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和泉の決意
《ブーブーブー》
携帯が振動している。
「……はっ!?」
携帯の振動で目が覚めた。
「戻って……これた……!?」
ポケットから携帯を取り出して自分の顔を見る。
「良かった……戻ってこれたんだ……」
時間を確認すると19時23分だった。
「時間も進んでるし…。って、次の次で降りなきゃじゃん!」
隣を見るとまだ寝ていた。
「ちょ、まだ寝てんの!?もう次の次で降りんだぞ!?おい、起きろって!!」
揺さぶってもなかなか起きなかった。
「……え!?もしかして……」
怖くなって口元に耳を当てる。
「ちゃんと息してた……」
「……ん……」
「和泉!?起きた!?」
「……ん?」
「もー、心配したよ!!」
「あ、ご、ごめん……」
「もう寝ぼけてるの?和泉らしくないよ?」
「え、あ、そう?」
「まぁ、無事戻ってこれて良かったね!」
「……え?」
『次は△△〜△△でございます。お出口は左側です。』
「ほら、和泉降りるよ!」
「え!?」
夕方から夜にかけてだったため、人が多かったから早めに電車を降りた。
電車に残ってる和泉はというと……
「……あいつ、誰だ?」