ってるやつと60Lの奴が予備で1つある程度なんだが…」
司令官「それでだ。」
司令官「この少ない資源を使って外の探索を誰かがしてほしい。」
司令官「行けるやつは。」
皆「…」
沈黙が数秒流れる。
岩楯「…なら、俺が行きます。」
瀬葉「...」
瀬葉「…岩楯も行くのであれば、私も。」
幹部「お、お前ら…」
幹部A「お、おい...」
司令官「岩楯少尉と、瀬葉少尉…」
司令官「…わかった。」
司令官「何人つれていく予定だ。」
瀬葉「それは…少々時間を下さい。」
岩楯「同じくです。」
司令官「…早めに決めろよ。」
瀬葉・岩楯「はい。」
場所・駐屯地隊員寮館座学室
瀬葉「…ということなんだ。」
瀬葉「松下、亘、岩倉、水島、秋鹿、そして私だ。」
瀬葉「…行きたくない人はいる?」
皆「…」
瀬葉「言っておくが、怖いのは当たり前だ。下がっても文句は言わない。」
沈黙が数秒流れる
秋鹿「せ、瀬葉さん、」
瀬葉「…あぁ。」
秋鹿「正直に言うと、怖い、です…ですが、」
秋鹿「誰かが勇気出して進まきゃ、この先絶対にわかりません。」
秋鹿「しかも、我々は軍人ですよ。」
秋鹿「我々は、身を挺してでも国、仲間、家族を守る者ですよ。」
秋鹿「ここに人たちは、ひ弱な連中ではありません。」
秋鹿「ここで引いたら、私はひ弱な連中です。」
秋鹿「私はそんな奴らになりたくない!」
秋鹿「私は行きます。いや、行かせてください!!」
瀬葉「秋鹿…」
秋鹿は、決意をした顔をしている。
そして、周りの人たちは...
水島「なんだよぉ俺と同意見じゃねぇか、秋鹿ぁアハハハハ」
亘「無駄に不安煽るんじゃねぇ!アホがぁ!」
岩倉「ンククク!ほんとだよなぁ!おい秋鹿ぁ、お前漫画の主人公みたいでかっこよかったぞぉ!」
松下「ですね。演劇を観てるようでしたねぇ。ハハ」
秋鹿「あ、あぁ…はっず!はずい!うぐぁ“ぁ”ぁ…」
岩倉「ン~我々は~身を挺してでも国ぃ仲間ぁ家族を守る者ですよぉ~ここに人たちはぁひ弱な連中ではありません~ンアハハハハ!!」
秋鹿「岩倉ぁぁぁやめろぉぉぉぉぉ!!!」
岩倉「ハハハ、んげぇ!え、ちょ、ちょちょ待ってください!」
岩倉「待って!やめて!待って下さい!御願いしまあぁぁぁぁぁぁ」
周りは爆笑に包まれている。
秋鹿は、顔を隠し、うずくまり、そして、岩倉に膝蹴りをやっている。
そして、膝蹴りを食らっている岩倉はというと、
岩倉「うぐぇ!待って!秋鹿は美人でかっこいし性格も聖女ぉぉ!本気だからやめてぇぇぇぇ」
秋鹿「あらやだ嬉しいねぇ。もういっちょ。」
岩倉「え、ちょちょ待ってくだっあぁぁぁぁぁぁあぁ」
瀬葉「…一人ぐらい言うかなぁと思ったけど、杞憂だったな。」
瀬葉「…なぁ、気合入れでチーム名作らない?」
松下「お、良いですねぇ」
亘「じゃ瀬葉少尉が決めてくださいよぉ、」
秋鹿「そ、そうですね!」
岩倉「ど、同意見!なぁ秋鹿ぁ?」
秋鹿「いや、私に振らないで。」
瀬葉「ん~じゃぁ、」
瀬葉「エクスプローラーなんてどう?」
松下「…えっと、確か意味は冒険家でしたっけ。」
瀬葉「確かそうだね。」
瀬葉「行く場所はよくわからねぇ土地だし、丁度良いんじゃない?」
亘「いい響きじゃねぇすっか」
秋鹿「えぇ、丁度本当の冒険に出るのでちょうどいい名前かもですね。」
瀬葉「よし!決定」
瀬葉「よし、生きて戻るぞ!我らエクスプローラー!」
皆「イエ~イ!」
と、皆拳を突き上げて、団結の意をお互い示した。
場所・中央館軍部作戦会議室
司令官「集まったか。」
瀬葉「はい、こちらは私も含め6名です。」
岩楯「俺の方は、俺も混ぜて4名です。」
司令官「…合計10人か。」
司令室「高機動型偵察車1台分か…」
司令官「念のため、二班に分かれて行動しよう。」
司令官「高機動型偵察車2台申請しておく。」
瀬葉「ガソリン大丈夫なんですか?」
司令官「今、惜しんで使わないでどうする。」
司令官「あと、一応各車一回分の余裕はある。安心しろ。」
瀬葉・岩楯「ありがとうございます。」
場所・隊員寮館座学室
男性A「俺の名前は、きとです。鬼に頭で鬼頭です。」
男性B「えんどうです。そのまま遠藤です。」
女性「忍びの山でおしやまといいます。」
鬼頭・遠藤。忍山「よろしくお願いいたします!」
と、三人は敬礼をした。
瀬葉「うちは瀬葉エオだ。よろしく頼む」
と、瀬葉の隊員も、お互い自己紹介も終わり。
瀬葉「…では、まず、他の隊が双眼鏡で目星をつけて作った。地図だ。」
地図には、北東から北方面に石山があり、山はそこそこ高いとのこと、
しかし、駐屯地周辺は完全な平原でだと言う。しかし、少し進むと草原らしくなっていて
尚且つ15km以上先に森らしきものがあるという。
そして、
瀬葉「…に川らしきものが見えるらしい。」
なんと、西方面に運よく川があるらしい。
しかし、
瀬葉「だが、問題は水質だ。」
そう、いくら川の水がきれいでも、有害物質が混ざってたりもする。
遭難した時に、川を見つけ、直で飲むことは衛生面で非常に危険なのである。
細菌などが混ざっている可能性が非常に高いからである。
しかし、今回の場合はそれだけではなく。
未知の川という見立てな為、細菌以外の有害による汚染などが潜んでいる可能性もあるからである。
アウトドアでの、水源の確保の基本は、川水を沸騰させて飲むなのである。
瀬葉「そこで、あの研究者から、このような機械をくれた。」
ハンドヘルド型元素分析X線装置である。
瀬葉「これで、最低限の安全の確認はとれるだろ。」
瀬葉「因みに、これ価格100万はゆうに超えるらしいから、気を付けて運べよ。」
皆「え?(ふぁ!?)」
場所・駐屯地正門前・太陽の位置的に昼下がりぐらい
高機動型偵察車が2台が待機している。
そして、歩いて来るエオ探索隊員達
※岩倉は遠藤の班にいます。
瀬葉「…さて、行きますか。」
岩楯「…なぁ瀬葉ぁ」
瀬葉「ん?どうした。」
岩楯「怖いはずなのに、なんだか楽しくなってきた。」
岩楯「早く行こうぜ。」
と、岩楯は、駆け足で高機動型偵察車に向かった。
瀬葉「え、えぇ…(困惑)」
そして、ここで装備の説明
先ず、胴体にはプレートキャリアで、付属品は手榴弾、閃光発音筒で、
応急処置キットが一つ、
横腹には特になし。
後ろは、コンビニで調達した小型リュック、中にはスマホなどの記録機材が入っている。
そして、胸元には小型のトランシーバーがある。
あと、瀬葉隊員側の秋鹿は、小型リュックの代わりに駐屯地に繋ぐ為の
外野通信システムの無線機を背負っている。
大体の部隊の装備はこんな感じである。
場所・高機動型偵察車内
瀬葉「皆、トランシーバー持ってるよな?」
秋鹿「はい、」
岩楯「あぁ、」
瀬葉「こちら瀬葉、かん送れ」
無線「こちら遠藤、かんよし。」
瀬葉「かんよし、おーけ終わり」
水島「…思ったんですが、」
瀬葉「ん?」
水島「コンビニになんでトランシーバーとかリュックがあるんですか…しかも、登山用の。」
皆「知らん。」
水島「最近のコンビニってなんでも屋なんですか...?」
第一章・異世界サバイバルの始まり
次回・異世界サバイバルの始まり
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。
もしよろしければ、感想コメントを下さるとうれしいです!
Tiwtterで装備などのイラストを描く予定なのです。