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ある作品を褒めるということは殺していると言うことである


 私は、ふじわらしのぶさんの作品のレビューで、彼の作品を褒めちぎっているが、正直、この人は終わってしまった人だと思っている。つまり、私はレビューという形式で、彼に「手前のは終わってんだよ」と言っているのだ。それは、解釈のしようがない限界を描いているのである。


 しかし、私が「うーん。どうなのかね」と反応を示している作品、これはとても私には掴みかねないものであり、それこそ、私が大切にしたいものなのだ。そして、この法則は私だけではない、全ての批評に当てはまる。


 こういうサイトで、平気で、「素晴らしい作品ですね」と褒めている人がいるが、それはディスっているだけである。反対に作者としては、誰かに褒められたら、「あっ、俺終わった」と思わなくてはいけない。そんなに簡単に褒められるようなものを書いて、「俺ってすごいや」なんて思っている人はそれまでの人である。


 恐らく、本当に優れた作品というものは無限に考え、無限に考えられることができるものである。レオナルドダヴィンチが、いつまで経っても、自分の作品を終わらせなかったのと同じようなものなのだ。その人にとって、現在進行形なのが、優れた作品の証である。


 それが、褒めてしまうと、それは過去形になってしまう。それは、つまり、褒めておいて過去の闇の中に放り込もうという思考放棄を意味しているのだ。だから、素晴らしいとか言われた人は、絶望した方がいい。


 私は、こう言うふうに作品に接していたので、多くの人に嫌われてしまった。いや、別にそんなに好かれたくないので、良いのであるが(笑)、つか、普通に、問題のある人たちばかりだし……しかし、ある作品をそのまま宙吊りにするというのは、最良の鑑賞法と言えるだろう。


 YouTubeなどで、哲学などを知りもしないのに、平気で「これはこう」と言ってしまっている若者たちがいるが、皆さんも、どうぞ、そう言う人たちの軽はずみな言動、そして、褒め言葉に注意してもらいたい。本当に大切なリアクションは、「なんじゃこれは!」である。ふじわらさんの作品にもそれは多々あるが、そこは本当に褒めているのだ。


 あっ、でも、R。あいつは、ダメだからね。あいつは、読まないことをお勧めする。あの、エッセイ界の結晶水みたいなものでしょ。多分、そう。結晶水のところを読んでほしい。エロを求めたら、とんでもないものを読まされた、という気になるはずだ。そう期待したらRのエッセイはちょうどよく読めるのではないか?俺は読んでないからわからないけどね。

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