4 なんだかいつもと違うのだ
そして、あっという間の昼休み。
「あはは、いつも思ってたけど木名子ってそういうとこあるよね〜」
「う、うるさいな…」
私は、木名子との今朝のことを思い出していた。
木名子は恥ずかしいようで少し頰をそめむっとしている。今にも怒りそうな雰囲気だ。
いや、別に特別面白いという訳ではないのだけれども…
「いや、なんというか、ほんと、そういうとこあるよなって、感じ」
なんともいえない…その…あれがあるのだ。うん。
「意味わかんない。あ、あの子佐藤さんだよね…?移動するっぽいよ。ほら」
木名子は少々イラつきながら、佐藤桜花のほうを小さく指差した。そろそろ黙ろう、両方の意味で。
私たちは普段桜花が出て行く階段方向の後ろの扉ではなく、他教室方向である前の扉付近で監視している状態だ。教室が隅々まで見えるし、なんとなくだが適切な距離で尾行できると思う。いや本当になんとなくだけど。やはり私の脳みそはこんなもんである。
そんなことを考えているうちに、佐藤桜花が席を立ち、後ろの扉へ歩みを進め………
……ってあれ…?こっちに近づいてるような…?
「ごめんね。木葉ちゃん、ちょっと通して」
透き通るような声が響く。私は戸惑いながらも
「え、あ、うん…?」
と、情け無く返事をし、すんなり道をあけた。
佐藤桜花は「ありがとう」と言って微笑み、他の教室の方面へ向かっていく。やっぱり綺麗だ。
「なんだ、話が違うじゃん。やっぱり他の友達に会いに行くのかな」
いつもの真顔よりも5割増しにつまんなそうな顔をして木名子が言った。
「あ、あれ…?いつもはこうじゃ……んん…やっぱり他の友達が出来たのかな…」
いいたいことが多すぎる。「私の脳みそはこんなもんである」とか言っときながら私の中でこの計画完璧(全然大した計画じゃないけど)なのでは?!とか思っていたからだ。アホか私は。
「んんん……やっぱり、いるよなぁ…友達くらい…桜花ちゃんの友達だから、きっとカリスマっぽいあの…あれだよな…私は友達になんてな……尾行は諦めよう木名子…昼ごはん食べよ…」
佐藤桜花への評価が私の中で特別なせいか、友達がいるとも分からないのに、その架空の友達に差を見せつけられたような気がして、なんだか悲しくなってしまった。気持ちが沈んで、語彙のなさに磨きがかかっている。やっぱり私の脳みそはこんなもんなのであった。
「ちょ、急に卑屈にならないでよ…。私が友達いるかも…っぽいこと言ったのも悪いけど、まだわからないじゃない。しかも、なんかちょっと様子が…」
私のこんな姿は珍しいのか、他になにかあるのか、木名子は少し焦っている。
でも、そんな慰めは無用だ。さっさと飯でも食おう。そう思って教室に戻ろうとした時…
パシンッ
と、後ろで大きな音がした。一瞬、辺りが静まる。
振り返ると、
他クラスの女子が興奮気味に肩で息をし、佐藤桜花は右頬を腫らしていた。
どうやら、佐藤桜花が平手打ちをされたようだった。
「え、えぇ……」
私は、ひたすらに状況が掴めずにいた。
三話はここで終わりなはずだったんですけども。予定よりもすんごい長くなりました…。
やはり、文字数のさじ加減は小説書き初心者にはわからないですね。普段読む側だったからか、ここらへんの違いは痛感します。小説、奥が深い…っ!
やっと物語がそれっぽくなってきました!
でも、読者が全然いないのでそこが悲しいところです!元々そんな沢山の人に見てもらえるとは思ってないので、大してショックではないんですけどね!壁打ちみたいな気分でやってます!!でも、感想くれたら嬉しいです!次回もよろしくお願いします!




