表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

双子とお弁当

 あれ、私の推しってあんなに無愛想だったっけ?


「ねぇねぇ、何で僕じゃないって気付いたの!?」

「なんとなく?」

「初めてだな見破れたやつ」

「そうだねー」


 二人が顔を見合わせて笑いあう。


 これが恋愛小説のヒロインの気持ちかー。懐かれるって変な気分。


「ねぇねぇ水葵は生徒会入る気ないの?」

「生徒会か…」


 ぶっちゃけ興味がないと言ったら嘘になるよね。だってさ、仕事してる推しを間近で見れる機会そうそうないし…


「考え中」

「えー。生徒会入ろーよー」


 廉が可愛い顔で覗き込んでくる。

 え、その顔は反則なのでは…


「う…前向きに検討してみる」

「僕達はいつでも水葵の事待ってるからねー」


 生徒会ってやりたいって言ったら簡単に入れるもんだっけ…?


「そういえばさ、うちのクラスに生徒会希望の子居たよねー?」


 廉が麗に問いかける。


「同じクラスの橋達(はしだて)とかいうやつだろ?」

「そうそう。最近律が気になってる子らしいんだよねー」


 もうそんなにストーリーが進んだのかな?


「俺はあぁいうタイプ得意じゃない」

「え…」


 ヒロインってみんなの姫でしょ?なおかつ剣兄弟は主要メンバーだし。

 原作の流れがすでに変わってきてる…?


「外見は可愛い方だと思うけどー、僕もあまり好きじゃないかなー」


 あ、可愛いのは認めるんだ…


「僕らの一番は水葵だから!」

「はいはい」


 どうせ結月と話したら好きになるんだから。


「絶対信じてないだろ」

「二人もきっと結月ちゃんと話してみたら気が変わるかもしれないじゃん」

「水葵こそあの子のどこがいいと思ってるの??」

「可愛いところとか、才色兼備なところとか、笑うと可愛いところとか…」


 結月のいいところをどんどん挙げていく。


「そんなに言うならそいつと話してみればいいじゃねぇか」

「僕たちじゃなきゃ結構引いてるからね」


 2人はほーんとに結月の魅力(みりょく)をわかってないんだから。


「後で後悔しても知らないからね?」

「後悔しねぇよ。逆に後悔すんなよ?」

「しませーん」


 絶対に後悔するんだから!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ