3 決意表明
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自由の時間が出来た俺は、商人になるにはお金が必要なため、初期費用を手にいれるために商人である母方の祖父に会おうとしたが、この時間だけでは、祖父に会っても、ろくに話ができないと分かった。
なので、俺は祖父に会うことをやめ、時間を作ることにし、
その為にこれからやるであろう授業の内容を予習することにした。
半年後、これから学ぼうとしているもののほぼ全てのことを理解した。
実際、今やっていることやこれから学ぶであろうものは、後に必要なものが多く、人生をやり直しているフォンからすれば、簡単なことであり、多少分からなくても、前世の経験でどうにかできるものである。
「先生、これもわかるので無しにしてください!」
「フォン様またですか?」
「だってわかるんだもん!」
「フォン様、わかると言っても順序と言うものがあります」
「でもでも」
「はー、フォン様ことですから、ここで諦めないの分かりましたので、テストを用意しています」
「やったー!」
「フォン様、今回も」
「満点でしょ!」
「そうです、今回も満点でなければ授業はやりますから」
「はーい」
そう俺が返事を返すと、先生はテストを取り出し俺の前に置いた。
「では、私が始め!と言ったら始めてください」
「では始め!」
先生がそう言うのと、同時にテストを始めた。
☆
いつも道理、運ばれた来た今日中に終わらせないといけないものと格闘していると
コンコン
「フランツ様、フォン様のことについてお話がございます、入ってもよろしいでしょうか?」
「あぁ、入ってよい」
「失礼します」
そう言って入ってきたのは、フォンにいろいろ教えている先生だった
「どうしたんだ?」
「はい、またフォン様が授業を無しにと言ってきまして」
「ほう、またフォンが言ったのか」
「はい、なので、今回もテストをさせたところ満点でございましたので、この授業も無しになることになりました」
「そうか、 またフォンの授業が無しになったのか」
「はい、今やフォン様のやっている内容がほぼ終わったものとなりました」
「そんなにか!」
「はい、あとは、王都にある学園での学習となりました」
「そうか、そこまでいったか」
「フランツ様、フォン様の教育はこれからどういたしましょうか?」
「そうだな、ここは直接フォンに何がしたいか聞いてみた方がいいな」
「そうですか、なら、明日フォン様に聞いてみます」
「頼む」
「分かりました」
「あ、フォンが何がやりたいか分かったら報告するように」
「分かりました、では、失礼します」
そう言うと、部屋から出ていった。
「しかし、フォンがこんなになるとは」
(しかし、フォンが突然倒れてから半年で、まさに神童だ、しかし、これだと困ったことになるかもな)
「だが、時間はまだあるか」
☆
次の日、先生が俺のところに来た。
「突然ですが、質問させてください」
「良いですよ、何ですか?」
そう返すと、食いぎみに
「フォン様、将来何になるつもりで?」
「将来?、突然どうして将来のことを?」
「フォン様がとても熱心に勉強に取り組んでおり、何か目標でもあるのかと」
「あー、ちゃんとあるよ、目標」
「それは何ですか!?、やはりベアグラート家の当主でしょうか!?」
「ど、どうしたの?先生 少し前は順序とか言っていたのに」
そう言うと、興奮した様子から一転、いつも道理の様子に戻った。
「そうですね、少し興奮しましたが、しかし、今はフォン様の目標を聞いています」
「そ、そうだね」
(なんか、少しおかしいよ! この人ちょっと前は冷静だったのに)
はー、と少し疲れたが、先生をハッキリと見て
「先生、僕は商人になりたいです!」
「商人?」
先生は、俺の答えにとても驚いて目が点になっている様子だったが、少しするともとに戻った。
「フォン様、商人ですか?」
「そう、商人だよ」
「そうですか、本当に商人なんですね」
「そうだよ!」
「本当の本当に商人なんですね、当主ではなく」
「そうだったっていってるじゃん‼️」
「すいません、フォン様」
「もう、何回もきかないでよ」
「それは失礼しました、しっかりと意思が固まっているのなら良かったです」