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元救世主の旅  作者: ミニュアダックスフンド
1/18

いきなりクライマックス→入院

初めまして!

これから出来る限り早い更新を目指していきます!

素人ながら頑張るので生暖かい目で見て感想、応援、アドバイスなどバンバンお待ちしております!

死を呼ぶと言われている森の中そこに雰囲気に似つかわしくないチンケな城があった。


その城の名は【永久の魔王城】。


今そこには沢山の死体の山と4名の若い男女。


そして悪魔を連想させるツノと翼、強靭な黒光りした肉体を持つ者と、ソレと対峙している黒色と緑色が少量入り混じった金色のオーラを体全体から溢れださせている男がいた。


「うおおおおおおおおおおおおおお!

いい加減死にやがれえええええええええ!

クソ魔王があああああああああああああああ!」


「グアァァァアアアアア……」


ソレと対峙していた男…俺は修行の末、手に入れた力の全てを使い果たし【永久の魔王】に勝った。


しかし安心は出来ない。


俺は仲間の方をチラっと見た。


「や、やりましたよ!

【永久の魔王】の生命反応は完全に消えました!」


転移士のレーナが涙を浮かべながら、そう叫んだ。


「さっすが俺様のライバルだな!」


剣士のガイラは俺に近づき肩をバンバン叩きながら俺を褒めてきた。


「【永久の魔王】に手も足も出なかったのに何言ってるんだよ? お前も良くやったな。 疲れたろ? 回復薬だ飲め」


「ありがと」


騎士のフウガが笑いながらガイラを煽りながら俺に回復薬をくれた。


「うっせえ!」


「ねえ皆、僕もうこんな死体だらけなところ居たくないよ」


俺達の中で最年少の呪術士、ミラが欠伸をしながら言った。


「……」


その言葉に全員が黙る。


「たくさんの犠牲が出ちまったな」


「でもさ、この人達が弱かったのが悪いんだよ!

だから僕達が気にする必要は全然ないんだから気落ちしないでよ!せっかく倒せたんだし!」


「そう……だな」


「じゃあ帰ろっか!

僕早くお風呂に入りたいなあ」


「ミラ不謹慎だぞ!」


「口だけガイラは黙ってよ」


「なっ!」


「2人共ケンカをするな!

それとミラは死者を愚弄するな!」


「ちぇっはーい」


「ちっ」


空気が悪くなりながらも俺達は死体を土に埋め、魔王の死体はフウガが光魔法で完全消滅させた。


「じゃあ帰る……か」


バタン!


◇◆◇◆◇


「ふぁああ」


あれ? ここはどこだ?


清潔なベッドに点滴……


「ん? 点滴?

もしかして病院か?」


そういえば魔王を倒した辺りからの記憶があやふやだな。


更によく周りを見てみると綺麗な花束やカゴに入った沢山の果物がある。


「明らかに一房もぎ取った後のバナナがあるな。

そういえばミラの好物だったな……ははっ」


あいつ、いつも独り占めしてたのに残ってるてことは……

俺を気遣ってのことか?


「あいつもかわいいところがあるんだな」


ガチャッ!


「あっ!」


開かれたドアの方を見るとレーナが巨大なクマのぬいぐるみを持っていて、俺と目が合うと固まった。


「いてっ! レーナさん先頭なんだから止まらないでよ! もしかしてぬいぐるみが大きすぎてドアに詰まったの? だから僕はこれぐらいの大きさにした方がいいって言ったのに」


「あっごめんミラちゃん」


「もうしっかりしてよね!

やっぱり頭の栄養が全部胸にいってるんじゃないの?」


レーナが俺のベッドの近くまで来ると、これまたミラの声を出す巨大なウサギのぬいぐるみ……ぬいぐるみで体が隠れているミラが入ってきた。


「あっお兄ちゃん! 起きたんだ!

お兄ちゃんって意外に脆いから、このまま死んじゃうんだと思ったよ!」


いつものように憎まれ口でも、俺を心配してくれてたのか若干嬉しそうだ。


「気分はどうですか?」


「体がダルいな。

俺ってどれぐらい気を失ってたんだ?」


「2日間だよ!」


「2日間もか」


だが前に一週間寝込んだことがあったが、その時の数倍はダルいな。


「あれだけの死闘をしたんですから疲れていたのでしょう」


「そういえばここはどこだ?

見たところ病院だが」


「王都だよ! レーナさんが転移魔法で送ってくれたんだ」


「そうか、ありがとなレーナ」


「仲間がピンチなんですから当然の行為です!」


ドヤ顔で胸を主張するよう背をそるレーナ。


「ちっ」


ミラお前はまだ10才なんだから嫉妬するなよ。

なんてことは言えない、前にガイラがその事を煽ったら半殺しにされた過去があるからだ。


「……ところで、そのぬいぐるみは何だ?」


空気を変えるためにも疑問に思っていたことを聞いた。


「え、えっとこれはですね」


なぜか焦りだすレーナ。


「お兄ちゃんが目覚めるまでここに居ようっていう話になってね、それまで不安だから抱きついて気を紛らわす用に2人で買ってきたんだよ!

ちなみに提案したのはレーふがふがが」


ミラの口を押さえるレーナだが少し遅かったな。


「ミラちゃんが言い出したんだよねー?」


顔を赤くし笑顔でミラに問う。


「ふぐぐっふがが」


ミラも息が出来なくて苦しくなったからか、頭をブンブン振って肯定した。


「ほらミラちゃん1人だと1個持ってくるのが限界でしょ?」


「お、おう」


1人1個で充分だろと言っていじめてやりたくなったが、かなり必死なので肯定しておく。


「貴方のことなので体はもう自由に動きますよね?」


「おぉ、まあな」


「でしたら少ししたら2人も来るでしょうから、2人が来たら王城へ向かいます」


「あれ? まだ報告してないのか?」


魔王討伐は王様直々の依頼だから達成したら直接報告しにいかねばならない。


「いえ、してきましたが魔王討伐の英雄に贈り物があるそうですよ? それと討伐の件は内密にしろとも言ってました」


「まあ討伐の件は本当に極秘だったから内密にする理由も多少わかるしいいが贈り物か……別にそんなのいらないのにな」


俺達がアソコにもっと早く着いていれば、あんなにも犠牲者が出ることもなかったのに……


「あそこで死んでしまわれた人達は皆感謝しているはずです」


「俺達に殺されたのにか?」


そう、あの死体の山は俺達がつくったものだ。


「はい、あのまま生き永らえても【永久の魔王】の配下として親しかった者達を殺すこともあったかもしれません」


「だけど、もしかしたら助けることも」


「お兄ちゃん、それは無理だよ。

どんなに凄い解呪士でも、あの呪いは解けないよ。

それにアイツらは勝つ見込みもなく挑んで行った馬鹿な冒険者、僕達みたいな実力もないのに本当に馬鹿なやつらなんだから気にしないでよ!」


「ミラちゃん!」


「なんだよ本当のこと言って何が悪いんだよ!

僕の本当のお兄ちゃんだって馬鹿だから魔物にされちゃったんじゃないか!」


ガチャッ!


「おいおい病人がいるんだから静かにしろよ。

まだアイツも寝てるんだろ? って起きてるじゃねえか!」


声の大きなガイラが来てくれたおかげで変な空気を払拭してくれた。今だけガイラが神様にみえた。


しかしガイラは俺の肩を掴みブンブン振ってきた。


「おえっ」


気持ち悪っ。


「こらっ2日間寝込んでたやつに何してるんだ」


フウガがチョップして止めてくれた。


「いてっ悪かったな」


「いや大丈夫だよ」


「そうか! なら王城へ行くぞ!」


「動けるのか?」


「ああ、大丈夫だ。

っとと!」


急に立ち上がったせいか足がもつれた。


「……肩を貸そう」


「ありがと」


最初の話なので3000文字ですが次話から大体1500文字ぐらいになります……

もし少なすぎると思われたのなら具体的な文字数を指示してくださるとありがたいです

最後に主人公……いまだ名前でず笑

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