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その後の2人
あれから俺らは仲良くなった。
登下校一緒にするようになって、電車で遠出とかもよくしている。
「あ、。」
「どしたの?」
「あれ、蔭山さんじゃね?」
俺らは一両目に乗っていたため、運転手が見えるところにいた。
「ほんとだ。蔭山さんだ!」
次の発車時刻まで5分あったため、電車は止まっていた。
「蔭山さん。」
声をかけるとニコッと笑った。
「お久しぶりです。加藤様。上野様。」
「ね、ねぇ蔭山さん。蔭山さん死んでるのにどうしてこの電車運転出来るの……?」
「私の魂がこの体に入っているからですよ(^ω^)」
『あ、はい……』
「さて、そろそろ出発ですね。」
電車が動き出した。
「和泉起こしてね〜……」
「はいはい。」
瑞希が俺の肩に寄りかかり眠りについた。
「あ……17時58分だ。」
電車に乗っていても、乗ってなくてもこの時間は苦手になった。
「ま、まさか瑞希があそこ行くとは思えねぇし、俺も寝るか。」
俺はアラームをかけて、眠りについた。
『ようこそ、"きさらぎ駅"へ。』
『次は、あなたの番ですよ』