決戦!もうタカシのライフは0よ!『渡る異星界は主人公カードばかり』
「よろしい!グッド」
何だよあいつ、何で二か国語でバイリンガルか!
「ルールは簡単、先にプレイヤーのライフをゼロにした方が勝ちだ。ライフは我が4000、お前達は特別に10000としてやろう、ハンデだ!」
「は、ハンデなんでいらねえニン!」
ちょ、おまえぇええ!1%でも勝てる確率上げやがれ!
「ほう、それは失礼した。ならば同じ4000、そちらのターンからだ」
「OKニン!拙者一度やってみたかったニン!私のターン!ドロー!タカシを召還!」
へ?目の前が一瞬暗くなったと思ったら、戦場の最前線に召還された・・・・・・。まじかよ、俺の顔のカードが戦うんじゃなくって、俺が戦うのかよ!
「続けて!場にトラップカードをって!拙者の手札全部タカシじゃないかニン!」
「はぁぁああ!?お前何手札言ってんだよ!のりでやってんじゃねえ!てか全部俺ってどう言うことだよ」
「フフフフ、この遊戯神は己の精神力、想像力という英知が試される。すべて手札はその場に相応としたカードが引かれる!」
するとなぜかユリカゼが反応した。
「なるほど!だから少年ホップの某闇のゲームは都合よくカードを引くのだな!」
「おいやめろ!これ以上言ったら誰かが死ぬ、つうかコノハどんだけ俺の事好きなんだよ!」
「え!?違うニン!勘違いはいけないニン!」
ちょ、まんざらでも無いほどに頬を染めている。いや、待てよあいつそういうやつじゃねええぞ。
「タカシを一体生け贄にしてタカシ★★を召還ニンニン!!!!」
「何でだよ!意味あんのかよそれ!ただそれがやりたいだけだろぉぉぉおおお!」
ぐあああああああ!生け贄ってマジで死ぬのかよ、くるしぃいいいいいいい!しぬぅううううう!これカードゲームアニメ18禁にしろよ!これ残虐だろおおおお!
ああ・・・・・・。天に上っていく感じだ。これは死んだ。と思ったら、復活した。それも力がみなぎる!
「パギィイイイイイ!」
「うへえ!気持ち悪いニンね、タカシ人間やめたニンね。っふ、私のターンエンドニンニン」
「ほう、1ターン目から★★を召還とはやるな。ならば私のターン!パープルキッズドラゴンを召還★そしてトラップカードをセット、ターンエンド!」
「なかなかやるニンね、トラップカードでタカシ★★の攻撃を防ごうとしても駄目ニンよ!まずはドロー!タカシを召還!そして、タカシ★★でアタック!」
「まじかよ!俺あのトラップカードとドラゴン相手に戦うのかよ!体が勝手に!!!!」
足が勝手に動き出し、ドラゴンめがけて特効する。
「おろか者め!素人にも程があるわ!素直に発動!!トラップ!地雷スイーパー!!!!」
思いっきり踏んだ。地雷を踏んだらグッバイ!天高く俺の体は吹き飛ばされたと思った瞬間!
「タカシ★★の能力発動!トラップカードによって破壊された時!タカシ★を2体場に召還可能!そしてタカシ★を2体召還するぜ!ニン!」
「ふ、まだまだだな。言ったはずだお前の精神力と想像力ではタカシ以上のカードが出せまい!」
なめて貰っては困るぜ、あのクソ忍者、中二病だぜ。
「そして場の3体のタカシを生け贄にして、スーパータカシ★★★★を召還する!ニン!」
やっぱ俺か!だけど全身から力がみなぎってくるぜ!
「パギィイイイイイ!」
「ほんまキモいねん、ターンエンド」
「よかろう!私のターン!ドロー!デスドラゴン!!このデスドラゴンの能力は敵の場のモンスターの★が4つ以上だった場合、自分以外のモンスターを生け贄に捧げる事によって★5を召還可能!パープルアイズキッズドラゴンを生け贄して!いけ!すべてを破壊しろ!!!!パープルアイズドラゴン★★★★★!!!ターンエンド!」
「やばいじゃないか!おい!コノハ!あれはやばいぞ!!!まじで!あれ、次のターン攻撃されたら一発で死ぬぞ」
「これはコノハの想像力にかけるしかないな」
ユリカゼは半ば諦めていた・・・・・・。
「だ、大丈夫ニン・・・・・・。私のすべての力を!ドロー!!!!」
ごくり・・・・・・。
「これならいける!タカシ★2体を召還!そして、すべてのタカシを生け贄にして!」
「はい?」
「タカシの合計の★の数が6以上の場合!この最強カード『ブラックアークエンジェルコノハ★★★★★★★を召還!!!」
「なんだとぉおおおおおお!俺は一回も活躍してねえええええええええ!もう戦う前から俺のライフは0かよ!」
ぐあああああ!いてええ!3体分の生け贄マジでいてええええ!
「なんだそのカードは!おぬし、タカシしかもってねええって言ったではないか!ひ、卑怯だぞ!」
「ブラックアークエンジェルコノハの効果、今まで生け贄に捧げたタカシの枚数だけ攻撃力が7倍になる!総合ダメージ100000000ダメージ!そして召還酔いはせず、本体にダイレクトアタック!」
「そ、そんなバカな、この私が!負けるなんて!」
「いけええー!コノハ!」
「満月をみる度に思いだぜ!ブラック・デス・エターナルエンジェル・メテオブレス!!!」
黒い満月が隕石のように真っ赤に燃え爆音をたてながら直撃した。
「「「やったか!?」」」
し、しまった。これはフラグをたててしまった。そう思ったが見事に撃破したようだ。無事俺はカードから解放されて、コノハの想像力のお陰で何とか勝った。