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プロローグ

 目覚めると、見慣れた天井はなくて、起き上がってあたりを見回しても誰も居ない。

 壁に立てかけてある鏡を覗き込んでみると、写っているのは間違いなく自分。


「まじでここどこ?ここで寝た記憶ないんだけど」


 ふと壁にかけたある制服が目に入った。


「待って、この制服って…」


 ハンガーにかけられた薄ピンクで大人っぽく仕上げられ、それとセットで特別なデザインがあしらわれたローファー。


「まさか…まさかだよね…」


 恐る恐る机の上に置いてあった生徒証らしきものを手に取る。


「やっぱり…私立星降(ほしふり)学園だ…」


 私立星降学園。国を代表するような天才たちが集まり、開発や実験を行っている。


「ありえないんだけど」


 普通に考えてこの状況はありえない。なぜって?星学は恋愛小説に出てくる学園だから。才色兼備のヒロイン結月(ゆずき)を天才たちが取り合う話。

 最終的に結月は生徒会長の(りつ)と結ばれて、みんな仲良くハッピーエンドということだ。この話を読んだ友達はみんなに優しくて腹黒い律の方が推しって言うんだけどさ、私の最推しは副会長の玲苑(れおん)。何と言っても結月に対してだけ優しいところとか、笑うと可愛いところとか、挙げ始めたらちょっときりがないかもしれない。


「これから推しと同じ空気吸って生きられるとかまじ?最高かよ」


 推しを影から見守るだけだったはずなのに…

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