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激突!対魔騎士ユリカゼ!!

召還されたオークは9体ほどだった。見た目はバラバラで貧弱そうな奴と奥にいるのがいかにもオーク部長って感じの太った中年おやじだった。そして一番手前のサラリーマンの下っ端が奇声をあげながら突進してきた。


 当然慈悲深き俺は痛みがないようにと祈りながらヘッドショットを3発ぶちかます。弾丸は貫通する事無くやつの味噌汁の具となってしまった。


「まじっすか?ちょっと待ってください」


 止めようとしても無駄だった。下っ端サラリーマンオークはヘッドショットの衝撃のせいで怯んだけど、下半身はバカ正直のまま走るのを辞めない。右手につかんだ仕事道具でしょうか棍棒にとがった石がギラギラとデコレーションされて女子力と攻撃を兼ね備えて振りかぶってきた。


鈍い音よりも何よりも響いたのは俺の奇声だった。


「おごふぅ!」


 頭から血が吹き出しモヒカンの用になってしまい床一面に血のアートを作り出す。いったん下がりこの食堂から脱出しようとするも何かの障壁で外にでられない。フララを見るとすげえ嫌そうな目で私をみているじゃないですか。そんなに気持ち悪いですか。


「こうなったら、ユリカゼにダメージを与えるしかないな」


 キリっとした顔で宣言するもユリカゼは俺を全く見てない。しかし何故か残りのオーク達はファンネルの如く敵である俺を囲わず満員電車の用にユリカゼを中心に密集していた。オーク部長の鼻息がフゴーフゴーと聞こえてくる。ユリカゼの頬が紅く染まる・・・・・・。まさかあれは・・・・・・。


 だんだん顔がうつむいてきたユリカゼが可哀想になり、目の前の下っ端オークをよけながらスキルにスーパーストッピングパワーをセットした。こんな状況下でも丁寧に説明しよう、このスキルは攻撃力を1.4倍に高めつつ弾丸が貫通する強力で無慈悲なスキルだ!そして朝の満員痴漢電車へと撃ち込む!!


「お巡りさんコイツです!!」


 ガキンと金属に当たる音がした。しまった!ユリカゼの装甲だけど当たってしまった。するとユリカゼは気を抜いてしまったのか座り込む。オーク達は魔法陣に消えていった。が・・・・・・。一際紫のエロスに輝く魔法陣に吸い込まれながらもオーク部長は手だけを最後までしぶとく出して痴漢していた。イラっとしたので残りの弾丸を腕にぶち込んだ。


「痴漢は犯罪です」


「そ、そんなばかな・・・・・・」


すごく悔しがって、それにこの世の終わりの用な顔をしている。なんでだよ。


「いやいや、あれは召還しちゃだめなやつでしょ」


「こうなったら奥の手しかない!!」


「やめとけって!」


 辺り一帯の見えなかった障壁がだんだん肉の塊みたいにうごめいて気持ち悪い壁紙になった。ユリカゼは大剣を捨てて拳を握りしめて呪文を唱えた。


「絶対に負けません!!いけ!対魔有刺鉄線(タンティンクルワイヤー)!!」


 いきなりグロい壁から金属のかけらもない肉の触手が俺をからみつけ、天高く空中へと大の字に縛り上げる。いいのかこれ!これはこれは気持ち悪い。ネバネバ、ネチョネチョ、服の隙間に入り込みこれでもかってぐらいに食い込んでくる。それにだんだんと息づかいが荒くなってきた。


ユリカゼは満足そうに俺に向かって指さしながら叫び出す。


「もう逃げられません、もどかしさが3千倍になる液体まみれになり、死んでいくのです。さあ懺悔しなさい」


 くっそ、どう考えてもこのポジションは逆だろう!!それにもどかしさが3千倍ってどんな気分だよ!!体をひねらせて逃げようとするもよけいに触手が食い込む。それに熱いネバネバした白い液体が触手の先端から勢いよく発射されてブッカケられる。するとだんだんと服が溶けていくではありませんか。


「これはもどかしくなりつつ、国旗一枚になり世界のすべてに対して屈服する攻撃です、さあ私の気が変わらないうちに負けを認めなさい!」


 許せねえこれは逆だ。顔も白いネバネバのせいで前が見えなくなってきた。俺はあるキルストリークをセットした。なんせこれには時間がかかるから。


「まだ抵抗する気なのですね!!早く言ってしまいなさい!・・・・・・。仕方ありません、最後の攻撃です」


 すごく恐ろしかった、これ以上なにがあるってんだ。まさかこれ系のスキルだとすると・・・・・・。だんだん鼓動が早くなる。口からこぼれる息づかいに体温が混じり甘い熱気が体をつつみ込む。体の奥底から何かこみ上げてきた!!!!


「あぁあああああああーーーー!!!!!!あああーーー!!!!」


 思わず思いっきり叫んでしまった。バシュッ!バシュッ!と目の前が白く点滅する!!これは!!!エ○ゲの点滅フィニッシュじゃないか!!!特にエロい気分にはいっさいなっておらず、18禁ではない事を事後であるが説明をしておく。そう言っているとまたこみ上げる。


「ま、まて!さっき点滅したばかりなのに!」


バシュッ!バシュッ!とまた点滅する!!


「うっぉおおおおおおーーーー!!!!だめだー!!!!ァアアアア!」


これ意味あるのか!!!勝手に叫ぶし、まったく気持ちよくない。ただ点滅するだけだが、体が言うことを聞かず叫びながら点滅する。するとまたまたあれがやってくる。てか点滅しっぱなしなんですけど!!


「すみません!もう辞めてください!点滅している最中なんです、それなにに!それなのに!また、きちゃう!点滅きちゃう!!アァアアアア!点滅くるゅぅうううぅぅ!」


 くっそ!なんだこれ勝手に叫ぶし眩しい!!!だが止まらない!!まだか!キルストリークは!!!


 そう願っていると遠くからワーグナーのワルキューレが流れてくる。壮大な音楽がこのピンク色の世界を支配しドドドドとローターのブレードの振動音が地面をゆらし始める。


「す、すまんが俺の勝ちだ」


「な、なにをする気だ、やめろ!」


 あまりにも巨大な陰にユリカゼがビビるのも仕方ない。このキルストリークはアパッチロングボウ攻撃ヘリコプターだ。俺の視界と操縦席がリンクされて目の前のちっぽけな食堂を覆い尽くす。全長17メートル、重量8トン、30ミリバルカンに対戦車ミサイル、16連ロケット弾を装備している。ありったけの弾丸を撃ち込み障壁を木っ端みじんに破壊していく。


「あ、ありえません。あんなのに勝てるわけがない」


 すると肉壁の障壁が消えてなくなり、俺をなでなでしていた触手も消えてくれた。アブねえキルストリークはもう使えない・・・・・・。これで逃げてくれれば。


「私の負けだ・・・・・・。くっ、ころせ」


 やった、助かった!!後ろから拍手が聞こえてくる。誰だ?


「お見事、お見事ですわ!私の召喚獣を屈服させるなんて、この子に物理ダメージを与えるとカウンター魔法で攻撃者を呪うように仕掛けて置いたけど、装甲だけにかすり傷だけで負けを認めさせるなんてやるわね」


 現れたのは緑色のロングヘアーにこれでもかってぐらいの巨乳にやっぱり国旗が丸出しだった。アブねえなそんなトラップが仕掛けてあるなんて。


「どうだった?レイ、私の召喚獣は適当に引いたらでたんだけど、なかなかでしょう」


 っておい、やっぱ転生召喚獣はガチャ感覚なんだな・・・・・・。これが雷刃のレイか。てことはこの人の尻もたたかなくちゃいけないのか。


「完敗ね、アイスも負けたようだし、しょうがないから認めてあげるわ。ただし条件があるの」


 フララはイラっとしているしちょっと疲れているようだ。やっぱりキルストリークはマナとやらを大量に消耗するんだな。


「条件?別にいいけど、レイには貸しがあったはずだけど」


「いいじゃない。ローライズ王国に入るのはさすがの私も簡単にはいかないわ」


「なによ」


「ドラゴン退治よ」


「いいわよ。どうせコイツが戦うんだし」


「えぇ!?ええええええーーー!」

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