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第3話 無限の自由

イフロに部屋のベットで寝転んでいるとコンコンとドアノックの音が響いた。


「どうぞ」


イフロのその言葉のすぐ後に


「挑戦状です」


扉を開けた後メイドがそう言った。


「誰から? 」


イフロがそう問いかけると


「サガ・ヤラです」


メイドは答えた。


「サガ・ヤラ……A級でブッチギリ最強の男だな」


エナマがつぶやく


「まあ、一応受けるよ挑戦」


イフロがそう言うと


「かしこまりました」


メイドは頭を下げたのちその場を去った。


「そういやサガの試合すぐあるけど見る? 」


エナマがそう提案したので


「ああ、一応」


イフロはうなづいた。


「じゃあほい」


イフロに汚いおっさんと妹系の美少女の二名が見えた


「汚いおっさんがサガだ」


エナマはそう言う。


「フハハ、貴殿は雑魚」


サガが妹系の美少女にそう言う


「ウエーン。負けました〜」


妹系の美少女が泣いて降参した。


「フハハ」


サガが勝ち誇った様に笑う。


「女の子を泣かせて笑うとは最低な奴だな」


イフロは眉をひそめながら言う。


「そうだなサガは最低なウンコ野郎だ生まれてきたことを後悔させてやれ」


エナマも眉をひそめるながらそう言った。


後日、決闘は3日後という通知が来た。


◆◇◆◇〜3日後〜◇◆◇◆


「フハハ、貴殿がイフロか」


サガが笑いながらイフロにそう言う。


「あ、はい」


イフロはお辞儀する。


「フハハ、吾輩の魔力量は無限大、今までの雑魚とは天と地よりもはるかに差があるぞ! サガだけにな! フハハハハハ! 」


「無限大……! なんてすごい魔力量だ……! あ……! あ……! こんなにつまらない駄洒落を言うなんてとてつも無い魔力量がなきゃ出来ない! 」


イフロのその言葉にサガの眉がピクリと動く。


「フハハ、吾輩の十八番(おはこ)ネタを侮辱するとは許せん! 」


「十八番? おバカの間違いだろ? 」


「フハハ、おバカなのは吾輩の無限大のギャグセンスをり理解出来ない貴殿の干からびた脳みそであるな」


「やれやれセンス0、客観性0、品性0、知能指数0……そしてツラの皮の厚さは無限大とは最低さ加減は無限大だな」


「レベルの高すぎる事は常にレベルの低い者には理解出来ないものだな」


「ほう……どうりで俺はお前の強さをよく理解出来ていなかったんだな……お前が弱すぎて」


「弱すぎなのは貴殿だろ」


サガはイフロの周りの重力を無限大にする。


「これだけ? 」


しかしイフロに効果はなかった。


「フハハ、なるほど重力攻撃は無駄かしかし! 魔力とはすなわち再現する力! つまり魔力を消費することにより世界で起こり得ることを強制的に起こさせるそれが魔法だ! そして無限大の魔力量を保持している吾輩は世界の全てを完全に掌握することが出来る、それにより吾輩自身が全てを知っている様にすることもできる! つまり全知全能! 貴殿はこれから全知全能の力をあますことなく全て受ける!! 覚悟しろ!!!! 」


サガはあらゆる攻撃をイフロに行う。


まず、完全剛体の無限大質量の無限大速度による撲殺。しかしイフロには効果がなかった。


次に、無限大熱量による焼殺しかし。イフロには効果がなかった。


次に、周囲温度を絶対零度に引き下げによる凍殺。しかしイフロには効果がなかった。


次に、無限大出力の限りなく波長の小さい電磁波レーザーによる放射能汚染殺。しかしイフロには効果がなかった。


次に、肉体の物質構成を全身金に変化させる金塊殺。しかしイフロには効果がなかった。


次に、肉体を素粒子レベルに分解する滅殺。しかしイフロには効果がなかった。


次に、周囲の時間経過を無限大倍に加速させ朽ち果てさせる老衰殺。しかしイフロには効果がなかった。


次に、魔力と精神を消失させる事実殺。しかしイフロには効果がなかった。


次に、周囲を無にし存在そのものを無にする消殺。しかしイフロには効果がなかった。


その後サガは全てを知り理解するその思考能力でありとあらゆる世界の事象を再現しイフロにぶつけたが。イフロはまるで何事もなかったかの様にそこに立っているほど、何一つ全くもって効果がなかった。


「フハ……ハハハ……ハハ! あり……ありえない! 吾輩は世界の全てそのもの! そして吾輩のあらゆる全てをぶつけた! なのになぜ!? 」


サガはイフロに指輪を突き立てる。


「そうだな……世界なんていうのは俺よりもはるかにショボい物なんだろうな……」


イフロは淡々とし答える。


「世界……無限……全知全能……そんな理不尽の極みすら理不尽に握り潰す……まるでS級……の様な存在……まるで理解出来ないよ」


サガは涙で顔を濡らし膝をついた。


「俺の勝ちか」


イフロは実感の無い勝利をかみしめた。

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