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イマゴロセツナ 詩集

ショパンなんて聴かないけれど

作者: keisei1

 青空を仰ぎ見て 草原に横になって


 思い描いた夢は 今も叶わぬままで



 君との約束が やけに胸に響くよ


 だから僕の出来ること 今日も手に掛けるんだ



 水彩で描いた 風景が とても眩しくて 

 

 泡のように消えていく それなりの悲しみよ



 あのノートの切れ端に書いた 君への想いと夢を


 もう一度思い出しては 地面の砂粒を握りしめた


 こんな日だからか 陽射しが強く 僕の背中を少し後押しした



 夕暮れの滲む セピアの帰り道で

 

 思い出した夢は やけに輝いていた



 あの時 手にした 砂粒はまだ手の中で

 

 「まだやれるかな?」と 小さく僕にささやいた



 鉛筆で走り書きした 君の笑顔が やけに懐かしくて 胸に染みる


 僕の心の少年が それなりに前を見て 歩き出した ゆっくりと



 あの黒板に残された 君からの僕へのメッセージ


 今になって 胸に蘇る 晴れ渡る季節と 一雨



 ショパンなんて聴かないけれど


 ピアノなんて弾けないけれど


 今日は何だか あのメロディーが胸を突く



 あの校庭に大きく描いた 僕から君へのラブレター


 みんなは笑って 指さしたけど 君の頬は赤らんでいた



 心臓は今でも 波打って 僕が生きてることを 教えてくれる


 だからこそ 後ろ振り向かず 


 僕は夕陽の滲む あの空の向こうへ 駆け出した



 「ショパンの雨音」っていう曲 今日聴いてみよう





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