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アンティーク 価値の形が 揺れていく
モノの価値とは曖昧だ.
今この世の中に溢れている物体のほとんどが,200年後には歴史的な遺物として飾られているだろう.
それは現在でも言えることだ.
何百年か前の家具,何十年か前の古着,何年か前のトレーディングカード.
卑屈な見方をすると,ただの古い木で,ただの古い布で,ただの古い紙だ.
でも,新品よりも価値がついてしまうから面白い.
もちろん,それに否定的な,懐疑的な人間もいるだろう.
分からない人には一生分からない世界である.
でも,分かった瞬間!
そのボロ布は純白のシルクかの如く輝きだすだろう.
人間はなんて単純で好都合.
好きも嫌いも幸も不幸もすべてすべておしなべて.
今日も人間の脳内では価値の形が揺れ続けている.
天秤野アヌ=ビース(2~)




