依頼が終わったよ(成り行きでお母さんに)
物凄い、遅くなりました。
ただいまー、転移魔法でギルドに帰ってきた俺は早歩きでリンさんのいる受付に向かった。
「あれ、依頼はどうしたんですか?まさかもう終わったとかいいませんよね・・・?」
「いや、終わったよ」
「マジですか・・・」
「マジだよ」
「はぁ、嘘はついていないみたいなので、ギルドカ-ドを出してください」
このとき、俺は思った。なんで依頼完了時にギルドカ-ドが必要なのかと
普通に考えたら俺みたいな容姿をしてる奴なんてそうそういないしぱっと見でわかるんじゃないかと思ったからだ。てなわけで、俺はリンさんに聞いてみた。
「なんで、依頼完了の時にギルドカードが必要なんですかね?」
「リュ-ンさんは、見た目だけでわかるんですけど、一応ギルドの形式上ギルドカードは
だしてもらわないといけないので」
ああ、確かにこれをほかの冒険者が見てて真似したら大変だもんね。
「まあ、リュ-ンさんの真似をする人なんてもうこの村にはいないと思いますけどね・・・」
確かにね、俺最初、派手にやらかしちゃったからね、手加減して殴っただけなのにあそこまで
とんでいくとは思わなかった。かる-く、かる-く殴っただけなのになあ。
自分でもびっくりしたよ。
「うん、俺もそう思う」
チラッ
<ギルド内の冒険者たち> ビクッ
あ、少しチラッと見ただけなのにみんな硬直しちゃったよ(苦笑)
ただ、殴っただけなのになあ。ん?階段から足音が・・・ってことは、キリかな?
「あっ、リュ-ン早かったね、もしかしてもう依頼終わっちゃったの?」
やっぱり、キリだった。あれ、忘れてたけど、カイルは?
「終わったよ、そういえばカイルが見当たらないんだけど、まだ、キリの部屋にいるの?」
「そうだよ、カイルが気になるんだったら、僕の部屋においでよ!」
「じゃあ、そうさせてもらう」
俺は、キリに連れられて階段を上がっていった。
そして、俺は部屋の扉を開けた、そこには・・・・疲れ切った顔のカイルがいた。
それを見て思わず俺は言ってしまった。
「カイル・・・、お前ナニやった?」
そう、俺が問いかけるとカイルは
「いやなんもやってねえから!!!」
「いや、そんな疲れ切った顔でいわれてもな?」
こっちは、やけにキリ(男の娘)に好かれているカイルを何度も見てるから
ナニかやった後にしかみえないんだよなぁ。
「お前、そんな顔してるってことは信じてないな!」
「ああ」
「そこは、はっきりと違うって言ってほしかったんだけど!!」
そんなもん、しらんがな。
「えっと、じゃあなんでそんなに疲れ切った顔してるんだ、カイル?」
「実はn「僕といろんなk」黙れ!!」
あ、キリが起こられて縮こまっちゃった。かわいそうだから頭でも撫でてあげよう。
「よしよし、怖かったね」
「うわああああん、お母さあああん!!!」
あれ、なんかキリが泣き始めちゃったんだけど、あと俺お母さんじゃないんだけど・・・。
まあ、泣き止むまで時間がかかりそうだし、カイルはほっといて
泣き止むまでだけど、頭を撫で続けてあげよう。
約15分後・・・・・・・
「なんかごめんね、いきなり泣き出しちゃって・・・」
「いや、別にいいよ、撫で心地よかったしね」
「それで、話は戻るけどなんでカイルが疲れているかというと、僕がしつこくカイルに
迫ったせいだね(笑)」
「うん、だろうね」
カイルはキリに対して苦手意識をもっているらしいから必死に抵抗したんだろうな。
まあ、それはわかったんだけど、なんでキリはいきなり泣き出したんだろうね。
直接聞いてみるか。
「そういえば、なんで泣き出したんだ?」
「えっと、それは・・・」
「どうしたんだ、なんか言えないことでもあるのか?」
「いや、そうじゃなくてね、なんかリュ-ンがお母さんに見えちゃったんだよね。
なんでそう見えちゃったのか、自分でもわかんないんだよね。リュ-ンに撫でられると
安心しちゃうというか気を許しちゃうというか、なんていうか不思議な気分になるんだよ」
ん?もしかしてまた称号とかになんか追加されてるんじゃないか?ちょっと
確認してみるか・・・・・・・・・
うん、追加されてたわ、はぁ、神様はおれをどうしたいのかね・・・。
『お母さん』
すべての生物のお母さん的存在。(注)神様がリュ-ンに甘えたいがためにつけた称号
おい、神様なんて称号つけてんだよ、俺、少女だぞ。しかも俺不老不死だし。
よし、次の説明見てみようか。
神様を夢の中に呼び出すことができる
これは、便利だな。普通に。えっと、もう一つあるな。
回復魔法が無詠唱で使えるようになる
すべての生物からお母さんと認識されてしまうかもしれない「無差別ではない」
最後!最後はいらなかった、でもまあ、使うときはあるのかな。無差別じゃないみたいだし
まあ、回復魔法が無詠唱で使えるってのは楽になっていいな。ん?
キリが呼んでるみたいだ。ずっと、考え込んでたからな。
「おーい、聞こえてるかい、リュ-ン」
「すまん、ちょっと考え事してた」
「まあ、しょうがないか。僕にお母さんって言われたもんね」
「いや、もうそこは気にしてない」
「ほんとに!よかった、じゃあ、これからお母さんって呼ぶね」
「おい、待て、どうしてそうなった」
「なんとなく?」
「なんとなくって・・・、はあ、ま、いいや」
「じゃあ、改めてよろしくね!リュ-ンお母さん!」
「お、おう」
「お前ら、俺を忘れて何やってんだよ!!」
あ、カイルのこと忘れてた。
PSO2で遊んでたらここまで遅くなりました。やっと、Ⅼv50になった。
長かった。男の娘にしようと思ったけど身長が低いだけの肌が白い男の子になってしまった。
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