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プロローグ
このプロローグは、短編扱いで投稿した「玉砕戦2691プロローグ」を一部改正した作品です。
※このシリーズは主人公の涼とナレーションの二人で進行して行きます。「あれ?涼目線じゃない」と思ってもナレーション目線ですので、安心してください。
ドンッ
「はうっ」
左半身が異様に痛い。ベッドから落ちたようだ。
俺が目を開けると見えたのは、壁掛け時計だった。
「なんだ。まだ午前2時か」
しかし、次に俺が目にしたのは、目を疑う光景だった。
[2689.04.05]
という数字。
「えっ?」
壁掛け時計には年月日を表示する機能があった。そこに表示されたのが上の数字だ。
2689年4月5日だと?
なぜ「目を疑う」なのか。それは、俺が21世紀の人間だからだ。
天井付近に目をやると、常夜灯(?)が空中に漂いながら淡く光っていた。
その瞬間、俺はすべてを悟った。
俺は未来に来てしまったのだ。
この物語は、21世紀の高校生、真田涼が未来を生きた時を記録したものである。
涼はどうなってしまうのか、気になりますよね。
次話に期待してください。ではまたっ。