表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/36

キノコ狩り

ファンタジーなんですよ、コレは。

 山の中で黒髪の兄弟がキノコ狩りをしていた。


「兄さん、これは食べれるかな?」


 弟が取ったのは特に特徴の無い白いキノコ。


「それは大丈夫だ」


 と言い、兄は弟からキノコを受け取り、籠へ入れた。


「じゃあこれは?」


 次に弟が拾ったのは丸い形をした青紫のキノコだ。


「お、それは美味いヤツだな。籠に入れとこう」


 青紫のキノコも躊躇なく籠へ入れられた。


「これなんかどうかな?」


 弟の手に握られているのは、黒い蠢くキノコだ。


「とりあえず焼けば食えるだろ。入れとけ」


 弟はブニョブニョ動く物体を籠に投げ入れた。


「じゃあ最初から焼けてるヤツは?」


 どこに有ったのか、弟は青く燃え盛るキノコを素手で持っていた。


「あー、まあ火は消しとけ」


 弟が拳で燃えるキノコを殴ると、当たり前の様に火は消えた。消火されたキノコは誰も意義を唱える事なく籠に入れられた。


「兄さん兄さん、このキノコはどうだろう?」


 今度弟が持って来たのは、茶色い傘の美味しそうなキノコだ。


「駄目だ。それを一度食えば他のゲテ……変わったキノコが食べられなくなる。質より量だ。捨ててこい」



でも、ファンタジーにはファンタジーなりの条理があるはずでして……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ