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たったそれだけ。

悪魔の歯医者さん。

作者: caem


 嬉しそうに尻尾をふって 動物病院に飛び込む犬がいた


 その気持ちは1ミリもわからない いったい何が嬉しいのか


「ヤダヤダー、ヤダヤダー、ヤダヤダー、ヤダヤダヤダー!」


 ギャン泣きしている子どもの気持ちが よくわかる


 だってそうだろ 注射を向けるなよな


 その凶器で削らないで そりゃあ行きたくなくなるだろう


 いくら 治療とはいえど


 苛められることが分かってる どうしたって避けられない


 ただこのままではいられない 覚悟しなくてはならない

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