7 街へ
なんか、街って難しいですね
想像するのが大変です。
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馬車に乗って、街に向かった僕は馬車から通りを眺めていた。
「お爺様、後どのぐらいで着くのですか?」
「そうだな、五分もすれば門に着き、そこを抜ければすくに着くと思うぞ」
「五分とすこしですか、僕、てっきり庶民街の方で暮らしていると思ってました」
「何をいっている、ワシだって貴族ぞ、貴族街に住んでいて当然だ」
「そうですね、けど何かあったときはすぐに伝えられないじゃないですか」
「分かっておる、その為に出来るだけ近い方に住んでおるだろ」
「けど、門とかはどうするのか? 普通は通れませんよ!」
「そこも大丈夫だ、その時は通行証を持たせるし、息子のマートがいるしな」
「そうなんですか」
そう話している内に、門に着き、少しすると馬車が通った。
「フォン、そろそろ着くぞ」
お爺様がそう言ったら、街が見えた。
その後、馬車が駐車場みたいなところで停まって降りた。
「おー!いろんな人いる!」
「じゃろ、向こうには獣人がいるぞ」
「どこどこ?」
「あそこじゃ、緑の看板のところじゃ」
「ほんとだ!初めて見た」
周りを見ると、リザードマンが歩いてたり、人と獣人の恋人らしき人たちもいて、
初めて見た僕は、とても驚いた。
「フォン、止まってないで回ろうか」
お爺様がそう言って僕の手を取って、歩き始めた。
僕は、初めて見る光景に驚いた。
街は、石造りの建物が多く、屋根は赤色の瓦で
馬車が通るが、歩行者用の道があり、馬車と歩行者がぶつからないように道ができていた。
僕は歩きながら見ていると、王都に行く途中で
泊まった、町で見かけた冒険者のような人々があまり見つからないことに気づいた。
「お爺様、王都に行く途中で泊まった町で見かけた冒険者とか見当たりないですね」
「そうじゃのう、フォン、何故だか分かるか?」
「少し考えます」
お爺様にクイズ形式で返されたので、正解してやろうと考えるが、なかなか思いつかなかった。
「解りません、お爺様」
そう僕が言うと、なんか嬉しそうに答えを言った。
「そうかそうか、まぁ、ここの街が商店街だからのう」
「商店街?町のとは違うのですか?」
「そうじゃ、小さい所と違って、商店街は商人の街で、冒険者達はギルド街と言われるところに居るんじゃ」
「ギルド街?何が有るですか?」
「フォンも町で見た冒険者ギルドや商業ギルドなどの他のギルドやそれに関連するお店があるな」
「関連するってどんな店ですか?」
「例えるなら、武具屋やポーション屋など冒険者に必要なものを売ってる店がある」
「そんなのがギルド街にあるんですね」
「そうじゃ、商店街やギルド街だけでなく宿舎街や住居街などもあって、それぞれで纏められている」
「そうなんですか、役割がわかれているんですね」
「そうじゃ、だからその街一つで必要なものが揃えたりできるんじゃ」
「へぇー、便利ですね!」
お爺様に言われて、さらに驚いたが、周りを見ると、文字が少ない、てか、記号みたいのしか表されていない。
「お爺様、どこのお店も文字じゃなくて記号見たいのを使っているけど、何で?」
「あぁ、文字がわかない者が多いからな」
「そうなんだ」
てっきり、王都は文字が読める人がいっぱいいると思っていた。
「お爺様、もっといろんなところを見てみたい!」
「そうかそうか、なら行こうな」
「うん!」
僕は、お爺様を少し引っ張るように急ぎめで歩いた。
「お爺様、歩いても歩いてもどこまでも続いているように感じるぐらい大きいですね!」
「そうじゃろ、馬車だとあんまりちゃんと見ることが出来ないからのう」
「そうですね、来るときに少し見ましたが、ここまでゆっくりと見ることができませんでしたし」
「そうじゃろ、こうして周りを見ることを大切なことだからのう」
お爺様は、そう言って鐘がなった。
「もう、こんな時間か、もうそろそろ一度マートの方に行かないとな」
「マート叔父様の所に行かないとな行けないんですか?」
「そうじゃ、すまんの、もう少し見れれば良かったんだけども」
「いえ、今日はこれだけでも良かったですよ」
「そうか、なら良かった、さて馬車を乗るとするか」
「馬車ですか?どこに有るですか?」
「何、ちょうど少し行ったところに馬車が停まっているだろう」
「あ、ほんとだ!停まってある」
「あそこに停めて置くように言っておいたんだ」
「そうなんだ」
「さてあそこまで行こうかフォン」
「はい、お爺様」
そう話して、馬車のところまで行って乗った。