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「昨日話した通り今回はエスピーナウルフのクエストをクリアしていく」

 昨日5人で晩御飯を食べながら決めた。


「エスピーナウルフも強いんだろうなぁ!」


「そうね。マッスルゴリラも名前以上に強かったものね」


「楽しかったけどな。なぁ快晴」


「そうだな」


「楽しいと思ってるのは貴方たちだけよ! ほんと兄弟揃って戦闘狂なんだから」


「わたしも楽しいとは思えないよ。マッスルゴリラめっちゃ怖かったよ。雷くんが戦ってる時ずっとハラハラだったよ」


「ほんと怖かったよね! 大きいし、腕4本あるし、硬いし! 雷雨が楽しんでるけど第三者から見るとハラハラもんだよ!」


「悪かったよ。けど、止められねぇんだよなぁ。許せ」


「まぁいいんだけどね! 死ななかったらいいって約束したしね!」


「うん。そんな雷くんに惚れちゃったもんね」


「あらあら。ラウったらモテちゃってるわね。そんな私もカイの事愛してるけどね」


「俺も風羽花と雪祈音が大好きだぞ」


「…………」

 快晴は沈黙していた。


「いつまでもここで喋ってるわけにもいかないし、そろそろエスピーナウルフを探しに行こうか」


「おう」

「そうね」

「りょーかい!」

「うん」

 4人の返事とともに【亜空の住居(アナザー・ホーム)】から〈魔獣の棲まう森〉に出た。


 エスピーナウルフの気配がする方向に歩き始めた。


 歩いているとファングウルフの群れを避けることができずに戦うことになった。数は20体。


 20体居ようが俺たちの敵ではなかった。

 数分で倒すことができた。


「ウルフと初めて戦った時は手こずったが、今となっては余裕だな」


「そうね。最初はなかなか攻撃が当たらなかったからね」


「懐かしいなー!」


「そうだね」


「カイも武器が大剣だからなかなか当たらなかったわよね」


「最初だけだ」


「あはははっ」


 雑談しながらも警戒を怠らずに歩みを進めていると、またウルフ系の魔物に出くわした。

 次はターロンウルフで、数は15体だった。

 ターロンウルフも数分で倒せた。


「なんか、ウルフ系の魔物が多いな」


「そうね。エスピーナウルフが近いのかしらね」


「なるほど! 霧亜頭冴えてるねー!」


「ふふっ。ありがとう風羽」


 そのあともエスピーナウルフの気配が強い方に進んでいるとウルフ系の魔物と戦うことが増え、さらに数も30体近くまで増えた。

 魔力を温存しながら戦うから数が増えたことで苦戦してしまった。数は暴力だな。

 

 エスピーナウルフの気配がどんどん強くなってきた。強い気配がビンビンだ。そろそろ姿が見えそうだなと思っていると――俺たちに向かってエスピーナウルフが走ってきていた。


「やばい! 臨戦態勢を取れ!」

 快晴と風羽花は【六感の覚醒(シックス・センス)】を持っているから俺が言う前に戦闘準備をしていた。

 雪祈音と霧亜は俺が声をかけてからすぐに戦闘準備を始めた。


 今回の1番手は快晴に譲った。

 快晴がエスピーナウルフを正面からぶった斬ろうと待ち構えていた。


 エスピーナウルフがそのまま突っ込んで来ると思っていたが、回転しながらジャンプし背中を俺たちの方に向けた途端、魔法を発動するのが分かり嫌な予感がした。

 快晴以外は集まっていたから、雪祈音の【巫女の祈願(アマノウズメ)】で俺たちを結界で守るように張ってくれた。

 快晴は逃げる様子もなく〈赫無壊〉に【天上の灼熱(ヘブン・インフェルノ)】を纏わせ盾にした、その瞬間――エスピーナウルフが体毛というより棘を飛ばしてきたが、俺たちは雪祈音の【巫女の祈願(アマノウズメ)】の結界で、快晴は【天上の灼熱(ヘブン・インフェルノ)】で溶かすように防いだ。


 エスピーナウルフの体長は3メートルほどの灰色の体毛で、 ハリネズミのように棘の体毛をしていた。1本1本が鋭く尖っていた。


 エスピーナウルフは体毛の棘を飛ばすと長かった棘が短くなっている。その為すぐに次の棘を飛ばせないのだろう。

 

 快晴はそのまま真っ直ぐエスピーナウルフに突っ込んだ。

 エスピーナウルフは快晴から一定の距離を取るように動いていた。

 鬼ごっこのような事を数分してるとエスピーナウルフの棘が元の長さに戻っていた。


 距離を取っていたエスピーナウルフが棘で快晴を串刺しにするように突っ込んで行った。

 快晴は待ってましたと言わんばかりに〈赫無壊〉を振りかぶった。

 エスピーナウルフの棘が快晴に当たる寸前で、振りかぶっていた〈赫無壊〉の腹の部分で頭を叩いていた。〈赫無壊〉に【衝撃の鉄槌(インパクト・ハンマー)】を発動していたから脳震盪を起こし立てなくなっていた。

 魔力いっぱいに注いだ【天上の灼熱(ヘブン・インフェルノ)】でエスピーナウルフの魔力の鎧ごと首を切断した。


 戦闘音を聞きつけてなのか、もう1体のエスピーナウルフが近づいてきていた。


「快晴チェンジだ」


「分かった」

 快晴は俺と代わるように雪祈音の【巫女の祈願(アマノウズメ)】に入って行った。


 快晴とエスピーナウルフの戦いを見て、逃げ回られるのめんどくさいだけで楽しくないなと思った。

 だから1発で殺すことにした。


 エスピーナウルフが来ている方向に〈死獄〉を構え、全ての魔力を込めた【磁場の雷砲(レールガン)】を纏わせた。

 【六感の覚醒(シックス・センス)】で鋭くなった感覚を頼りにエスピーナウルフが避けれないと感じた瞬間に〈死獄〉の引き金を引いた。

 すると、轟音とともにエスピーナウルフの顔から尻まで一直線に穴が空いて絶命したが、俺の腕もヒビが入り、また肩が外れた。


「雪祈音、すまん。回復をかけてくれ」


「うん。【万物の治癒(ユニバース・ヒール)】」

 俺が呼ぶ前に雪祈音は走って俺の元に来てくれていた。


「ありがとう」

 完全に腕と肩が治った。

 治った右腕で雪祈音の頭を撫でながら感謝した。


「今日はカイもラウも魔力がカラカラだし終わりましょうか」

 霧亜が提案したと同時に【亜空の住居(アナザー・ホーム)】を開いてくれ、俺たちは入って行った。


 その後1日休みを入れ、次の日に残りの3体を倒してクエストをクリアした。

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