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生きてるだけで偉い
「なんで、どうして私がこんなにも....... なんで!生きてるだけで偉いって言ったじゃん。生きてるだけ偉いわけないのに」
誰も返事をしてくれるわけでもないのに、口に出してた。目からはどうしてなのか、涙が出ている。どうしてこんなにも辛いんだ。ただ生きてるだけなはずなのに。ただ生活してるだけなのに。
「生きてるだけで偉いよ」
誰かが私に言ってくれた。その言葉を認めないで生きているつもりで、その言葉にズブズブに甘えて生きていた。生きてるだけ偉くないことは私が1番知っている。呼吸してるだけで偉いかもしれない。生きてるだけで偉いかもしれない。死ぬより何倍も何百倍も偉い。ただ私は生きてるだけで偉いという言葉に甘えて生きてる人間にはなりたくない。そう思っていた。そう思いながら生きてるだけで偉いと自分を甘やかしていた。