六話「俺は最強......?」
早く序盤終わらせたい。
中盤ならネタが用意できてる。
「カミノソウさん、コトノハリノさん、闘争者メダルの準備が完了しました!受付に来てください!」
その声を聞いて、ジェンガをしていた俺達は受付に向かう。
「カミノソウさん、これからあなたのユニークスキルの確認をします。間違いがないか確認してください」
そう言ってカロンがメダルの形をしたガラスのようなものをさっきのレジみたいな魔道具にセットした。
すると刻印がまた光を発し、その光が空中に形を成した。
どうやら俺のステータスが映し出されているようだ。
創世神が何かしてくれたのだろう、見たことがないはずの字だったが読むことができた。
「えっと、ソウさんのユニークスキルは......原神力『創造』......おお、凄いじゃないですか!原神力持ちだなんて!」
あれっ
思ったより反応が薄いな。
もっとなんか、何も言わずにギルド長呼ぶような感じだと思ってたんだけど。
「僕も過去に何度か原神力持ちの噂を聞いたことはあるんですが、まさか会えるとは思っていませんでしたよ......!」
「えっ? 原神力ってそんないるもんなのか? てっきり俺が特別に授かったと思ってたんだが」
「いえ、そうそういるものではありませんよ。でも世界であなた一人だけという訳ではありませんね」
そうなのか。
俺が思っているよりこの世界には転生者が多いのかもしれない。
負けてられないな。
「......で、ユニークスキルはこれで間違いありませんね、反応見る限り。それではメダルはお渡しします。」
「闘争者メダルにはあなたの全ステータス情報と討伐モンスターの情報の保管、そしてスキルの新規取得の機能があります。もし無くしたりしても、本人の許可がない限り他人による起動や操作は出来ないのでご安心ください。」
「ちなみに起動ですが、単に魔力を流すだけで可能ですので、どこでも使えますよ」
なるほど、このレジ機械は単に魔力を貯めて流せる台だったって訳か。
一通りの説明が終わって理乃が行った方の窓口を見ると、そこにアイツはいなかった。
「すみません、琴葉理乃がどこに行ったか知りませんか?」
「リノさんならクエストボードを見に行きましたよ。まだ彼女の強さが分からないので、あまり高難易度のクエストを受けさせる気はありませんが。」
シトラスさんが示す方向を見ると、確かに大きなボードの前に立つ理乃の姿が見えた。
「何か良さそうなクエストは見つかったか?」
「うーん......本音を言うと資金が欲しいからボス級のに行きたいんだけど、勝てるのかどうかっていう問題がね......」
「なら無難にこのツノウサギ討伐とかにしたらどうだ?」
「ダメに決まってるでしょ。私にうさぎを殺せって言うの?」
「俺を殺したやつが何を言うんだ」
「アンタは勝手に創世神なんか名乗るから報いを受けただけ。うさぎには何の罪もない」
「名乗るぐらいいいだろうが。お前だって女神名乗ってただろ」
「あっ、これ良さそうじゃない? ダッシュボアの討伐」
「話を逸らすなてかダッシュボアってなんだよ名前安直すぎてどんなモンスターかすぐにわかったわ」
「そんな詰めこんで喋ってよく息続いたね。肺活量多い方?」
「詰め込んだのはお前のせいだろうが。......一応、配信してたから肺活量は常人よりかは多いんじゃないか?」
「で、どう? このクエスト」
「いいんじゃないか? 決まったならさっさと受けに行くぞ」
俺がそう言うと理乃はすぐに紙を取って受付へ走っていった。
俺はこれからも振り回されるんだろうか。
日本にいた時になんかのアニメで見たなぁこういうヒロイン。
そう思いながら俺も理乃を追う。
「なんでよ!難易度星2なのに!」
俺が追いついた時にはもう話が進んでいた。
どうやら星2でも高かったらしく、理乃はそれが不満のようだ。
「星2だからですよ。あなたはさっき闘争者になったばかりなんですから、初めは無難に星1か0のクエストにしてください」
「でも私、原神力持ちなんだよ? ちょっとくらい高くても大丈夫だって!」
果たして戦闘経験皆無のあいつのどこからそんな自信が湧いてくるのか。
余程戦闘向きのユニークスキルでも授かったのか?
てか今あいつ"原神力"って言ったか? あいつも俺と同じ原神力持ちなのか?
「原神力と言ってもまだ熟練度1ですよね? それにダッシュボアは風の精霊の加護を受けたモンスターです。そう簡単には倒せませんよ?」
おい今なんつった?
風の加護? 星2で?
「あのー、ダッシュボアが受けている風の加護って具体的にはどういうものなんですか?」
「はい、まずダッシュボアは風の加護の力で物理的な遠距離攻撃手段が効きません。軌道を変えられてしまいます。」
「そして、ダッシュボアは突進と同時にに風の刃を撒き散らします。あなたたちのような服装では直撃すれば死ぬとまでは行かなくとも重傷でしょうね。」
「何より、ダッシュボアは風の加護の力で馬の数倍のスピードで突進できるんです。戦闘経験が豊富な闘争者でないと避けきることは難しいと言われています。」
なんだよそれ。
普通に中ボス級の強さあるよなそれ?
普通そんくらい強い奴ってネームドのボスとかじゃないのか?
それが通常個体? ふざけんなよ?
じゃあクエストボードにあった星が2桁の奴はどれだけ強いんだよ。
いかん、俺の中でモンスターの強さの基準が狂い始めてる。
理乃も説明を聞きながら段々と強気な表情から困惑の表情へとチェンジしていた。
「な、なるほど......おい理乃、勝てる気がしない。別の探すぞ」
「そ、そうだね......」
流石の理乃もこれは危険だと理解したようで、大人しくクエストボードまでついてきた。
さぁ、この世界の異常さが見えてきましたねぇwww
次回はクエスト回になると思います。多分。
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