第14話:ついに【運】が上限100に到達!〜亡霊の遺産で超強化され、ダンジョンボスの『双子ドワーフ』も仲間にしちゃいます〜
巨大な青銅の扉を抜けた先は、暗い回廊ではなく、山に埋め込まれた古代神殿の荘厳な前室だった。
壁は永久凍土で覆われていたが、その建築は紛れもなく壮大で、巨大な彫刻が施された柱が天井の暗闇へと消えていた。
アリックは躊躇しなかった。
亡霊の副船長はホールの中心に向かって真っ直ぐ浮かんでいき、何世紀も前の分厚い氷の板の下に完全に埋もれた石の祭壇の上で止まった。
亡霊はその空気のような指で祭壇を指さし、その目にある青い炎は静かな期待に燃えていた。
レオンはすぐに理解した。「ミノタウロス、頼む」
巨大な茨のミノタウロスが一歩前に出ると、鋼鉄に覆われた拳を振り上げ、スレッジハンマーのようにその氷の板に振り下ろした。
氷はきらめく破片のシャワーとなって砕け散り、完全に保存された黒い木と錬鉄でできた巨大な宝箱が現れた。
レオンがそれを開けると、システムハブが黄金の通知の滝となって爆発した。氷の海賊の古代の宝物は、何十年も手付かずのまま残っていたのだ。
チャリンと音を立てる金貨や貴重な宝石が詰まった袋があったが、船長の注意を引いたのは二つの魔法のアイテムだった。
一つ目は、青いクリスタルで作られた装飾品だった。
【 発見:永久凍土のブレスレット(レアリティ:レア)】
効果:氷属性スキルの有効性と効果範囲を40%増幅させる。
レオンは二度考えることなく、それをアリックに投げ渡した。
ブレスレットは亡霊の指に触れた瞬間に非物質化し、彼のエーテル体と融合して、そのオーラをより強烈で致命的な青色に輝かせた。
二つ目のアイテムは、銀糸の縁取りが施された、長くてエレガントな黒いベルベットの外套だった。
【 発見:海賊の外套(レアリティ:レア)】
効果:リーダーのカリスマ性が拡張される。クルーの最大収容枠ベースに +2 追加。
レオンがそれを肩に羽織ると、すぐにシステムのエネルギーが彼のパラメーターを再計算するのを感じた。彼の装備の計算が実を結ぼうとしていた。
基本制限が5から7に上がったことで、合計枠を2倍にする海賊船長の帽子のパッシブ効果が即座に適用された。
【 クルーステータス更新 】
最大収容枠:10 / 14
空きスロット:4
レオンの犬の鼻面に捕食者の笑みが浮かんだ。
「空き枠が4つか」彼は拳を握り締めながら呟いた。「アリック、友よ、これ以上の贈り物はないぜ。さあ、この枠に押し込むデカい奴らを探しに行こうか」
クルーたちは前室を後にし、神殿の凍りつくような回廊をさらに奥へと進んでいった。
数百メートルも進まないうちに、ダンジョンが彼らを歓迎した。氷の天井の隙間から何十匹ものモンスターが急降下してきた。
彼らは【 氷のガーゴイル - レベル7 】で、鋭い翼を持ち、彼らの頭を真っ直ぐ狙っていた。
「気にするな」レオンは一歩下がり、腕を組みながら言った。「野郎ども、少し掃除をしてやれ」
前回の戦いで得たレベル9に乗っている海オークたちは、二度言われる必要はなかった。
彼らは巨大な骨の棍棒を振り回し、ガーゴイルたちをハエのように叩き潰し始めた。氷のモンスターたちは破片の雨となって地面に砕け散った。
1分も経たないうちに、奇襲は完全に阻止された。
システムのチャイムが、明確かつ高らかに鳴り響いた。
【 あなたの部下が討伐しました:氷のガーゴイル ×18 】
【 共有経験値を獲得しました! 】
【 船長レオンがレベル12に到達しました 】
レオンは少しの無駄も許さなかった。彼は前足を素早く動かしてハブを開き、新しく得た10ポイントを、彼が唯一気にかけているステータスに割り当てた。
運(LUCK):100 / 100
【 警告:ステータスの上限に達しました 】
100という大台に達した瞬間、システムは鋭く決定的な音を発し、レオンの背筋に悪寒が走った。
彼は文字通りステータスをカンストさせたのだ。「確率」が絶対的な限界に達したのだ。
黄金のエネルギーの波がグループの残りのメンバーを包み込み、彼らの力を回復させ、一連のパワーアップを引き起こした。
【 クルーレベルアップ! 】
【 茨のミノタウロス 】がレベル13に到達。
【 亡霊の副船長アリック】がレベル11に到達。
【 レヴナント海賊 】×3がレベル11に到達。
【 猫人の戦士ポール】がレベル10に到達。
【 リザードマンの暗殺者アナベル】がレベル9に到達。
【 海オーク 】×3がレベル10に到達!
特にその中の3体にとって、このマイルストーンは決定的な閾値を超えることを意味していた。
【 クルー進化 】
3体の巨獣は青みがかった光の繭に包まれた。
その瞬間まで、オークたちは威圧感こそあれ、どこかずんぐりとして不器用な生き物だった。しかし今、彼らの骨は鈍い音を立てて砕け、巨大な筋肉の束が不釣り合いなほどに膨張していった。
光が消えると、その変化は全員を言葉を失わせた。
彼らは今や高さ3メートル近くにそびえ立ち、茨のミノタウロスの巨大なサイズと完全に一致していた。彼らの皮膚は深海のダークブルーの鱗からなる分厚い鎧へと変わり、チタンの装甲のように光沢があり頑丈だった。
彼らの巨大な首の側面には、三つの軟骨状のスリットが開き、ゆっくりと脈打っていた。
実際の解剖学的なエラであり、これによって彼らは何の困難もなく水中で呼吸できるようになった。さらに、彼らの下肢と巨大な手は、湾曲した鱗状の爪を備えた形に再構築され、丈夫な水かきの膜で繋がっていた。陸上でも海の深淵でも獲物を引き裂くのに理想的な形態だった。
【 海オーク 】×3 が【 深淵のオーク 】に進化。
【 新スキル解放:海の水】 — 空気と水分を取り込み、顎から超高圧の水の弾丸を発射することができる。
はぐれていた最後の5匹のガーゴイルが天井から落ちてきた。
3体の新しい深淵のオークは棍棒を振り上げることすら行わなかった。彼らは牙の生えた顎を大きく開き、海軍の砲撃のような音と共に、「海の水」スキルを解き放った。
木の幹ほどの太さがあり、弾丸のように速い圧縮された水のジェットが彼らの口から爆発した。
その衝撃は壊滅的だった。高圧の水はガーゴイルを貫通するのではなく、途方もない打撃力で彼らを打ち据え、氷の鎧を砕き、回廊の壁に激しく叩きつけて、深刻なダメージを与え気絶させた。
ポールは、氷のモンスターたちが半壊して動けなくなって地面に倒れるのを見て、黄色い目を見開いた。
「ただの水じゃない…時速100マイルで攻城ハンマーで殴られるようなもんだ! 殺しはしなかったが、文字通りバラバラに解体したぞ!」
「俺たちが総攻撃を仕掛ける前に標的を気絶させるには完璧だ」
レオンは感心して頷き、その間にレヴナント海賊たちが倒れたガーゴイルを剣で仕留めた。「先へ進もう。この保管庫の突き当たりに何があるのか見てみたい」
彼らはすぐにボス部屋に到達した。
そこは岩と氷の柱に支配された広大な地下洞窟で、床はスケートリンクのように滑らかだった。その中央、神殿の出口を警備するように立っていたのは、ミノタウロスでさえ足を止めるような二つの人影だった。
彼らはずんぐりとしており、幅が身長と同じくらいあり、冷たい蒸気を放つダークメタルの板金鎧に完全に包まれていた。彼らは金床ほどの大きさのウォーハンマーを振り回していた。
システムは即座に、大きな脅威のために予約された深紅の色で彼らを識別した。
【 双子のバトルドワーフ - レベル16 】
【 双子のバトルドワーフ - レベル16 】
「レベル16?!」アナベルは双短剣を握り締めながら悪態をついた。「船長、こいつらダンジョンボスよ! それにドワーフの鎧は、魔法や普通の刃物じゃほとんど貫通不可能だわ!」
二人のバトルドワーフは完璧なシンクロでウォーハンマーを振り上げ、雄叫びと共に洞窟を揺るがした。
「十分に強く殴れば、貫通できない鎧なんてない!」レオンは咆えた。「船長の心!」
深紅のオーラがレオンの胸から爆発し、瞬時にクルー全員のステータスを50%ブーストした。
「オーク、あのブリキ缶ども相手にお前らの力を見せてみろ! 撃て!」
3体の深淵のオークは深く息を吸い込み、「海の水」のジェットを放った。
3つの圧縮された水の弾丸はかつてないスピードで飛び、双子のドワーフの胸のど真ん中に命中した。
その衝撃はあまりにも激しく、彼らの鎧の金属が目に見えてへこむほどだった。
水流は彼らを殺しはしなかったが、その運動エネルギーが彼らを地面から浮き上がらせ、氷の上を後方へと滑らせて、彼らの致命的な連携を完全に断ち切り、気絶状態に陥らせた。
「今だ! やっちまえ!」レオンは吠えた。
ポールが前方にダッシュした。
【 猫のバンダナ 】のおかげでブレた残像のようになりながら、【 風の刃 】を発動させ、敵の鎧の関節部に滑り込むような圧縮された空気の斬撃を放った。
アナベルはドワーフの攻撃の合間を縫って踊るように動き、彼女の【 炎の刃 】が彼らのブーツの下の氷を溶かしてつまずかせた。
その間、ミノタウロスとレヴナント海賊たちは、純粋な腕力による激しい衝突で兄弟の一人を釘付けにしていた。
レオンは孤立したボスを狙った。バトルドワーフはスタンから回復し、犬人を押し潰そうと巨大なハンマーを振り下ろした。
「野生の猛ダッシュ(フェラル・ダッシュ)!」
レオンはハンマーによって押し出された凍てつく空気を感じながら、その一撃をミリ単位でかわし、宙へ跳躍した。
「二段ジャンプ!」
レオンは青いマナのディスクを蹴り出して、ドワーフの背後へと自らを打ち出し、ボスの広くて装甲に覆われた肩の上に直接着地した。
重力と強化された斧を利用して、敵の兜に直接、壊滅的な一撃を真っ直ぐに振り下ろした。クルーがすでに与えていたダメージと相まって、その一撃は金属を粉砕した。
最初のドワーフが敗北して地面に崩れ落ち、数秒後には、アリックが放った(永久凍土のブレスレットによって大規模に増幅された)氷のダーツと、茨のミノタウロスの双刃の斧による正面からのフルスイングで打ち倒され、その双子も後に続いた。
【 双子のバトルドワーフ(Lv. 16)を討伐しました。莫大な経験値を獲得しました! 】
【 船長レオンがレベル13に到達しました 】
凍える空気の中で、レオンの息が慌ただしく小さな白い雲を作った。戦いは一瞬だったが、残酷なほど激しかった。
ここでもシステムは彼らに報い、すべての傷を癒した。レオンはインターフェースをスワイプした。LUCKが最大上限にロックされた今、彼の生命線の防御を強化する時だった。
彼は新しく得た10レベルポイントすべてを「体力(HP)」に突っ込み、自分の体質がより頑丈になるのを感じた。
【 HP:410 / 410(体力が100ポイント増加)】
船長がポイントを投資している間、エネルギーは小隊の残りのメンバーへと分岐し、2連続のパワーアップをもたらした。
【 クルーレベルアップ! 】
【 茨のミノタウロス 】がレベル14に到達。
【 亡霊の副船長アリック】がレベル12に到達。
【 レヴナント海賊 】×3がレベル12に到達。
【 深淵のオーク 】×3がレベル11に到達。
【 猫人の戦士ポール】がレベル11に到達。
【 リザードマンの暗殺者アナベル】がレベル10に到達。
数字が全てを物語っていた。この海において、これほどの突撃部隊と競い合える者はいない。
レオンは、今まさに倒れ、その体が消散しようとしている二体の装甲巨獣に近づいた。
新しい外套と船長帽子の権威が、黄金のオーラとなって顕現した。
「お前たち二人。起きて俺のクルーになれ」
【 双子のバトルドワーフ - レベル16 】×2 を勧誘しました。
【 クルーステータス更新:12 / 14 】
システムによって鎧を復元され、二人のドワーフは立ち上がった。
彼らは静かにレオンの後ろに整列し、巨大なウォーハンマーを盾に叩きつけて、絶対的な忠誠の軍隊式敬礼を行った。彼らは生きた戦車であり、レベル16の彼らは、間違いなく彼の小隊全体で最強のメンバーだった。
レオンは三角帽子を直し、その瞬間を楽しんだ。
しかし、平穏は長くは続かなかった。
彼の犬の耳が後ろにピンと張った。彼らが今しがた通り抜けてきた長い氷の回廊から、鎧を着た足音が急ぐ金属的な反響が聞こえてきたのだ。
そして、カチャッという機械的な音が聞こえ、続いて天井から巨大な氷柱が剥がれ落ちて地面に激突する不穏な音が響いた。
「どうやら海軍の中尉殿が開いたドアを見つけたらしいな」
レオンはホールの入り口に向かって振り返り、ニヤリと笑った。「音から判断するに、今まさにアリックの最初の感圧板を踏み抜いたところだ」
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