「ラノベスキルが強すぎるので、打ち切りに追い込んでやる!!俺はそっとパンツ(国旗)を脱ぎスクワットを始めた。出すぜぇこの瞬間によぉ!」ラノベスキルvsFPSスキル 後編
やっとご対面ってやつだ。女の子の設定を無理矢理変えてハーレムにするなんてとんだクズ野郎だ。俺の武器は拳銃ベレッタ。当たれば殺してしまう。相手の事を心配する余裕はない。どんどん俺の手足の先端から透けてきた。
「さっさとラノベのスキルを解除しろよ!」
「すまないが、ブラザーは未設定だ。消えて貰おう。おっと、その前に今からお前を消去する者、名を名乗ろうではないか」
奴が両手を広げるとあたりは森だったのに、闘技場になってしまった。東京ドーム2個分ぐらいのサイズで天井は無く青空、それに観客席には大量の妹達。
奴のスキルのペースに飲み込まれていく。スキルは必ずデメリットか弱点があるはずだ。しかし相性が悪ければそれも通用しないかもしれない。俺のFPSスキルは雑魚を倒して連続キルボーナスの空爆コンボが最強だが、タイマンはまずい。コンボが出来ないんだ。
「ノットシスター!お前が、何を考えているのか分からないが、私の名は土の刃、タウラ姫の召還獣!サスオ・F・キリタニだ!ラノベスキルの使い手さ!」
くっそ適当な名前の奴だな!しかし本名では無さそうだ。現世ではどんな死に方をしたんだろうか。
「さあバトルを始めようじゃないか!」
「あいにく俺の姫様は、まったく俺に興味がないのでね、姫様の名前は教えられないな。おれはタカシ!FPSスキルの使い手だ!行くぞ!」
奴が黄色い歓声というオーラを纏い、数メートル上昇する。飛び回れて逃げられたら時間がない!先手必勝だ!
FPSスキル!『クイックドローマスター』説明している時間は無いはずだが、説明しよう!これはものすごいスピードで銃を撃つスキルだ。普通は銃を抜く、構える、撃つだが、それらを省略しいきなり発砲という現実だったらヤバイ技だ。
俺は問答無用で奴の足をめがけて弾丸を撃ち込んだ。
5発の弾丸は奴に当たることなく、地面に吸い寄せられて、地面にめり込んだ!なんだと!!
「ノットブラザー!駄目だよ!私が起こした磁力によって地面の砂鉄が固まり巨大な磁石となったのだよ!弾丸はすべてくっついてしまったのさ!」
「そんなのありかよ!」
俺が驚いたのは磁力じゃない。弾丸は鉛で出来ていて、磁石はくっつかない。ということはアイツの世界ではアイツの知識イコール、ルールなんだ。まずい。すべてアイツの思い通りじゃないか!
「ははは、そんなに驚くなよノットブラザー!そしてその弾丸を回収し、液化させてうんぬんかんぬんの科学力であれしてこれすると、ほら銃&剣、ガンソードの出来上がりだ!この学園都市アンパサンドにぴったりじゃないか!」
ふ、ふざけんな、適当な設定で弾丸からガンソードを作りやがった。しかもめっちゃかっこいい!観客席から流石お兄さま!サニーサニーって聞こえるよ!しかも二万人程の妹達もみんなガンソードを持っている。いきなり設定変更かよ!!!
「よけられるかな!」
アイツは何のためいも無く、引き金を引く。何とか射線に入らないようにかわす。
駄目だ、このままじゃ駄目だ!懐に潜り込んで、銃で殴るしかない!
スキルに『マラソンマン』と『ジャガーノートマスター』を設定する。ジャガーノートマスターは攻撃力が2倍になる。
一気にたたかさせて貰う!
「そんなにキミのダンスは見たくないよ!ここまで弾が当たらないとは、流石FPSスキルの使い手だね。しかし接近して攻撃するようだけど、僕は魔法も使えるんだよ」
え!?逃げ回っていたが、突然の全体魔法の爆風で吹っ飛んでしまった。まだだ、まだ足りない。このままでは全体魔法と銃、時間切れで俺は死ぬ。駄目だ。逃げちゃ駄目だ。
待てよ。FPSはCODだけじゃないぞ!俺はFPSスキルの使い手なんだ!心の窓キーでコンソールを開く。
FPS選択、MOH
スキルコンバート完了!
いくぜえ!最近の若い者は知らんと思うが、このFPSはなぁ!上半身を左右に傾ける事が出来る。上級者になるとジャンプしながら上半身を左右にブンブン傾けて弾をよけるんだ。昔のFPSはジャンプの着地硬直がなかったからジャンプしまくりなんだよ!
俺は最高にキモい動きでジャンプしながら上半身を左右にブンブンした。
すると観客席からキモいとかゴミとか罵声がハンパない。いろんな物が飛んでくる。つうかガンソードの弾まで飛んでくるんですけど、反則じゃないですか!
「ノ、ノットマイブラザー!終わりにしようか!」
「終わり?それはこちらの台詞だぜ!すでにスキルは発動されている」
「だから私の勝ちだと言っているのだよ」
なぜか奴はガンソードを手放した。なぜだ。無防備だ。まだ時間切れじゃないし。
すると上空からくる出はないですか!ヘルファイアミサイルが!俺は無駄にジャンプしていた訳ではなく、地面のアリを殺してキルカウントを稼いだ。セコいかもしれないが、今はこうするしかない。後でアリの巣を見つけたらあめ玉おいてやろう。
「だから、キミの負けなのさ!」
上空のミサイルがこの競技場の天井のシールドにぶつかり消えてなくなる。すると目の前に画面が映し出されて『勝者 サスオ・F・キリタニ』と出ている。え?
「キミは反則技を使ったのだよ。外部からの攻撃だよ」
やられた。駄目だ何をやっても勝てない。だんだん透明化が加速していく。
コノハやユリカゼを助けることが出来ない。それにこのクソみたいな世界ともお別れか・・・・・・。FPSスキル楽しかったな・・・・・・。スキル・・・・・・。
そうか、奴はラノベスキル。『てんいも!』というスキルを発動している。これを終わらせればいいんだ
しかしどうやって?
どうやってラノベは終わる?打ち切りか?
そうか。クソ展開にして打ち切りにすればいいんだ。
俺は自然とズボンを脱ぎ、パンツ(国旗)を抜いた。
「おい!なにやってんだよ!血迷ったか!」
「俺もお前のラノベの世界の住人なんだろ!なら発禁だ!打ち切らせてやる!」
「何をするんだ!なぜ高速でスクワットをする!」
「だすんだよぉ」
「下半身丸出しでスクワットして何を出すんだ!」
「決まってんだろ!クソ展開だよ!」
「やめてくれ!ラノベスキルは何時間も持たないんだ!俺は俺はイケメンでなくなる!グロメン、キモオタ、引きニートに戻る!せっかく転生して与えられた唯一の幸せなんだ!」
「何が幸せだ!人の設定をかってに変えやがって!」
「だから!誰もいない森でラノベスキルを展開したんだ!俺は孤独なんだよ!2人の女性意外は全スキルによって作られた幻なんだ!」
な、なんだって。コイツはただ単にラノベスキルでハーレムを楽しんでいただけだというのか、だが俺の本気のスクワットは制御不能だった。奴がスキルを解除したのか、透明になりつつあった尻から熱い物を感じるようになった。
まずい、これはマジでクソ展開になる!
つづく




