1 出会い
「私たちってさ、そっくりじゃない?」
入学式が終わった後の休み時間。
隣の席の、佐藤桜花は突然そんなことをいった。
彼女とは今日知り合ったばかりだ。
隣の席だったから挨拶を交わし、なんとなく雑談をし、目があえばぎこちなく笑い合う。……今日知り合ったのだから当然だ。
だから、このままいけば友人になるような、そんな関係。他人と友人の境目のようなところだ。とても表現に困る。
そんな彼女が、突然そんなことを言ったのだ。そりゃ…戸惑いもするし、疑問にも思うだろう。
「そ、そうかな?そうでもないと思うけど」
実際そうだ。彼女は美人だし、勉強は出来そうだし、明るい性格をしていると思う。私と似てるというと、そうでもない。
そもそも、今日知り合ったばかりの人間に突然、そんなよくわからないことを言うか?さっきまで無難な会話をしてたじゃないか。
「え〜、似てるよ。雰囲気?みたいなのが。
あと、名前も似てるしね。佐藤桜花と佐倉木葉。
佐藤と佐倉って似てるし、桜花と木葉で植物繋がり」
なるほど。雰囲気が似ている、というのはあまり共感できないが……
「確かに、名前は似てるかも?」
あんまり考えてなかった。確かに似てる。
彼女は私の発言を無視し、少し間を置いてから、
「私たち、いい友達になりそう」
と微笑んだ。
…その笑顔が綺麗だったから、というのもあるが、その発言が、なんだか気恥ずかしくて、空を見るフリをして、目を逸らした。
初投稿です。いろいろ拙いところもありますが、これからよろしくお願いします!




