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「好きです」と　言えた喜び　デスイエティ

「歯を磨いてから寝ないとデスイエティがでるよ！」

幼少期に耳が痛くなるほど言われた注意文句だ．

おかげで学生時代は虫歯になったことはなかった．

親にはとても感謝してる．

でも，気になる．

デスイエティが気になる．

大学生になり一人暮らしを始めた俺は，デスイエティを見るために歯を磨かないことにした．

一人暮らし初日の夜，デスイエティがあらわれた！

早すぎるエンカウントに動揺している間に，デスイエティは俺の右半身を喰っていた．

しかし，意識はあることを理解し，1つの答えに辿り着く．

「こいつッ！！【次元】を喰ってやがるッ！！！！」

俺の右半身はもう3次元空間にはない．

「明日は左ももらうぞ．」

デスイエティはそう言うと次元の狭間へ消えていった．

その後，右半身が微分されていることに気づいた俺は2次元空間から右半身を積分し3次元空間に戻したあとデスイエティを論破しこの戦いに勝利した．

夏季ゲリラ＝モロショ「ちゃん」（2010～）