一話「異世界転生」
......
「ん...?」
感覚がある。
光も 、温度も、ちゃんと感じる。
だが、さっきまで自分がいた部屋とは
全く違う場所だ。
どこを見ても真っ白で、俺の隣に立つ少女だけが方向を示している。
それにしてもここはどこなのだ、と
何も無い空間を見回していると。
「......?」
突然、俺の目の前に金色の光が現れた。
"それ"は徐々に大きくなり、やがて視界が金色に染まった。
そしてその光がおさまると......
そこには男が立っていた。
それこそ、雑誌の表紙に載っているような感じのイケメンだ。
「俺は二代目創世神、アルラ・セカンド。神野創、琴葉理乃。君たちはさっき、その人生を終えたんだ。」
琴葉 理乃......?
俺の名前に続けて呼ばれた名前に疑問を浮かべていると。
「あれっ。もしかしてお前ら、面識なかったのか?いきなり戦い始めたし、知り合いだと思ってたんだがな......」
なるほど、琴葉というのはさっき俺を殺しに来た奴の本名のようだ。
あの時は緊張やパニックがあったので顔を覚えていなかったが、隣にいる少女がアイツなのだろう。
「俺はこいつとは初対面だ。まぁ、こいつの方はネットで俺のことを知ってたっぽいけどな。」
「そうだったのか。まぁとりあえず、だ。俺はお前たちを次の生へと導く必要がある。」
「ってことは、俺たちは転生するのか?」
「そういうことだ。そこで、お前たちには3つの選択肢が用意されている。」
創世神が言うには、その3つとはこんな感じだった。
1.記憶をリセットして生まれ変わる
ー魂の浄化に時間がかかり、その間は何も無い世界で過ごす。
2.天国、または地獄に行く
ー天国はひたすらに暇だし、地獄は地獄。
3.記憶を持ったまま、異世界に転生する
ー生きるために必死な世界なので、正直命の危険が大きい。
なるほど、俺としては選択肢は1つしかないのと一緒だな。
「異世界一択だな」
「琴葉理乃、君は?」
「わたしも異世界に行く。まだ決着がついていないからね!」
「よし分かった。2人とも異世界だな......少し待っていてくれ。」
俺たちの答えを聞き、そう言い残すと、創世神は霧のように消えてしまった。
特にすることもないので横を見ると、理乃と目が合った。
「本当にお前が俺を殺しに来たのか......?」
「うん、そうよ!......でも、なんで死んでるの?わたしが先に撃たれたはずでしょ?」
「ああ、それはだな......」
創世神の帰りを待っている間、俺はここまでの経緯(数分間)を話していた。
明日入試なので頑張ってきます。
(今回の本文はストックなのでご心配なく)
さて次回予告。
残念チートを読んでくれている方はわかると思いますが、次回では2人にチートを選んでもらいます。
さて、2人はどんなチートと共に異世界へ飛ぶのか!?
次回もお楽しみに!