8 謎の生徒?
「……なに?急に大声だして」
その子の不機嫌そうな顔を見て、ハッと我にかえる。
「ご、ごめん。ちょっとびっくりして。ははは」
こっちが一方的に知ってるとはいえ、初対面の相手に、しかも公共の場でいきなり大声を出すのはさすがに非常識すぎた。無意識とはいえ恥ずべき行為だ。
その子は「なんだこいつ…?」という冷たい瞳で一瞥し、
「……そ。ならいいわ」
と言って改めて牛乳をかごに運んだ。うう、悲しい…恥ずかしい……
しかしその子は、牛乳をかごに入れてからその場から動こうとしない。私も私で少しの間悲しみにくれていたから、少し不自然な間があった。
私は気まずいと思いながらもさっきとろうとした牛乳を改めてカゴにいれた。……だが、目的を完了してもその場から立ち去るには少しはばかられた。
普通のクラスメイトなら余裕で立ち去るが、相手は問題の生徒だ。私だって少し戸惑ったりする。
だけど、立ち去らないのもやっぱり不自然すぎるし、気まずいものは気まずい。私は一瞬動きが遅かったというだけで、「立ち去る」という選択肢をかえることはなかった。…やっぱり、私の脳みそはこんなもんなのである。
私がその場から立ち去ろうとした、その時。
「あなた、さ」
その子から話しかけられた。
「ひゃっ、ひゃいっ?!」
突然のことでめちゃくちゃ驚いてしまった。かんだ。これまた恥ずかしい。私は恥ずかしさで顔があつくなるのを感じながら、その子に振り向く。
その子は気まずそうに言い淀んでから、やがて決意したかのようにこう言った。
「……………桜花と…仲良いのよね?」
「………へぁ?!」
私が今考えてるような…しかし全く予想外の問いが返ってきて、私は本日2回目の大声を出した。
やっぱりネット小説ってのは、こまめ改行しないと見づらいですよね…改めて痛感します!
今回は気をつけました。これで見やすくなったのではっ!




