Re:途中から始まる異星界ドラゴン退治
「こ、ここはまず男性が・・・・・・」
コノハがいきなり俺をプッシュする。っておい、男女平等だろうが!と言いたい所だが、流石にあれ相手はビビる。何せ鱗がめっちゃ堅そうだし全体が薄暗い。するとコノハがガクブルしながら呪文を唱え始めた。
「に、忍法マジックファイアーディフェンスアップ!マジックファイアーディフェンスアップ!アップ!アップ!」
「俺にもそれかけてくれ!」
「無理だニン、これ一人用だニン!」
「じゃあ、おまえ行けよ!」
すると、地響きと共にもの凄い風圧で吹き飛ばされる!3人共ひっくり返った。
「タカシ!私のスキルではどうにもならん、援護する!コノハは攪乱してくれ!」
ユリカゼは意外と頼りになるな、そう思っていると突然、紫色の魔法陣がユリカゼを纏う!あれはやめておけ!!!
「行け!光の中へ!オークファンネル!」
「フゴー!フゴー!」
鼻いき荒く、小さなオーク達が100メートルはあろうかというドラゴンに対してアタックしていく。まさかこれは!?
しかしいくら異星界だろうとミラクルもおこる事無く、すべてのオークはオーク焼きとなり灰になった。
「やはり駄目か・・・・・・後は任せたぞタカシ」
「私もさっきこっそり最強風魔法のウィンドオン使ったけど歯が立たないニンニン」
「おまえ絶対やってないだろ!ハイハイ、分かりましたよ!あとは俺に任せろ!」
連続キルボーナス(キルストリーク)はあれがあるじゃないか!今使うべきスキルをセットする。近づかなきゃいけねえな!
マラソンマンで全速力で一気に距離をつめる。ドラゴンは俺に気づき火炎放射しようと狙いを定めてきた。すかさず目の前の小さな穴にスライディングして滑り込む。
「スキルセット!セントリーガン!!」
説明しよう!セントリーガンとはモーションセンサーで自動で相手を撃ちまくる設置型の兵器、50口径の大型ライフル弾を使用し、コンクリートに一発で当たれば30センチ以上の穴が開くという破壊力と貫通力抜群の兵器さ!
ドドドドドと射撃音が響く。それに合わせてキンキンキンキンと弾がはじかれる音がする・・・・・・。まじっすか。
「おい!タカシ!まるで効いてないぞ!」
「あ!危ないニンニン!」
「へ?」
ドラゴンがしっぽをブンブン振り回すと、セントリーガンごと吹き飛ばされた。40メートルは吹っ飛ばされて、あれ?両手がないんですけど。死ぬの?
「ヤヴァイニン!タカシ回復魔法かけてあげるから、戦って来て!」
「まじっすか」
「やめろ!回復してもしょうがない!タカシ!TABキーを押せ!」
「はい!?それどころかすっごく痛いんですけど」
しかしこの状況ユリカゼに言われるがままに、TABキーを心の指で押す。すると目の前には戦果!?これは!?
「これは!ドラゴン 0キル 0デス、タカシ 8キル、0デス・・・・・・。制限時間5分!?」
「そうだ、それはおまえのルールだ!おそらく死んでも、復活ゾーンから復活できる!死んで戻ってこい!」
「なるほど!そういう事ニンね!タカシを何度も復活させればいいニンね!」
何を言っているんだコイツ等は!するとコノハは何もためらいも無く、俺の心臓にクナイを刺した・・・・・・。即死だ。
************
っは!ここは目を覚ますとダンジョンの入り口。連続キルボーナスもリセットされている、これならいける!アホな主人公ならリセットされた事に気づくのに3週はしないと駄目だろうが、おれは1秒で気づいた。
速攻でダンジョンを降り、エルフを助けた所でスライムを10キル。マップはすでに記録されているから、ドラゴンがいた位置に空爆する。おそらく数発ぶちかませばあそこに穴が開くはずだ!
マラソンマンで猛ダッシュで二人を助けに行った。爆音が聞こえてくる。空爆の地響きだ!
「やった!タカシが戻ってきた!空爆したニンね!じゃあもう一回!死ぬアルヨ!」
へ?するとクナイが心臓に突き刺さっていた。ちょっともう少し状況を・・・・・・。
***************
っは!はうあ!
同じポジションで生き返った!もう考えている暇はねえ!速攻でスライムからの空爆コンボだ!1秒でも無駄にしないようにスライムの場所まで最短で走る、殺す、空爆、クナイ!
****************
はぁ!っは!はうあ!!!
あいつ!無言でクナイ刺しやがった!しかも完全に気配を消して空爆した瞬間に背後から刺しやがった!!!なんて野郎だ!!!
すると背後には忍者が息を荒げながら、ぴったりくっついているじゃないですか。何でそんなにドラゴンより俺を刺すのに一生懸命なんですか!
「おい!お前!・・・・・・・。ぐは!」
****************
はっ!はう!あ!
こいつ!復活地点で待ちかまえてやがる!このクソ忍者が!しかし喋ろうとすると、背中をクナイで突っついてくるじゃないですか!
「早くしないと、ユリカゼが危ないニン!」
ぐぬぬぬぬぬ。ここはこらえてダッシュだ!
スライム、空爆!クナイ!
あれ?クナイがこない!
「ユリカゼを助けるニン!」
すると光の早さでコノハが走っていった!残像しか見えねえ。すげえなあいつ!
凄まじい爆音が、鼓膜を突き破る。これは直撃したか!
砂埃の中、手探りで洞窟を抜けてドラゴンの巣に入ると、ドラゴンの動きを感じるとは無かった。
「ユリカゼ大丈夫ニン!?怪我はないかニン!?」
コノハに抱き抱えられたユリカゼは絶望のまなざしだった。これは私は死ぬという訳ではなく、全滅というやばい目だ。
「ほ、本体が現れたぞ・・・・・・。パープルアイズドラゴンはスキルだったんだ・・・・・・」
「つまりどういう事だってばよ!」
『フフフフフ、我がパープルアイズドラゴンの真の力を見せてやろう!これからはずっと私のターンだ!
すげえ女社長みたいな奴が出てきた。黒髪のセミロングで上下が青のスーツ、お約束の下は超ミニスカートで緑と白の縞パンが丸出しだった。
「さあ、名も無き3人のデュエリスト達よカードを手に取るがいい!」
おい、カードなんて持ってねえぞ。
「大丈夫だニン、私が持っているニンよ、フララから貰ったんだから」
へ?凄く嫌な予感がした。コノハの手には俺の顔写真じゃねえかってぐらいにそっくりなカードがあった・・・・・・。
つづく