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俺の召喚士様がこんなにドSなわけがない。

 俺の勝ちだ。感覚で分かった。弾はあと10発程度だが目の前の状況を見ても余裕をかませる理由がある。どこから沸いてきているのだろうか100体以上のアンデットが俺に倒される為に押し寄せて来た。


「あぁ・・・・・・。COD(コール・オブ・ディスティニー)のゾンビモードって、リアルだとこんな感じか」


 スキルツリーから連続殺害ボーナス(キルストリーク)を設定する。5キルで無人偵察機(リーパー)で索敵、10キルで無人偵察機(リーパー)によるヘルファイアミサイル、15キルで空爆(エアーストライク)だ。だがもちろん死なずに連続で敵を倒さなければならない。この状況では囲まれて一瞬でやられてしまう。


 100メートル先の岩目掛けてダッシュした。アンデットがロックスターを求めるかのように追ってくる。もうちょっとまってくれよ子猫ちゃんたち、一人10枚、握手券付CD買ったか?じゃあ行くぜ!


 岩の上に飛び乗った。ニートで引きこもりの俺が100メートルを全力疾走できるのは、勿論スキル『マラソンマン』のお陰だ。岩の上から見下ろすと、うねり声と金切り声を上げる俺のファン達、汗と何かの汁を垂らしながら迫ってきやがった。てか、倒すと本当に弾をドロップするんだろうな。


「キタネエ!帰れ!弾だけ置いていけ!3次元と握手する手は持ち合わせてねえ!」


 べレッタを大群目掛けて全弾ぶち込む!適当に撃っているようだが全部ヘッドショット。すかさずスキルアイコンを見ると、キルストリーク10キルと表示されている。直ぐにヘルファイアミサイルを使用。

俺の手にノートパソコンが現れる。その画面にはここのマップで中心には俺のマークとアンデット共が赤い丸で元気に大量に表示されていた。勿論自分に当たらないように座標をセットする。


「プラトゥーーーーーーーーン!」


 意味不明なセリフと共に俺は何故か両足を岩に付き、両手を空高く挙げ万歳した。空を見上げると一本の白い線が爆音を上げて近づいてくる。一瞬だった。目の前に20階建てビルぐらいの爆炎。衝撃波がアンデットたちを木っ端微塵に粉砕した。ロックスターの花火にしては史上最高の演出だったな。


 アイコンには123キルと表示されていたが・・・・・・。やつらの残骸の上には小さなキタネエ光り。すると復活しやがった。そうか、これはアンデットですか?ってまたラノベのタイトルのような事を思いつつ。どうしようかと行き詰った。すると反対の岩の上には残念そうな娘が居た。アイツか。


「おーーほほほ!ワタクシのアンデット達は絶対に死にませんの!アンデットマスターを倒さない限りはね!サイタマシントシンさんは見つけられませんでしたわよ、おーーほほほほほ」


 うお、やべえのが出てきた。バカだコイツ。赤髪つり目でゴスロリ貧乳。コイツもスカートの意味が無いんじゃないかってぐらいに、超ミニスカで赤白の縞パンが丸出しだった。


「何レディーをジロジロ見てますの?これだからアース共は!しかし太陽系最強のサイタマ帝国のサイタマシントシンはアンデットで一撃でしたわ!グンマーケンなんぞ下位クラスの国でしょう」


 あの野郎!適当なことを吹き込みやがって!これだからダサイタマは!パンツをガン見していると、赤髪ゴスロリ貧乳はチラチラと3時の方向を見ている。まさか・・・・・・。とっさにスキルツリーから、キルストリークで無人偵察機(リーパー)の索敵を使用する。数秒待つとマップにアンデットマスターと書かれた赤い丸があった。ミサイルで木っ端微塵にするとつまらない。


 なんとかして、あの赤白縞パンをぎゃふんと言わせたい。岩の下を見ると弾が落ちているじゃあないか。降りて弾を拾い装てんする。スキルツリーからは『エイムマスター』を選択した。銃ってのは構えると必ずぶれる。自分の心臓の動きや呼吸で。だからスナイパーってのは数百メートル先を狙う時は一瞬呼吸を止めるんだ。だがこのスキルは細かい事は必要ない。狙う、トリガーを引くだけだ。


「ふっ、たかが250メートル、ワンショット、ワンキルだな」


「何よコイツきもちわるいわ」


 くそ、かっこよくベレッタを片手で構えて倒そうとしたが、外したらダサいので両手で狙いをつける。驚くほどに照準が正確に合いトリガーを引くと、たった直径9mmの弾丸が250メートル先のアンデットマスターの頭を打ち抜いた。俺の岩の下まで迫ってきていた量のアンデットたちは握手券を握り締めながら消滅していった。アーメン。


「きゃああああ!倒されましたわ!ワタクシのアンデット達が!」


 絶望の顔が可愛い。赤白縞パンばっかり見ていたせいで顔をみていなかったが、よくよく見ると美少女じゃねえか。ぐすんと可愛く鳴き。ぺたんと座りこむ。可愛い・・・・・・。するといつの間にか俺の後ろに金髪ゴスロリ巨乳が立っていた。すると後頭部に強烈な一撃を貰う。


「おい、お前。さっきの火炎系の複合スキルをもう使うな。私のマナを消費する」


 どこか顔が赤く酷く疲れているようだった。もしかして俺の行動は物によっては金髪ゴスロリ巨乳ののマナを使うのか。


「なあ、俺は天の川銀河最強の大グンマー帝国のタカシ大佐だ、タカシ君って呼んでくれ」


「よかろう、タカシクン。しかしアマノガワ銀河最強は大阪都王国って話を聞いたが」


 ハシモトか!くっそう、他にも日本人がここにいるのか!だが満足そうな青白縞パンはどうやら会話をしてくれるようだった。

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