8 本店?へ
今回は、少し長いと思います。
ある程度、文字数揃えてやりたいなと思います
感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!!
馬車に乗ったが、僕はどこに行くのかわからなかったので、お爺様に聞いた。
「叔父様のところって言ってもどこに行くんですか?」
「あー、ギルド街じゃ」
「ギルド街ですか?、何故ですか?」
「そっちの方に、本店があるんじゃ」
「本店ってことは何か売っているんですか?」
「いや、前はそこでもやっていたが今は何も売らずに事務的なことをする場所になっておる」
「そうなんですね、知りませんでした
てっきり、お店の方に行くのかと思ってました」
「まぁ、昔はそうじゃったし、大きい街でしか
こんな風に分けないかのう」
「へー、そうなんですね」
お爺様と話していると、着いたらしく僕達は馬車から降りた。
「うわぁ、大きい!」
「そうじゃろ、この建物すべてワシの商団のものじゃ」
「そうなの、凄い!」
建物は、三階建で、上二階の部分の外壁がオレンジ色で下一階の部分は石造りになっていた。
「さて、フォン入るぞ」
「はい、お爺様」
僕はお爺様の後を続いて行った。
お爺様がドアを開け、中に入ると、たくさんの人々がいて、お爺様を見るなり、お帰りなさいと言ってきた。
お爺様は、それに答えるように手を振っていると
一人、男が近づいてきた。
「親父!」
「おお、マート! 来たぞ」
「少し、遅いよ」
「すまんすまん、フォンと商店街をまわっておったわ」
「フォン?」
叔父様は、僕の名前を聞くと、すぐにこっちの方に気づき僕の方によってきた。
「君がフォン君?」
「はい、叔父様、こんにちは!」
僕が元気よく挨拶すると、叔父様は僕に目線を合わせるようにしゃがんで笑顔で僕の頭を撫でた。
「君がフォンか、こんにちは、君の叔父のマートって言うだ、よろしくね」
「はい、よろしくお願いします、叔父様」
「叔父様って、少しかたいよ、様なんてつけなくていいからマート叔父さんって言ってみて」
「はい、マート叔父さん!」
「そう、それで良いよ」
僕が呼び方を変えたことに満足すると、立ち上がって、お爺様の方に話しかけた。
「親父!、話があるから上で話そう」
「わかった、フォン!少し話をしているから、ここで待っておれ」
「分かりました、待っときます」
僕にそう言うと、お爺様とマート叔父さんは二階へ登っていった。
建物の中は、長方形で右側にドアがあり、そこには何も置かれてなかったが、反対側には、イスやテーブルや棚が置かれている。
僕は、お爺様の言われたとうりイスに座って待っていようと思って、行くと棚の方に地図があった。
「地図がある、どこの地図だろう?」
「あ~、それはここ王都の地図だよ」
後ろから、声が聞こえて僕はびっくりし、後ろを振り向くと、二十代ぐらいの男の人がいた。
「おっと、驚かせてしまったようだな、すまないな、坊主」
「い、いえ 大丈夫です」
「そうか、てか、ハンス会長のこと爺さんって言っていたよな、孫か?」
「はい、フォンと言います」
「そうか、フォンか、あ、そういえば俺の名前言ってなかったな 俺の名前はルトだ」
「ルトさんですか、よろしくお願いします」
「おう、よろしくなって、フォンはどこから来たんだ?」
「ベアグラート領の方から来ました」
「ベアグラート領からね、会長の子供そこにいたかな?、まぁ、いいや」
「ルトさん、この地図、王都の地図って言いましたけど」
「うん?あぁ、そうだ それは王都の地図だ」
「なら、これここに置いていてもいいんですか?これ貴重なものじゃないのですか?」
「それは、王都の地図って言っても王城や貴族の住んでいる場所とかかかれていないし、それに地図は新入りに場所とか覚えさせる為に使うしな」
「そうなんですか、てっきり重要なものかと」
「ケッケッケ、そう思うのも無理はない、地図って珍しいからな、てかフォン何でここに来たんだ?」
「お爺様がここに用があるからって」
「用があるからって、フォンだけでも帰れば良かったと思うが」
「いえ、僕も行ってみたいなって思ってましたから」
「珍しいな、商人でもなるつもりかよ」
「そのつもりですけど?」
「ほんとに!? 会長の孫なら商人ならなくてもいいだろ、マート殿の後はいるしな まさか、この商団を継ぐ気か?」
「いえ、独立して商人をやるつもりです」
「独立か、結構大変だぞ ここから独立する人いるから、わかるけど 独立してもそんなにいいことないぞ」
「それでも、やっぱり独立して、一旗あげたいじゃないですか」
「わかるけどな、なら、フォンは何か商売考えているのか?」
「ええ、いちよう考えてはいますよ」
「なんだよ、教えろよ」
「いえ、教えられません」
「いいじゃないかよ、少しだけほんの少しだけ」
「嫌ですよ」
「なんとか!?」
ルトは、僕の考えを聞こうと少しせがんできた。
「あ、お爺様!」
「終わったぞ、フォン!」
そう言ってお爺様が僕の方に近づいてきた。
ルトは、お爺様を見ると、お爺様に挨拶をした。
「会長、こんにちは」
「おお、ルト、フォンの面倒見てくれたのか?」
「はい、けど、フォン君と話せて良かったですよ」
「そうか、ありがとうな」
「はい、会長!」
お爺様はルトに感謝すると、僕を呼んだ。
「フォン、あんまり見せれてなくてすまんの」
「いえ、お爺様はお仕事があるのに、僕のことを見てくださいますから」
「そうか、さて、馬車乗って帰ろうか?」
「はい、お爺様」
僕達は、馬車に乗って屋敷の方へと向かった。