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木漏れ日と花びらと  作者: ありもち
20/22

20 変化??

「ごっ、ごめ〜ん!桜花ちゃ〜ん!木名子〜!遅くなっちゃた〜!」


私は走りながら桜花ちゃんと木名子に声をかける。……って、あれ?桜花ちゃんは?


「あれ…木名子、桜花ちゃんは?」

はぁはぁと肩で息をしながら尋ねる。

木名子は珍しく浮かない顔をして、

「…先帰ったよ」

と言った。前の木名子とは違ってダイレクトに感情を出している。な、なにかあったのか…?!


「木名子、なんか今日表情やばくない?どうしたの?なんかあったの?」

私は口に手をあて、木名子に尋ねる。自分でもなかなかにウザいと思うけど、そこは置いといて。

「う……いや、それで心配するの…なんかヤなんだけど……」

木名子は図星だというように赤面すると、恥ずかしさを隠すようにツッコミをいれる。

「……もしかして、桜花ちゃんと……」

私がそう言うと、ピクッ、と肩を震わせる。やっぱり、ビンゴだ!


「あんま仲良くなれなくて落ち込んでるんだな?!」

我ながら見事なドヤ顔が決まったと思う。そして木名子も見事にポカンとした顔だ。


「木名子のことだから、桜花ちゃんを怒らせるとかなんかしちゃったんだよね?何があったの?」

納得したような顔で木名子に尋ねる、私。やっぱウザいわコレ。


木名子は怒るかと思ったが、当たってるような当たってないような微妙な顔になり、


「ムカつくからそれやめろ……別に、そういうんじゃない。用事があって帰った…ってだけ」

と言った。

「そ、そうか〜…」

「うん。そう」

「………」

「………」


あれ…あんま怒ってない?

…もしかして………図星なのか?!?!!?


「………な、なんか、ごめん…」

私はなんか申し訳なくなったので、なんとなく謝っといた。なんとなくで謝るって変だけど大事だと思うんだよね、私。

「…なんで謝るの」

木名子はいつもよりなんだか覇気がない。何かがあったのは明白だった。


「いや、なんか、なんとなく…」

私は正直に答えた。なんか言い訳っぽいけど、「なんとなく」なのは本当だし。


「……。木葉は馬鹿だなぁ」

木名子は懐かしそうに呟く。

…?!ちょっとじめじめした雰囲気だったのに、急に罵倒されたんですけど!


「気使ってあげたのに!やっぱ似てるわ陽花ちゃんと!」

「それが馬鹿だっていってるの…別に気を使う必要なんてないから。まあでも、ありがとう」

木名子は真顔で…でも少しだけ嬉しそうにいった。ちょっと腑に落ちないけど、いつもの木名子に戻ったからよしとする。


「…ていうか、陽花ちゃんって誰」

木名子は今度は不機嫌そうに尋ねる。まあ知らない人に似てるって言われたら微妙な気持ちになるわな。


「ああ、陽花ちゃんは桜花ちゃんのお姉ちゃんだよ〜。ちなみに美人さんだよ〜」

私はにししっ、と笑って答えた。


「姉?姉か……もしかして、あの平手打ちしてた子だったりする?」

木名子なら『ちなみに〜』の部分にツッコミを入れると思ってたのに、それを無視して考え込むように言った。私は答えに迷いながらも、

「え?!あ、あ〜……なんで分かったの?すごいな」

…結局正直に言ってしまった。軽く罪悪感。


「いや。別に…ふ〜ん、そっか…」

木名子はいつになく感情がひょこひょこ変わる。

なんだか意味深な雰囲気だけど、木名子の表情が柔らかくなったと考えると嬉しい。…本当馬鹿だな私。


記念すべき20話です!あと次回は陽花視点です!よろしくお願いします!

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