助けてください。
この作品は夢で見たものを少し手を加えたものです。
私は、走っている。何処を?近所のドラックストアの中を走り回っている。
何故って?追いかけられているから。何に?狂った人にと答えればいいかな。
まるで、あのホラー映画の様にチェーンソーを持った人から逃げている。
外に出たいでも足は外に向かわず店の中を走る事を決めた脳に恨みを持った事は初めてで最後かも知れない。
私は、ごく普通の高校生だ。
中学生になった時からお洒落と言う物に目覚め、髪を染めようとしている普通の女子。
髪の色は少し明るい色が良い。メッシュを入れたいから。赤が好きだから色は赤。
前髪の少し横に入れよう。そして皆に見せて「いいじゃん!」って言われよう。親の反感とか別にどうでもいい。お洒落をするのに一番の敵は親と学校だな何て考えながら髪染めが置いてある近くのドラックストアに向かう。化粧品を買うのにも万引きするのにも使っている店だ。
万引きは自分でも言うのはどうかと思うけど、上手い方だ。
グロス欲しさにやったのを今でも覚えている。でも、お金は失いたくないと言う矛盾が誰しもある。
手順は、まるでお使いにでも頼まれたかの様にメモを持ちながら店を徘徊して目的の場所まで行く。
そして、グロスを二つ持ち、持ったまましゃがみ一つをスニーカーの中に入れる。
立ち上がって残った一つを元の位置に戻す。それが私のやり方だった。
その罰が当たったのか、、、。今現在チェーンソーを持った男から逃げている。
でも、店の私以外の客は見えていないかの様な素振りで買い物を続けている。
私の耳には歯医者で「ウイーン」と大きなドリルがなる嫌な音が耳にあるのに。
私だけ逃げている。私だけが狙われている。死ぬなら眠るように死にたいのに!
男は軽々と振り回して次々と商品が並べられているアルミの棚を切る。
その前には私が必死に逃げている。怖いと死にたくないが頭を埋める。
男の顔が見えない。顔だけ真っ白にぼやけている。
なるべく店の角には行かないように逃げた。棚を倒してあいつが巻き込まれれば逃げられるかな?と
考えた瞬間耳に乾いた音が響いた。よく刑事ドラマとかで聞くあの銃声の音が。
音と一緒に私は倒れた。足に痛みが走る。撃たれたんだ、あの男に。
足を見ると右の太ももを撃たれていて血が流れている。これで走れない。でも、死にたくない。
私は右足を庇いながらも手と左足で体を引きずる様に後ずさった。
男はまたチェーンソーを鳴らしながらくる。男との距離を確認しようとした次の瞬間には、右足の太もも半分下が無くなっていた。
切られた太ももから血が噴水の様に勢い良く私の視界に入った。
次に来るのは半端じゃない痛みだった。「ウァァァァァ!!」切られた半分は少し離れている所にあり
肉、骨、筋肉と言ったものが見える。切られた断面がゴロンとこっちを向いていた。
このままショック死すればいいのに、出来ないでいた。男がまた振り下ろそうとする姿にまだ逃げようとする私。無駄なのに。
あれから私は右の太ももの付け根から切られ同じように左足、右腕、左腕を切り落とされた。
今は何故かソリに乗せられている。右を向けば自分の左足が見える。切った断面や切られた箇所からの
血で溺れそうだ。もう動けないのに何で死ねない?このまま無限地獄に苦しむのだろう。
「今日、××市のドラックストアで、若い女性が暴れている「右足を切られた」「助けて」と叫んで暴れていると通報があり警察が向かった所、薬物中毒者に診られる幻覚症状ではないかと身柄を確保した。
今、現在詳細は分かっていないが、施設での治療が必要との事です。次の事件は、、、。」
「凄いわー、うちの友達テレビに出たハハッ、クラスでもこの話に持ちきりなんだ。
あー覚せい剤ね、年上の彼氏にでも貰ったんじゃない?自慢してたし、うざかったわハハッ、
でさー、、、。」
結構投稿するまで時間が空いてしまいました。
短編も増やしていこうと思います。