水刃の姫アイス・アイズの召喚獣『†疾風堕天使コノハ†』ってお前厨二病だろ! RPGスキルvsFPSスキル
「ところで、君の名前を教えてくれないか、いや教えてください」
「私はローライズ王国のフララだ。火炎刃の姫だ」
マジかよ姫様かよ。と視線を奥にやるとペタンと座って泣いている赤髪ゴスロリ貧乳が立ち上がり、こっちに指をさして叫びだす。あ。忘れていた・・・・・・。
「この!水刃の姫 アイス・アイズ様をおいて、話を進めるとはいい度胸ね!」
「もうアンデットは出てこないのか?せめてボスアンデットぐらい出してみろよ」
遠目からでも分かるがかなりご立腹で、つり目がつり過ぎてオーバーランしそうだった。拳に力を入れているが、綺麗にネイルアートされた爪が突き刺さらないのか?
「ムキーー!フララ!転生召喚獣はもうやらないっていったじゃない!フララのバカ!」
「だってアイス、最近スペニンと遊んでて私と遊んでくれないじゃない、だから私もやってみたけど、前回のさいたま新都心が弱すぎて、今回は少しだけ当たりだったわ」
なんだこの乙女な会話は。それにスペニンってなんだよ。文字入れ替えたらやばいぞ。少しだけ当たりっておれはガチャで出てきた微妙なレアカードかよ!
「こうなれば!その気持ち悪い男を倒すまでよ!私との契約に従い、使命を果たせ!スペースニンジャ†疾風堕天使コノハ†!!!」
アイスの小さな手から大きな紫色の魔方陣が現れて何か尖った物が出てくる。スペースニンジャって事だからこれはクナイか?続いて手と身体。おお!巨乳!しかも黒髪でこれまた美少女!あら?ニンジャの衣装ってあんなに股間と太ももにスリットがあったっけ?アイスと同じ赤白縞パン丸出しだった。
「天の川銀河系最強のスペースニンジャ!†疾風堕天使コノハ†参上やで!」
「うっわ、こいつはニセ関西弁が出てきた、お前厨二病だろ」
全体を見るとかなり小柄だった。アイスとも同じぐらいの身長で140cmぐらいか?まあ可愛いしパンツをガン見していたら突然、意味不明な雲か霧が出てきた。
「に、日本人!なんで!?ちゃう!ワタシはスペースニンジャやねんねん!」
「ニンニンみたいに、ねんねん言うな!」
っは!とした顔で股間を手で隠した。すると勢いよく雲だが霧だががパンツを隠す。見えねぇじゃねえか!何故か胸までもを手で隠し顔が真っ赤だった。
「忍法雲隠れの術!これはパンツじゃないんだから!国旗なんだから!だからはずかしくないもん!」
フララを見るとそうだと頷く。なんだ国旗かそれじゃあしょうがないな。だからあんなに見せ付けた衣装なのか。つうかあれじゃあただのコスプレだ。
「おい、コスプレ忍者、俺らは地球に戻れるのか?」
「コスプレじゃない!スペニンや!どうせ地球に戻れたって、あ、あんなところに居ても面白くない!私は戻りたくない・・・・・・。ねんねん!」
これは一体俺はどうすればいいんだ。倒しても殺すってのは嫌だし。それにスペニンはかなり無理をしているようだ。俺は早く家に戻ってCODをやりたいんだ。
「さあやっておしまいなさい!我召喚獣よ!†疾風堕天使コノハ†」
「ゴメンやで!バラバラになって気持ち悪く残骸残したらアカンで!だから動かないで!ねんねん!」
すると、コノハがニンジャみたいに両手をあわせ握り締める。人差し指を突き出し忍術を使うような格好だ。まずいな、スキルってなにかのゲームとかのを引き継ぐなら、場合によっては最悪だぞ。
「忍法!ウィンド・アップ!」
コノハの体が残像のようにブレ始めて加速していくようだった。こいつRPG系のスキルを使うんだな。てことはマジでやばいぞ。ガチで銃で戦うしかないじゃないか。女の子を傷つけたくねえな。
「忍法!ウィンド・ディフェンス!!忍法ウィンド・パワー!!忍法!ウィンド・マジックアップ!忍法!ウィンド・マジックディフェンス!」
こいつ!強化系スキルで強化しまくってやがる!そんなに唱えるなんて、俺はボスか!ボス戦か!コノハの体の回りがオーラだらけで虹色ファンタジーに輝いている。くっそいいな!あんなスキル!
「どうやねん!?降参する!?た、戦うなら本気だしちゃうよ!拙者はマジやねんねん!」
「こんな適当な関西弁かつニセニンジャにやられたくねえ!来るならこい!」
とは言ったもののFPSスキルには殺しスキルしかない。コノハの残像が分身へと変わり7体程に分裂した。それは意外といい眺めで。可愛く巨乳でパンツ丸出しだから7倍楽しめる。なんせ分身のせいで雲だが霧だかが追いついてないから。攻撃してきそうなので先手を打つ。
「俺のスキル!『リーパー』!!うおおおおおおおお!」
イケメンの俺がいきなり叫ぶからびっくりしてしまう。どうせ女の子は無人偵察機なんぞ知らんだろ。特にFPSやる娘なんぞネカマぐらいだ。スキルツリーに地図が表示されコノハの位置がモロみえだった。一番左か!
7枚のパンツはじゃんぷしてクナイを投げてきた。俺を囲うように7本のクナイが地面に突き刺さる。一本一本に札が付いており、これは俗にいう起爆札!?
「追加トラップスキル!爆ぜよ!オーロラエクスプロージョォオオオン!」
俺は咄嗟にトラップという言葉に反応した。まじで俺は天才だと思った。
「FPSスキル!『スクランブルマスター』!!!」
『スクランブルマスター』はトラップの起爆時間を10倍に延ばす上に触れるだけで解除出来るスニークアクションだ。まさにニンジャ御用達のスキルだ。そもそもFPSゲームは外人でさえ暗殺者の事をアサシンとは言わず、ニンジャと言う。残念だが俺の勝ちだな。
次回は多分日常パートになります。おもいつきなんでどうなることやら。