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2章 -1-

やっとこ2章突入です。

今後ともお付き合いお願い致します。

 さらに一ヶ月ほどが過ぎた。

 意外なことだが、ケンシロウたちとエルフ達は割りと仲良くなっていた。

 最初こそ人間を下等と見下していたエルフたちだが、ケンシロウたちの技術はエルフの持っているものより数段上だった。おかげさまでエルフの村の生活水準はいくらかマシになっていた。

 新たに建った家は隙間風の少ない家になり、エルフたちにも快適だと好評だった。

 こないだなんて、修復を完了した結界の塔を前に、ケンシロウとエルフの若者が握手をしていた。

 一瞬エルフと人間の種族を越えた友情に感動しかけたが、お互い熱い視線で見詰め合っていたので勘違いだと気がつき、その場を離れた。

 あいつは男もいけるとかなんとか言っていたはずだ。

 他にも、弓矢だけで狩をしていたエルフに狩猟用の罠を教えたりしていた。

 誇り高いエルフにとって、狩は自然との闘いの末に食すものというイメージしかなかった。

 しかし、ケンシロウたちの一人が罠であっさり動物を捕まえるのを見て考えを改めていた。

 今では昼間狩をする時間が浮いた分、畑作業や町の整備に力を入れている。

 急な変化は良いことなのかどうか分からないが、エルフたちも楽しそうにしているので良しとする。

 そんな村の様子を見ながら俺は考える。

(このままここで、のほほんと生きていていいのだろうか)

 そもそもこの世界へきたのは不運な偶然だが、こちらに送られる人間は何かしらの運命を背負っていたはずだ。

 これに関しては俺たちの転世時、説明がなさ過ぎて分からない。

 ケンシロウたちを呼び出して話しを聞いてみた。

「アニキ。何も知らずにこっちに来てたんですか?」

 簡単に事情を説明するといろいろ教えてくれた。

「俺たちはこの世界で何かを倒さないといけないみたいっす」

「何かって?」

「それは分かりません。魔王なのか、怪物なのか。闘って世のために活躍しろって言ってましたね」

 あのエセ女神(?)、俺たち以外にも満足な説明してないのか。

 それとも、運命は自分で探せということなのか。

 あれがそこまで考えられるとは思えない。たぶん前者だ。

「しかしこの話しだけじゃ何すればいいか分からないな」

 今度はエルフからも話を聞いてみた。

 この世界について。

「何か困っていることはない?」

「それはありません。むしろ悠太様が来られてから村の生活は改善されました」

 うん、通訳無しでもだいぶ話しが出来るようになった。

「それは良かった。でも他にないかな? 魔王に脅かされてるとか怖い怪物がいるとか」

「魔王は凶悪と聞きますが、この辺りまではきませんからね」

 この世界には魔王がいる。この情報はミザリーから聞いていた。精霊はあまり世の中の動きに無頓着なので、自分に関わりの無いことは知らない事が多かったが、存在はしているらしい。

 精霊だけでなく悪魔や魔人、魔獣などいろいろいるらしい。

 しかし、いるということ以外はミザリーは知らなかった。興味がないらしい。

「怖い怪物……というのは、いろいろいますが、この辺りで危険なのはゴブリンでしょう」

 出たー。ファンタジーみたいなやつ。

 てかゴブリンごときがそんなに危険なのだろうか?

「普通のゴブリン程度でしたら問題ないのですが、どうやら異常に強く賢い固体がいるらしく、その指揮により凶悪な集団になっています」

 なるほどな。

 ゴブリンロードってやつだろうか。

 ゴブリンを指揮する強い固体だ。ゴブリンロードクラスになると、マンガによってはかなり強い描写もあったりするな。

 この世界のゴブリンロードってやつはそれなのかもしれない。

「この森を東に抜けた先にある人間の国にも手を出しているようで、人間と小競り合いをしているのも見たことがあります」

 お、人間の国、意外と近くにあるのな。

 早くこっちの人間と会ってみたいと思っていたのだ。

「そろそろ、旅に出て見るかぁ」

 この世界で何をするべきなのかはまだ分からないが、ここでのんびりしているだけっていうのも違うと思う。

 この世界のお困りごとに一個ずつ立ち向かってみるとしよう。

 なんか出来そうな気がするし。

 やっぱり異世界と言えば冒険でしょう。

 そうして俺は旅に出る決意をした。


ということで、まだ旅に出れませんでした。

書いていると意外と進まなくて焦ります。

未熟な文章だとは思いますが、生暖かく見守ってやってください。

感想・ご評価頂けると嬉しいです。

ブックマークして頂いている方々、楽しんで頂けてたら幸いです。

今後とも宜しくお願い致します。

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